クリミナルマインドとかサスペンスドラマをよく観てるので、「シリアルキラー」という言葉には馴染みがありますよね。
「シリアルキラー」は、殺人犯のことを表現する言葉ですが、「連続殺人事件」を起こす人間のことを意味すると思ってました(「シリアル」が「連続」を意味する)。
でも、クリミナルマインドを観ている時に、「あれ、もしかして違う意味なんじゃ」と気づくことがあったんですね。
ということで今回は「シリアルキラーとはなんぞや?」ということについて記事にしてみますね。
それはクリミナル・マインド6 シーズン2「クリミナルマインド6 第2話「JJ」のあらすじと感想」を見ていた時のこと。
ケイト失踪で拘束されていたシドニーとジェイムズが進んでポリグラフ検査を受け、「容疑者が進んでポリグラフ検査を受けるだろうか。やっぱりこの若者たちはシロなんじゃないだろうか」と、地元の刑事は思ってたシーンがありました。
でもホッチは、「潔白な人間は、3日も平生と取り調べを受けるはずがない(自分の潔白を認めてもらえずに)怒ったり、攻撃的になってるはずだ」といいます。
容疑者のどちらかひとりは必ずケイトの居場所を知ってるはずで、それを隠そうと落ち着き払ってるというわけです。
ポリグラフ検査を積極的に受けると申し出たのも、自分で自分をコントロールできるという自信があるから。
「シリアルキラーは狡猾に操作する頂点に立つ者」とモーガンが断言すると、刑事はびっくりして
"Serial killers? There's only one potential victim."
(シリアルキラーだって? 潜在的な被害者は一人なのに)
と、言いました。
ですよね~。
「シリアル(連続の)」という意味だけに、一人殺人を犯したというだけじゃシリアルキラーとはいえないと考えるのが普通ですよね。
刑事の疑問にホッチは涼しい顔をしてこう答えます。
"Serial killing is a qualitative characteristic. It not just about numbers."
(連続して殺すということは、(量ではなく)質的な特徴を持っています。
ただ何人殺した、という意味ではないんですよ。)
なるほど!
シリアルキラーというと連続殺人犯を思い浮かべますが、そうじゃないんですね。
ただ何度も事件を起こしているから、というわけじゃなかったんだ。
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ウィキペディアで調べてみると、シリアルキラーの意味は「殺害行為を主目的に行う犯罪者、あるいは単独の連続殺人犯(連続殺人事件の犯人)に対して使われる言葉」と説明しています。
さらに、FBIは、
- 一人、またはそれ以上の犯人
- 二人以上の殺人の被害者がいること
- 殺人事件が、それぞれ別個のものであり、別の時に起きていること
- 犯行が一定の間隔を置いて行われることが大量殺人(mass murder)と連続殺人(serial murder)を区別する
単に連続殺人犯をさすのではなく「殺害行為を主体的に行う犯罪者」であるなら、その被害者の数に関係なく、シリアルキラーと呼ばれるんですね。
過去にどんな犯人が「シリアルキラー」と呼ばれているかというと
など。
いずれもクリマイ内でも名前が出てきたことのある人物ですよね。
確かにシドニーとジェイムズは、取調べ中も、ほとんど取り乱すことなく、むかつくくらい普通に、余裕の表情すら浮かべてました。
過去にも女性にたいして暴行事件を起こしてますので、今回はエスカレートして、殺人目的でケイトを襲ったとも十分考えられますし、シリアルキラーとしての特徴をよく示しているといっていいでしょう。
シリアルキラーについて前より鮮明に理解できた気がします。
クリミナル・マインドって勉強になるなあ~。