娘から両親のもとに届いたのは、とんでもないビデオだった!
「俺の犯行を観ろ、すごいだろ!」というかのように、残酷に被害者を殺害し、その模様を録画、さらに発見されやすい場所に遺体を遺棄する、劇場型犯人!
あー、もー許せない、ギデオンたち、頼んだよ!
クリミナルマインドシーズン2 第3話「パーフェクト・ストーム(The Perfect Storm)」のあらすじと感想です。
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フロリダ州ジャクソンヴィルに住む、Clemensen(クレメンセン)夫婦の元に、娘のLauraから(ローラ)から、郵便が届く。
中を開けてみるとDVDで、夫婦は娘がオーランドに旅行中に撮影した写真が収められていると期待するが、再生していみると、なんとローラが拷問を受けている様子が収録された映像だった。
これを見たローラの父は心不全を発症、その場で死亡してしまう。
ジャクソンヴィルでは、若いブロンド女性が拉致されたあと、暴行され殺害されるという事件が過去2年間で何件か発生しており、ローラは5人目の被害者と推測された。
ローラの両親のもとに届けられたDVDの映像を分析していたBAUメンバーたちは、犯人は、被害者を拷問する役と、それを録画する役の2人組であることに気がつく。
犯行を録画して被害者家族に郵送するという行動は、4人めの被害者からで、拷問役の犯行が、次第にエスカレートしているのがわかる。
拷問役は、自分の犯行を自分のために収録するだけではなく、映像を見る者すべてに、自分がどれだけサディスティックなスキルを持っているのか、それを披露する目的があると、ギデオンは推測した。
犯人グループは支配型と従順型という組み合わせであるが、拷問役は、拷問中に撮影役の方を何度も振り返っていることから、2人ともサディスティックなファンタジーを持っていて、それを実践することの喜びを見出しているFolies a deux(2人組精神病)である可能性が極めて高くなった。
現場に向かう機内の中で、ホッチナーたちはローラの遺体が発見されたと報告を受ける。
ローラには数日にわたって受けたとみられる拷問の跡があり、直接の死因は、紐を使って首を絞められたことによる窒息だった。
ローラの母が、父が娘に贈ったというパールの指輪を見つけたら持ってきてほしい、と言われていたが、ローラの遺体はそれを身につけていなかった。
遺体はすぐに見つかるような場所に捨てられていたためギデオンは、犯人は自分たちがどれだけ"上手く"犯行を犯せるか、その顕示欲の強い人物だという見方をますます強めていく。
この事件はまるで、2つの常軌を逸した人格が激しくぶつかり合って、破壊的で終わりのない最悪な事件を巻き起こす、パーフェクトストーム(究極の嵐)のようだ。
ローラの捜査が進む中、Tiffeny Spears(ティファニー・スピアーズ)がジョギング中に誘拐され、行方不明になる。
ジャクソンヴィルの管轄外で発生したため、ギデオンたちはニュースでそれを知る。
犯人たちの車の特定を捜査していたガルシアは、犯人たちは自分たちの車を使わず、使った車は解体してパーツを州外で販売していたことを突き止める。
解体したパーツの売主が判明し、ホッチナーたちは売主の男の家を訪ねる。
出迎えた男の父親と話をしていると、銃を手にした男がホッチナーたちの前に現れた…
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エピソードの題名らしく、2人の極悪犯人による悲情な犯罪という設定です。
犯人はエピソードの後半辺りに出てくるので、人格があまり描写されていないし、パーフェクトストーム、というふうに名付けるのはちょっと大げさかな、という気持ちも残りました。
支配型のほうが最後まで誰だかわからなかったんですよね。
といっても注目すべきは支配型の犯人。
従順型の犯人が先に参考人として捕まりますが、支配型のマインドコントロールにあるのか一切口を割らない。
さらに、今のパートナーだけでなく、過去のパートナーにも犯罪をさせていたわけですからね。
支配型の方のマスターマインドっぷりはなかなかものものです。
BAUメンバーたちのプライベートの場面は出て来なかった、ちょっと珍しいエピソードかも。
あ、珍しいといえば事件の最後になりますが、誘拐されたティファニーが監禁されるとみられる小屋に、BAUやスワットチームが救出に向かう場面。
小屋の傍を流れるとっても小さな川に
ワ、ワニが! ( ゚д゚)
ワニがいなくてもエピソードには全く支障はありませんが A^^;
深い森の中の小屋という設定だからワニもセッティングしたのか、それともたまたま映ったのか謎ですが、一瞬出てくるので、興味があったらエピソード見る時は見逃さないでくださいね~(笑)!
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ギデオン: Mark Twain wrote, "Of all the animals, man is the only one that is cruel. He is the only one that inflicts pain for the pleasure of doing it."
(マーク・トウェイン「動物の中で残虐性を持つのは人間だけである。相手を苦しめることで快感を得るのは人間だけなのだ。」)
ホッチナー: Philosopher Khalil Gibran wrote, "Out of suffering have emerged the strongest souls; the most massive characters are seared with scars."
(哲学者のカーリ・ギブラン「最も強い魂は受難から生まれる。最も大きな人格は切り傷に覆われている。」)
ビリー・ジョエル「若死にするのは善人だけ」(Only the Good Die Young by Billy Joel)