リードが犯人に連れ去られ、絶体絶命の危機に!
「告白」させようとリードを繰り返し暴行する犯人、でも「告白」したら全てが終わってしまう!
繰り返しリードに拷問を加える「チャールズ」と「ラファエル」。
そして、え、トバイアス、アンタも?!
拷問に耐え、絶体絶命のピンチにさらされるリード、そしてラストの行方は…?!
いつもより100倍はドキドキしてしまうよ><
クリミナルマインドシーズン2 第15話「多重人格(Revelations)」のあらすじと感想です。
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クリミナルマインド2 第15話「多重人格」からの続き。
ファラデー刑事とともにトバイアスの家に急行するホッチナーたち。
ヘレンが惨殺されたとみられる血みどろのマットレスを発見するが、そこにはリードとトバイアスの姿はなかった。
モーガンは建物の近くに広がるトウモロコシ畑で、何かを引きずった跡を発見、トバイアスはリードを拉致した可能性が高る。
ホッチナーたちは、トバイアスの自宅を拠点とし、捜査を始める。
トバイアスのパソコンを分析するために、ガルシアも到着した。
神の名のもとに殺人を犯す犯人は、通常関連するイメージなどを身近に置くが、トバイアスの頭脳とも言えるパソコンからは発見されなかった。
しかしガルシアは、トバイアスが人々のウェブカメラを操作できるように設定し、ランニングクロックを表示させ、さらに個人別にブックマークして「姦夫・嘘つき・泥棒」というヘディングまでつけていたことを発見する。
トバイアスは他人を観察しながら、被観察者が罪を犯すのを待っていたのだった。
トバイアスの家の中を捜索していたギデオンは、剥がれた壁紙の後ろに「汝の父を敬え」とラテン語で書かれた文字が、びっしりと並んでいたのを発見して驚く。
モーガンは離れにある地下室を発見する。
そこにはトバイアスの父とみられる遺体が氷の中に置かれており、それを見たモーガンとホッチナーは言葉を失う。
その後の調べで遺体はトバイアスの父親、Charles(チャールズ)であり、死後6ヶ月が経っていたということがわかった。
麻薬患者救済会(Narcotics Anonymous,NA)でトバイアスを知っている人物がいるということで、プレンティスとJJは、トバイアスの後見人という男性に会って話を聞く。
その男性の話によると、トバイアスの母親は彼が7歳の時に他の男性のもとに行ってしまったという。
以来良好だった家庭は崩壊、トバイアスの父親はトバイアスを激しく虐待するようになり、現実逃避から、トバイアスはジラウジッドという「薬局のヘロイン」と呼ばれている鎮痛剤を服用するようになった。
そうして薬物中毒になってしまい、それを減らすため、幻覚を引き起こす向精神薬も服用していたというのだった。
トバイアスが刻名に記していた日記を分析しているホッチナーたち。
その中でホッチナーは、
「病気になっチャールズがトバイアスに殺すように命じたとき、トバイアスは「汝殺すなかれ」と答えたが、チャールズは「父を敬え」と言った」
という、2ヶ月前の記述に注目した。
さらにモーガンは、床の上に椅子で付けられた傷を発見する。
まるで2人の人間が動かしていて、激しく葛藤したような傷だ。
ホッチナーたちは、チャールズの死後、チャールズの筆跡で日記が書かれていることに注目する。
そして、トバイアスの部屋はものすごく散らかってるのに対し、もうひとつの部屋は、軍隊の検査にパスするほどきちんとしていることにも気づく。
これらのことからトバイアスは、「チャールズ」の人格を持つ、多重人格者であることがわかった。
白と黒、善と悪、というふうに、宗教的ものさしで育ってきたトバイアスにとって、父親を自分の手で殺したときに道徳的矛盾に陥り、自分自身をコントロールすることができなくなった。
そこでトバイアスは父親を永遠に生かすことを決め、自分の人格を2つ分け、ラファエルを2人の仲介役として出現させたのでは、とギデオンは推理する。
リードの居場所を見つけるには、チャールズのプロファイリングも必要になる。
ガルシアがチャールズのパソコンにログインすると、そこには、戦争や破壊といった暴力的な動画が次々と出現した。
アトランタにあるパソコン店で、パソコン4台と外付けハードドライブ、サテライトが盗まれたと報告があった。
引き続きパソコンの分析を進めていたガルシアだったが、突如画面が変わり、リードが拉致されている模様が映し出された。
リードは椅子に縛り付けられて、ややぐったりした様子で座っていた。
そして、「チャールズ」はリードに4台のパソコンを見せ、その中に映っている人物の中から殺す人間を選ぶよう強要する。
初めは抵抗したリードだったが、最後はチャールズの脅迫に耐え切れず、生かす人間を選択。
それを見ていたホッチナーたちは、素早く「生かす人間」に選ばれた女性の住所を割り出しギデオンが電話をかける。
それを知ったチャールズは怒り、トバイアスの家のパソコンとの接続を遮断してしまった。
映像に映っていた一組の夫婦の殺害を実行した「ラファエル」。
その場面をリードは見てショックを受けるが、ギデオンはカメラ越しに「君のせいじゃない」と、励ます。
リードが拉致されている場所を特定しようと必死に捜査するホッチナーたち。
しかし、トバイアスの3つの人格に翻弄され、リードは限界にきていた。
リードが自分の罪を告白すればそこで全てが終わってしまう。
そしてついにリードは後悔の念を口にしてしまい…
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シーズン最終話でもいいくらいな展開のエピソードでしたね!繰り返し見てますが、どういうふうに話が展開するのかわかっていても、毎回ドキドキするくらいな内容です。
それほどトバイアスの多重人格性が怖いのもありますし、拉致されたのがスペンサーですからね!
