クリミナルマインドシーズン2最終話!
あのフランクが再登場、さらに他のエピソードにゆかりのある人たちも!!
ギデオンをとことん追い詰めるフランク、ギデオンとフランクの決着は?!
やっぱり一筋縄ではいかないフランクのシリアルキラーっぷりに乞うご期待。
クリミナル・マインドシーズン2 第23話「史上最強の敵 -再び-(II)」のあらすじと感想です。
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Sarah(サラ)とのデートに遅れたお詫びとして花屋で花を選んでいるギデオン。
ホッチと電話で話をしているギデオンの目に、一瞬クレイジー・ジェーンの姿が飛び込んできた。
クレイジー・ジェーンは、フランクとともに姿を消したはず(その詳細は⇒クリミナルマインド2 第13話「史上最強の敵」のあらすじと感想)。
悪い予感が頭をよぎり、ギデオンは電話を切るが、その直後サラの携帯電話から着信が入る。
ギデオンが電話にでると、サラではなく、フランクだった。
「サラに手を出さないでくれ」と懇願するギデオンにフランクは、「ジェーンを返せ」と言って電話を切る。
サラはギデオンのアパートで殺害されていた。
ホッチナーたちがギデオンのアパートに到着するが、そこにはギデオンの姿はなかった。
捜査にあたっている警察は、目撃情報からギデオンを容疑者として見ているため、ギデオンの同僚であるホッチナーたちは捜査協力を制限されてしまう。
そこでホッチナーたちは、できるかぎりのことをすることにして独自の捜査を開始する。
遺体は外科技術に精通しているとみられるメスさばきで内蔵を摘出、右側の肋骨が失くなっており、サラの体内からは高濃度のケタミンが。
ホッチナーたちは、サラを殺害したのはフランクの仕業だということに気づく。
ホッチナーの携帯にギデオンから連絡が入る。
予想通りギデオンはフランクを追いかけて慌ててアパートを飛び出したのだった。
そして、人混みの中でフランクを見失ってしまったという。
ジェーンと一緒ではないのか、というホッチナーの質問に、ギデオンは、電話で話をしている時に一人でいるジェーンを見かけたことをホッチナーに話した。
一方ホッチナーの指示を受け、待ち合わせ場所でギデオンと合流したガルシアは、ギデオンの友人が待つスミソニアン博物館へ向かい、そこでプロファイリングを展開することにする。
JJは、ガルシアがギデオンの黒いレザーのノートに注目していたことを発見する。
初めのページが引きちぎられ、数字の記述の部分だけが残っていたことをホッチナーに話すと、それは過去に取り扱った事件で、助けた被害者たちのリストを綴ったノートだとホッチナーは説明する。
フランクがターゲットとしているのは、ギデオンが助けた被害者たちではないか、と推理したホッチナーたちは、心当たりのある被害者たち9人に絞込み各人に連絡を取ることを決める。
しかしその頃フランクはギデオンになりすまし、犯人に監禁されたところをギデオンたちに救出されたRebecca Bryabt(レベッカ・ブライアント)の自宅を訪れていた
(この話の詳細は⇒クリミナルマインド2 第1話「地獄からの挑戦状(後編)」のあらすじと感想)。
ホッチナーたちがレベッカと電話が通じた時はすでに遅く、フランクはレベッカにケタミンを注射すると、「ジェーンを取り戻すまで俺は(殺人を)やめない」と言って電話を切る。
レベッカの自宅に急行し惨殺されているレベッカの姿を発見、肩を落とすホッチナーたち。
そしてレベッカの手には「午前7時 ユニオン駅」というメモが握らされていた。
残りの8人にはすでに連絡をとっていたため、フランクがターゲットにする可能性は少なく、ターゲットにするとしたら、心当たりから外した被害者に違いない。
そして、フランクの次のターゲットは子供で、被害者となった子供のうち、最近ワシントンD.C.に越してきたケースを調べるようJJに指示を出す。
JJは、オゾナで犯人に追いかけられ、危機一髪のところを救ったTracy Belle(トレイシー・ベル)が8ヶ月前に引っ越してきたことを発見する(その話は⇒クリミナルマインド2 第6話「森の中の殺人鬼」のあらすじと感想)
トレイシーの家に急行するが、すでにフランクに誘拐された後だった。
留置所に入れられていたジェーンを迎えに警察を訪れたプレンティス。
ジェーンの話から、フランクの父親は不明だが、ドイツ人の母親がいて、幼い頃はマンハッタンで2人暮らしをしていたことがわかった。
フランクのことを生物学的、心理学的、そして社会学的見地から分析していたギデオンは、ジェーンに好意を寄せ殺害しなかったのは、フランクはジェーンを母親と重ねていたためではないかと推測する。
さらに、初めてフランクと出会ったダイナーで、フランクがマンハッタンの話や、アッパーイーストサイドのアパートに誰にも見つからず横たわる女性の死体の話をしたのを思い出す。
ユニオン駅で武装警官とともに警戒を強めるホッチナーたち。
やがて駅構内のベンチに座っているフランクを発見する。
フランクに向かって銃口を向けるギデオンとジェーンを返すよう要求するフランク。
一方、フランクの母親が住むとされている、マンハッタンのアパートをスワットチームとともに捜索するJJとリード。
それぞれの場所で、それぞれの衝撃的な結末が待っていた…
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一番初めこのエピソードを観た時は、他のエピソードとばらばらで観てたので、エピソード同士の接点には全く気づかなかったんですね。
でも、そのエピソードつながりが今回は分かって、すごく懐かしくもあり嬉しくもあり。
もう~、さっすがクリマイ制作陣だなあ、と感心させられましたね~。
シーズン2はエピソード1から順番に観ることをおすすめします!
