クリマイ世莉が解説!クリミナルマインド10第2話「地獄めぐり」。
被害者の共通点も見当たらない、犯行パターンもバラバラという、すっごくやっかいな連続殺人事件発生!
ホッチたちがどう犯人を特定するかその展開が気になってしょうがない!
そしてメンバーと別行動する、ガルシアと「あの犯人」の行方。
ガルシアの願いは聞き入れられる?
さらに長年クリマイファンのミーハー心をくすぐる「懐かしい名前たち」にも悶絶(笑)!
見どころてんこ盛りの予感がするこのエピソード、クリミナル・マインドシーズン10第2話「地獄めぐり(Burn)」のあらすじと感想です。
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連続して悪夢を見続けるガルシアは、その原因がグレッグ・ベイラー(Greg Baylor)の死刑執行が迫っていることだとホッチナーに訴える。
ホッチナーはガルシアが休暇をとってテキサスに行くことに同意、ガルシアの代わりはケビンに任せることにした。
ガルシア以外のメンバーは、シアトルで起きている、連続殺人事件を捜査することになった。
シアトルでは2人の男性の遺体が連続して発見されたが、2人とも人種、職業、殺害方法に共通点が見られなかった。
一人目の被害者ダン・チェン(Dan Chen)は、35歳の医師で、首を絞められて殺害。
二人目の被害者ジョー・ヘイズリー(Joe Haysley)は、車によって轢き殺されていたのだ。
しかし、遺体の遺棄現場が近く、口の中に似たような傷が見られたことから同一人物の犯行と断定された。
飛行機で現地に向かっている途中、ホッチナーたちはケビンから三番目の被害者が見つかったと報告を受ける。
発見されたのはマイケル・リッチモンド(Michael Richmond)という黒人男性で、死因は溺死。発見された場所はジョーが誘拐された場所から近かった。
検死官から報告を受けるリードとモーガン。
検死官は、3人に見られた口の中の傷はナイフで切られたものと指摘する。
ダンの口内の傷を調べたリードは、それがローマ数字であることに気がつく。
ダンに刻まれた数字はIII(3)
ジョーに刻まれた数字はV(5)
リードとモーガンは、ジョーはIV(4)で、ダンが初めての被害者ではなくそれ以前に犯人は2人を殺害していると推測する。
被害者の家族から事情を聴いていたホッチとJJは、3人共周囲の評判はよく、敵を作る性格ではないという人物ということを知る。
それが3人の共通点であり、さらに13~14歳の子供の父親またはメンターだったことに気がつく。
新たな遺体が発見される。
被害者は木の箱に入った状態で火をつけられて殺害されていた。
他に被害者がいないかどうか調べていたケビンは、過去8週間の間に、口の中にローマ数字が刻まれた遺体が2人いたことを突き止める。
殺害方法の違いが指摘される中、リードはひとりその関連性に気づく。
犯人はダンテの「神曲 地獄編」に描かれている9つの地獄を再現しているのだった。
ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
「地獄編」について調べを進めていたケビンは、ネット上で不審な書き込みを発見。
そして、書き込んだとされる人物を特定した…
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殺害方法や被害者に表立った共通点がなく、プロファイラー泣かせの犯人でしたが、非情なエグいキャラでしたよね。
でも、実は被害者たちには共通点があって、殺害方法には意味があるんですがそのつなげ方が実にうまいです、相変わらず。
ダンテの「神曲 地獄編」が絡んでいたとは全く想像もしてませんでした(;・∀・)!