トバイアスに拷問されてるスペンサーの場面で、思わず泣いてしまいました。
弟がいじめられてるのに助けることができない姉のような気持ちですね^^;
あらすじには書かなかったですけど、スペンサーは居場所を説明しようと言葉を選びながら話すんですが、それをメッセージと受け止めて解き明かしていく過程は、BAUのチームワークの良さを感じましたね~。
あと、知らなくてもエピソードに影響はないけど、思わず突っ込みいれてしまったこといくつか挙げてみますね(笑)
エピソードの冒頭はトバイアスの家に複数のパトカーが急行するところから始まりますが、クリマイっぽくない強烈なインパクトの有る曲が流れ始めてびっくりしました!
調べたら、ローリング・ストーンズの「Sympathy For The Devil(悪魔を憐れむ歌) 」という曲。
曲調はちょっとミスマッチな気もしますが、歌詞がトバイアスを連想させるのかな~、とかすかに感じています^^;
前回から登場しているファラデー刑事ですが、この人が良い味出してます!
うまく言えないですが、「ちゃぶ台」とか「湯のみ」という言葉が似合うような、古き良きオヤジといった雰囲気を出している刑事さんです(笑)
プロファイリングのことあまりよくわからないで、ホッチたちのプロファイリングを「へえ~」っていう態度で聞いていたり、今回は、それまでマメに付けられていた日記が
突然空白になった、とモーガンがいった時に、「書くのに疲れたからだろ?」と返したのには
これはギャグか?!
と思わず笑ってしまいました。
捜査の拠点がトバイアスの家に置かれ、そこでモーガンとJJがお湯を沸かして飲み物を飲むシーンがあるのですが、うわっ、こういう場所で飲み物は飲めない><
と思わず引いてしまいました。
家も汚いし、やっぱりあれだけのことしてきた犯人の家ですから。
う~
でも実際に、犯人の家を拠点とした場合、捜査官たちはしかたなくその家のものを使ってコーヒー飲んだりするんでしょうか…
と、以上が見てる時にツッコミを入れてしまった場所でした☆
で、このエピソードで忘れられないのが、やっぱりトバイアスの多重人格者っぷりですよね!
三人共全くと行っていいほど個性が違ってたので、震え上がるほど怖かった><
外見は同じだから、口を開くまで「誰だろう (゚A゚;)ゴクリ」という恐怖がついて回ってました。
拉致されたリード姫が目を覚ました時、目の前に立っていたのは「ラファエル」が出ていたトバイアス。
リードじゃないけど、「あ~…」でしたよね?
なんか変な肉焼いてる!
怖さが倍増するからやめて欲しい~><
おまけにロシアンルーレットするの?
躊躇なくリードの頭に銃を突きつけるラファエルが怖すぎます!!
リードを絶体絶命のピンチに追いやって何してるの!
ったく、神の御心って、勝手すぎる理由だわ!!
このシーン、リードの頭に弾が撃ち込まれてしまうんじゃないかとハラハラしてしまいました。
今となっては、「主要メンバーだから大丈夫」って、クリマイのからくりにも慣れてるので、どこか安心して観ることができますが、シーズン2では、そんな免疫まだついてないから、ジェットコースターに乗ってる並にドキドキですよ^^;
ラファエルが終わったと思ったら…
ああ、今度はチャールズが。
リードを勝手に悪魔扱いして、「罪を告白しろ」と迫る。
しかも、リードの足の裏に何度もムチを入れながら。
この思考回路、まったく理解出来まへん(汗)
3度めに現れたトバイアスは、トバイアス本人でした。
ほ~、これで拷問から開放される、と、ちょっとホッとしましたね。
って、その後の展開は全然違ってました!!