クリマイなんで、ギデオンがウキウキしながら花を選んでるシーンから、なんかやな予感がし始めました。
そして、その予感は、クレイジー・ジェーンの登場で、確実なものに!!
何が起きるんだ、どうなるんだ、花屋さんに何か?!
なんて、いろいろ考えを巡らせていた直後に、サラの電話を使ったフランクから着信が!!
やっぱりフランクは「史上最強の敵だわ」って思わずにはいられないシーンでしたよね。
さらに追い打ちをかけるように、サラを殺害し、ギデオンが助けた被害者にまで手をかける。
ギデオンを精神的にここまで追い詰めた犯人は、過去にはいなかったでしょう。
いうまでもないのですが、ギデオン役のマンディ・パティンキンの熱演と、フランク役のキース・キャラダインの怪演が光ってましたね。
まさに、プロファイラーvs.シリアルキラーの戦いを見たようでした。
最後はあっけなかったような気もしますがこれ以外考えられないかも、という結末でしたよね。
冒頭でギデオンとホッチが会話していましたが、ホッチはギデオンにBAUの予算カットの可能性を告げました。
「ジェット持っていくのかな?俺は電車のほうが好きだからいいや」みたいなこと言ってたギデオンに笑ってしまったのですが、鉄管面顔のホッチは、自分以外のメンバーみんなの資料を提出するように言われてると告げます。
その時名前を出したのが、モーガン、スペンサー、エルの3人ですが(エルはすでにBAUを去ってます)、ホッチのいう「アセスメントの対象になりそうな問題」というのは、恐らくですが
ことだと思います。
この1年を振り返ってみると、いろいろありましたね、そういえば。
ガルシアがフランクの行方を追っていたギデオンと合流して博物館に連れて行くのですが、待ち合わせ場所とみられるところは暗くて人寂しい場所。
ガルシアもかなり怖いみたいでぺちゃくちゃ喋って怖さを紛らわしていましたが、オープンカーなんですよね、それがまた。
屋根があるより、怖いですよね、なんとなく。
車のことは詳しくないのでわかりませんが、そんなに怖かったら屋根つければいいのにな-、ってちょっと突っ込みいれてしまいました。
あ、そういえばガルシア。
今回黒のボブのかつらを被って登場する場面があったんですけど
すっごく似あってました!
フランクやっぱり怖いです(;´Д`)
ギデオンの家でギデオンを待っていたサラを殺害したのもそうですが、ギデオンになりすまし、「地獄からの挑戦状」で生還したレベッカ宅を訪れる。
特にレベッカの家を訪れて、自分は恐怖を感じたことがない、恐怖ってどんな気持ちなの?
と、レベッカに迫っていくところが本当に怖かったです!
そしてBAUからの電話で、フランクがギデオンじゃない、とレベッカが気づいた時は恐怖心がマックスになりました><
あのとき救出されたレベッカが、今回は殺されてしまったことが、すごく残念です。
ましてやギデオンはそれ以上に悔しかったと思います。
「史上最強の敵」では、サイコパスのフランクが、なぜジェーンに恋をしたのか疑問でしたね。
今回も、ジェーンに対するものすごい執着心を見せていましたよね。
「ジェーンが戻ってくるまで殺人はやめない」と。
そこまで惚れてるの?
