クリミナルマインド9「報復」に、出てきた「マウンテンマン」。
興味があって調べていたら、インドの「マウンテンマン」の話に出会いました。
読んでみたら、ものすごく感動する実話だったんです!
クリマイには直接関係ないのですが、あまりにもいい話だったので、記事にしてみることにしました。
これはちょっと感動というか、人間の凄さを感じずにはいられない実話です。
インドで「マウンテンマン」と呼ばれる人物がいますが、それがダシュラス・マンジ(Dashrath Manjhi)さん。
ダシュラスさんは、インドのカースト制度では最下層出身の貧しい労働者で、ダンバードにある炭鉱で働いていました。
その後村に村に戻った時、ファルグニ・デヴィ(Phalguni Devi)という女性と結婚します。
1959年のある日、ギャウルの山で仕事をしていたダシュラスさんに、お昼を持ってきたファルグニさんは、誤って足を滑らせ重傷を負ってしまいました。
妻を助けるには緊急医療が必要。
でも、最寄りの町へ行くには、55キロも山を迂回しなくてはならず、結局ファルグニさんは亡くなってしまったのです。
深い悲しみに包まれたダシュラスさん。
しかしその夜ダシュラスさんはなんと、山を切り開いて道を作る、という決心をし、途方も無い作業に一人でとりかかったのです。
しかも使ったのは、のみとハンマーだけ!
「あいつ(ダシュラス)は気が狂った」という人々の視線の中での作業。
普通誰でもそう思いますよね。大きな山に、のみとハンマーだけで立ち向かうなんて。
簡単に山に道ができるなら誰かがやってたでしょうに。
でも、ダシュラスさんはやり遂げました。
コツコツ岩山を切り崩し、全長110メートル、幅9.1メートルの道を完成させたのです。
それは1982年のこと。
作業を始めてから22年が経っていました。
ダシュラスさんのおかげで
55キロの道のりが、なんと15キロに短縮されたのです!
ダシュラスさんは気が狂ったのではなく、村人が何かあった時に緊急で最寄りの町へ行けるように、という強い思いから、道を作るということを実現させたんですね。・゚・(ノ∀`)・゚・。
22年。
どんな気持ちで毎日ノミをふるっていたのでしょうか。
もしかしたら山を切り崩すことができないかもしれない。
そんな気持ちがよぎったこともあったでしょう。
それでも頑張り続けたのは、「道を切り開いて悲劇を失くしたい」という強い思いだったんでしょうね。
人間やれば、必ず出来る!
ということを、身を持って教えてくれるような話です。
その後のダシュラスさんですが2007年、胆嚢癌で亡くなってしまいました。
享年77歳(生まれた月が不明なので、78歳とも)
ビハール州では、ダシュラスさんの州葬が行われましたが、彼の功績が評価されたことを物語っていますね。
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ちなみにダシュラスさんの話は、「マンジ―山の男」という題名で映画化されています(2015年)。
⇒ マンジー山の男 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
映画の評価を読むと、映画の流れはだいたい実話に沿っているようですね。
ダシュラスさんの話に共感したら、きっと映画も、見ごたえがあるでしょう。
不可能と言われたことが可能になるって本当にすごいですね。
人間その気になればやれないことはない、ってなんだかとても勇気づけられました。
って、クリミナルマインドで見つけた「マウンテンマン」ってなんだったっけ?