リードを落ち着かせようとトバイアスが使ったのは、ヒドロモルフォンという麻薬。
あ~、こいつの思考回路も理解不能!
その後、リードは被害者を選ぶといった選択をチャールズから迫られたり、ラファエルの殺害現場を見せられたり、トバイアスに繰り返し麻薬を注射されたり苦しめられましたね。
そして、究極的に怖かったのは、チャールズに殴られたリードが痙攣を起こし、意識を失ってしまった時!
ドラマとはわかりつつも、大ショック。
終わりが良かったから良かったけどね。
ジェイムズ・ヴァン・ダー・ビークの、一人三役を演じ分けた演技力に拍手喝采です!
ラファエルがリードに、殺すBAUメンバーの名前を挙げるようにとロシアンルーレットを再開したとき。
4発目でとうとう「アーロン・ホッチナー」と、リードは口にしましたね。
理由は「ナルシスト」だから。
「俺はナルシストじゃない」と、ホッチはギデオンたちに、自分の短所について聞きます。
ここは笑う場面じゃないのですが、自分のこと「ユーモアがない」って言った時、どうしても笑ってしまいました。
あと、みんなポンポンすぐ出すところもウケた。
エミリーのは、ほんと良くわかりますよね(笑)
リードがホッチをナルシストと言ったのは、メッセージが込めていたからで、それをホッチは気づいていました。
リードもそれを見越してホッチの名前を出したのですが、ホッチはやはり頼れるリーダー。
ユーモアのセンスがないっていう短所なんてどこ吹く風ですよね!
一つの体に3つの異なる人格を宿すトバイアス。
なぜ多重人格になったのか、それはチャールズの死にあったようですね。
トバイアスの日記を分析したホッチたちは、トバイアスが、病気の父に「殺せ」と頼まれていることと、人を殺めるのは宗教上罪であるという葛藤に悩まされている。そして、トバイアスが出した答えは、父の人格を自分の中に宿すことで父の殺害を受け入れること。
父を殺害したトバイアスは、父の遺体を地下室に隠すわけですが、氷漬けの中に座らせる形で置いておくのは、儀式的なものを感じます。
神の像みたいにしておきたかったのかな。
父親の人格を自分の中に宿すことを決めたトバイアスですが、筆跡まで父親になるくらいそのままの人格がいるというのは、すごく不気味ですね。
トバイアスに麻薬を撃たれ、意識を失うたびに、リードは子供時代の記憶を呼び戻します。
統合失調症が出たお母さんと父親の関係がギクシャクして、ある日父はお母さんとリードを置いて出ていってしまった。
そこから2人の生活が始まるわけですが、リードは18歳のとき、母親を病院に入れる決断をします。
日常生活に支障をきたすほど、お母さんの病気は悪化していったんですね。
病院は嫌だという母を入れてしまったことに罪悪感を持っていたことがわかりました。
エピソードの最後、リードはメンバーに「一人きりにして」と言って、トバイアスの死体に近づきました。
なんだろ、まだなにかトバイアスに言いたいことがあるのかな?
と思ったら、なんと!
トバイアスのポケットを探って、麻薬の瓶をくすねたではありませんか。
ひょっとしてリード、中毒になった?!
そんな予感を匂わすような終わり方でしたよね。
これからどうなるんだろう…
最終話ではありませんが、ドギツイ内容のエピソードでしたね。
絶対忘れられないほどインパクトがあったシリアルキラー。
フランクと言い、今回のトバイアスと言い、シーズン2はすでにラスボス系のシリアルキラーが出てしまった感があります。
今後のエピソードはどうなるんでしょうね。
気合い入れて観る必要がありそうです!
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ホッチナー: "There is not a righteous man on earth who does what is right and never sins." – Ecclesiastes 7:20
(「良い行いをし、決して罪を犯さない正しい人などこの世にいない。」伝道の書 第7章20節)
トバイアスが、この心理を受け入れることができたら、もしかしたら多重人格になることはなかったかもしれないですね。
そんな意味で、この格言はかなりエピソードにハマってるなと思います。
ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy for the Devil (Neptunes Remix) by The Rolling Stones)
バンド・オブ・ホーセズ「ザ・フューネラル」(The Funeral by Band of Horses)