でも、フランクはサイコパス。
この矛盾の壁にギデオンもぶち当たっていましたが、やっぱりジェーンに愛情を抱いていたというわけではなかったんですね。
ジェーンによれば、フランクはジェーンに愛情を抱こうとしていたけど、感じることはできなかったということですし、自分に殺意を向けていたといいます!
それがフランクのもとから逃げ出した理由ですが、こうなることを予測していたギデオンに対して激しい怒りを感じていました。
その後ギデオンは、いろいろな角度からフランクを分析して、ジェーンと母親を重ねていることを発見。
ジェーンにこだわっていたのは、母親という存在があったからなんですね。
やっと謎が解けた感じ。
フランクはやっぱりサイコパスでした。
フランクに追い詰められ、一時平常心を失ったギデオンでしたが、プロファイリングを進めているときは、冷静なギデオンに戻っていましたね。
そして、ジェーンを生かした理由や、母親の存在を発見。
フランクはサイコパスと確信するのでした。
「His genetics load the gun, his psychology aims it, the environment pulls the trigger.
(フランクの遺伝子が銃に弾を込め、思考が目標を定め、環境因子が引き金を引く)」
これもう、プロファイラーとしての名言ですね。
ソシオパスとサイコパスの違いについて、以前記事にしましたが(⇒「ソシオパスとサイコパス、やっぱり違いが!クリマイから読み取ろう」)、サイコパス研究の第一人者、ヘア博士は、ギデオンが複数の分野からフランクを分析したように、サイコパスと診断するときは複合的な視点から判断すると述べています。
だからなおさら、このシーンを観たときは、「おお~、ギデオン!」となってしまいました。
フランクも怖いけど、ギデオンにはそれに太刀打ちできる力を持ってる!
この頃はもうギデオンが勝つと信じていたので、トレイシーを誘拐したフランクに対して「必ずお前を捕まえる」というギデオンの言葉を、安心して聞いてました。
姑息なフランクは、ギデオンの手のひらで遊んでるって感じ。
最後は、触れてほしくなかった自分のバックグラウンドを、ホッチやギデオンに暴かれて追い詰められたフランク。
「この世は住みにくい」と、ジェーンを伴い電車に身を投げました。
多くの命が犠牲になり、ギデオンにとっては勝利から程遠いかもしれませんが、プロファイリングがなければフランクはずっと犯罪を続けていたでしょうし、これ以上無実の人が命を落とすことは避けられました。
プロファイリングの勝利ですよね。
フランクの母親が住んでいるとされるアパートの搜索で、JJがリードに「もう二手には別れないわよ」というシーンがあります。
これは、「血塗られた黙示録」での経験から。
逃げ出した多重人格シリアルキラーのトバイアスを、リードとJJが二手に別れた時、リードがトバイアスに襲われ拉致、JJは狂暴犬に襲われました。
まあ、ふた手に別れるといっても狭いアパートですし^^;
入り口も一つだから…と、突っ込みたいところをおもいっきり抑えてみてました(笑)
エピソードの最後で最近のチームのメンバーがトラブルを起こすのは、ホッチのリーダーシップのせいだと責めるストラウス。
あなたは適任ではない、というストラウスにホッチは、メンバーひとりひとりの性格やトラブルになった背景から、メンバーたちを評価、自分以上にBAUリーダーとしての適任はいないと主張します。
もうそのとおりよ~、ホッチ!
メンバーに愛情を持って注意深く観察していなければ、ストラウスに向かって反論はできませんよー。
ホッチは、子供のことをよく見ているお母さん、といったところですね(*´∀`*)
正確に部下のことを評価するホッチに面白く無いのがストラウス。
どうしてもホッチを今の職から引きずり下ろしたいみたいで、エミリーを呼び出して、ホッチを移動させたいこと、そしてBAUに異動が実現したんだから、今度はあなたが…
と、ブラックメールを送るストラウス!
な、なんつー腹黒オバハン (=`(∞)´=) ブーブー!!
理由はなんであれ、ホッチをこれ以上BAUのリーダーとして在籍させたくないってことですね。
これがどうなるのかそれはシーズン3に引き継がれていくわけですが、今回のエピソードは、クリマイの中でも特に好きなシーズン2の最終話としては納得の内容でした!
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ギデオン: "I choose my friends for their good looks, my acquaintances for their good characters, my enemies for their good intellects." – Oscar Wilde
(「友人に選ぶなら容姿の優れた者を、知人には性格の優れた者を、敵には知能の優れた者を。」オスカー・ワイルド)
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