ソシオパスとサイコパス

ソシオパスとサイコパス

 

 

クリミナル・マインドに限らず、サスペンス番組を観ていると、「ソシオパス(社会病質者)」や「サイコパス(精神病質者)」という言葉がよく出てきますよね。

 

言葉の違いはあっても、意味の違いはあるのでしょうか?

 

 

クリミナル・マインドシーズン6第13話「殺人カップル」では、ソシオパスとサイコパスのカップルが、残忍な事件を引き起こしましたが、ソシオパスとサイコパスの違いについて少し説明がありました。

 

興味深かったのでピックアップしてみますね。

 

 

 

 

 


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クリマイから学ぶ「ソシオパス」と「サイコパス」の違い

この事件の犯人は若い男女なのですが、捜査が進むにつれて2人の犯人像が浮かび上がってくるんですね。

 

一人は社会病質者(ソシオパス)で、もう一人が精神病質(サイコパス)と、ロッシがプロファイリングした犯人像を地元刑事たちに伝えます。

 

なんとソシオパスとサイコパスのカップル!

 

 

すると刑事の一人が、「ソシオパスとサイコパスとの違いってなんですか?」と質問するわけですね。

 

 

確かに!

 

言われてみればその違いがよくわかってなかったりして。

 

 

刑事の質問にリードが答えます。

 

"Sociopath is less likely to participate in criminal activity and lured by a dominant,..."
(ソシオパスはどちらかというと誘われて犯罪行動に参加する者)

 

"Psychopath is a consummate leader and likely to engage and destroy anyone in their way."
(サイコパスは完全なリーダー格で、犯罪を犯し、邪魔者を破壊する者)

 

簡単に言うと、ソシオパスとサイコパスの関係ってリーダーと子分、というところでしょうか。

 

言われてみれば男女の犯人グループは提案するのは一人で、相方はそれについていく、という感じです。

 

 

ただ、この定義は本当なのかな?

 

という疑問は残りますが。

 

というのも調べた限りでは、両者を区別する場合もあるし、同義語とみなしている場合もあるからです。

 

 

「ソシオパス」と「サイコパス」は、「社会病質者」と、「精神病質者」と表現されているように、少なくとも医学上は区別されています。

 

簡単に言うと、ソシオパスは育った環境や経験など、社会的な要素が影響されて、反社会性パーソナリティ障害を持ってしまった人のことで、サイコパスは生まれつき反社会性パーソナリティ障害を持っている人。

 

ソシオパスは社会的要因が原因なので後天的、サイコパスはもともとそういう気質を持ってるから先天的と片付けてしまえば簡単ですが、どこでその区別をつけるのか、その基準というのがなかなか両者をはっきり区別するというのは難しそうですね。

 

 

ただ、リードが説明したように、行動心理学の面からみたら両者は区別できるのではないでしょうか。

 

 

その説明の根拠はどこにあるのかな~ってピンとはきてませんが(^^ゞ

 

 

もう少し詳しく調べる必要がありそうですね。

 

 

 

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専門家が解釈する「ソシオパス」と「サイコパス」の違い

専門家の間でも、ソシオパスとサイコパスを同義に扱ってる場合と、区別している場合があって、はっきりとはしていないようです。

 

心理学博士のロバート・D・ヘアは、

  • 社会学者
  • 犯罪学者
  • 社会臨床学者や研究者

 

などは、「サイコパス」というよりも、「ソシオパス」を好んで使う傾向があると指摘しています。

 

これらの学者や研究者は、病質的な原因は、社会や環境による要因が強いと考えているから、「ソシオパス」を使いたがるようです。

 

反対に、遺伝子的な要因も大きいと考えている心理学者や生物学者は、「サイコパス」を使うことを好みます。

 

このように、「ソシオパス」と「サイコパス」は、それを診断する人の基準で変わってくる、ということですね。

 

 

区別したほうがいいと思う理由

ソシオパスとサイコパスの混同は、1980年代に発行された「精神障害の診断及び統計マニュアル」に始まったとヘア博士は指摘しています。

 

これは、精神病を診断するバイブル的存在のマニュアルなのですが、そこに「反社会性人格障害」という表現が使われているんですね。

 

当時は、臨床家が社会的異常行動のみを診断していて、「共感能力」「自己中心性」「罪悪感」といった、人格的特異性は、診断基準から外れていました。

 

 

ところが時代は流れ、社会人格障害の基準だけでは判断できない特徴もも顕著になってきた。
でも、基準は変わっていない。

 

それが、ソシオパスとサイコパスが混同される原因になっているというのです。

 

 

ヘア博士は、そういう反社会性人格障害に当てはまる犯罪者は大多数に当てはまりますが、サイコパス(精神病質)は、「人格特性と社会的異常行動の両方から想定される」と、主張しています。

 

つまり、ソシオパスとサイコパスは似ているようで本質は違う、ということですね。

 

 

サイコパスかどうかというのは、単なる社会的異常行動という診断では出てこない、ということになります。

 

 

ヘア博士による、サイコパスの解釈について、もっと知りたいなら、こちらの本を参考にしてください。

 

 

 

ここまでくると、ソシオパスとサイコパスは同義語、とは言い切れなくなりますね。

 

多くの人は、生まれながらに病質的な面を持ってるはずがないと思ってますし、それを証明することもできるのか?という疑問も持っています。

 

あんな可愛い顔をした赤ちゃんが、すでに邪悪さを持っているなんて、想像もできないですよね。

 

やはり、その子がおかしくなったのは、その後に経験するものが大きく影響するのではと考えがちです。
というか、その方がすんなり納得できますから。

 

 

でも、すべての人が生まれたときから天使、というわけではないですね。

 

 

ソシオパスとサイコパスをどう捉えるかは、その人の判断によるところが多いと思いますが、私はきっぱり特別して使い分けていきたいと思います。

 

 

 

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