犯人のキャラやエピソードの展開はかなりインパクトありましたが、それと平行してガルシアとグレッグのエピソードもかなり気になる展開でしたよね。
それからこのエピソードで無視できないのは、ケビンが久しぶりに登場したり全シーズンのエピソードにリンクさせたり、その他にも話の流れで懐かしい名前が登場したりして、長年のクリマイファンとしてはしみじみ来るものがありました。
どちらかというと私はモーガンの意見寄りだったので、個人的にはガルシアがなぜそこまでグレッグに気持ちを寄せていたのか、スペンサーの正当防衛後の心理がよく理解できたらもっと思い入れが強くなったエピソードかなという余韻が残りました。
犯人はジャスティン・ルー。
出典
そして、ジャスティンの相棒らしき存在がネイサン。
ネイサンは犯行には直接手を下してないし、「神曲」にあわせて人を殺すとブログに投稿しただけなので、相棒とまで呼べるとはわかりませんが、ジャスティンはネイサンに兄の姿を重ね、そして「神曲」をプレゼントしています。
ジャスティンは、兄のトッドと共に父親から虐待を受けて育ちました。
2人の心の拠り所はダンテの「神曲」。
しかしある日、父からの虐待に耐えきれなくなったトッドは自ら命を絶ってしまいますが、こうした経験が、ジャスティンのその後の人生に大きく影を落としたようです。
ジャスティンは、父が亡くなったことをきっかけに、殺人鬼と化しますが、これまで抱え込んでいた怒りが全て爆発したかのようでしたよね。
被害者が父親にしか見えないって、相当ヤバイかったですね。
よく高校教師続けられていたな。
ガルシアの穴埋めに今回の捜査に参加したケビン。
ダンより以前の被害者を見つけたり、「地獄編」を手がかりに犯人に繋がる人物を特定したりと、事件解決のキーポイントで活躍してくれました。
ただ、なんか白髪目立ってきたな~、というのと、ガルシアの元カレという過去を忘れるくらいまったくガルシアと絡みがなく、それが時の流れを感じ、それがちょっと寂しいような。
ケビン役のニコラス・ブレンドン、プライベートで色いろあるようですが時々でもいいからクリマイに登場して欲しい~。
サブキャラだけどクリマイ盛り上げてくれる良いキャラなんで。
グレッグは、シーズン9最終話で、医者になりすましてスペンサーの生命を狙いガルシアに撃たれた人物。
その後余罪などで死刑判決を受けましたが、ガルシアは死刑を望んでいないと減刑の嘆願書を政府に送ったり、グレッグ本人に手紙を書いたりと孤軍奮闘していました。
しかし、状況は変わらず。
意を決してグレッグが監修されているテキサスの刑務所に向かいます。
グレッグが罪を犯したのは彼の不幸な生い立ちが原因と、彼に同情して減刑を求めるなんてガルシアらしいですよね。
ようやくガルシアが対面を果たした時は、もう何時間後には刑が執行される状態。
それまでガルシアと面会することを拒んでいたグレッグがなぜガルシアと会う気になったのかというと、ガルシア以外誰ひとりとしてグレッグに会いに来た人はいなかったから。
刑が執行されるのを見届けて欲しいとガルシアに頼みますが、それを拒まれた時、「やっぱり自分のために来ただけなんだ」と怒ってガルシアを追い返してしまいます。
人生の中で誰ひとりとして自分のことを気にかけてもらった経験のないグレッグの孤独な一面が伺えますよね。
結局ガルシアはグレッグの願いを聞き入れて執行に立ち会いますが、ここでもガルシアの困った人を放っておけない優しい性格がにじみ出ていてよかった。
そしてグレッグは最期の言葉としてガルシアに「ありがとう」と。
2人の間に友情みたいなものを感じて切なくなってきてしまいました。
帰途についたガルシアを迎えたのは…
モーガン!
やっぱり優しいです、モーガン。
この場面では、ガルシアと一緒に思わず泣いてしまいました。
ガルシアは、睡眠時間があまり取れていないと「容疑者X」でぼやいていましたが、どうやらこの件が引っかかっていたようですね。
ガルシアがグレッグに会いに行くとホッチに相談した時、ホッチは快くガルシアを送り出しました。
ホッチはガルシアの気持ちをよく読み取ってくれた、素敵な上司でしたね~。
反対にモーガンは、なんで今さら的な態度でしたね。
ガルシアの電話に出なかったのは
自分で納得するまでやってこい!
というモーガンの優しさだったのでしょうか。
スペンサーは似たような経験をしたことからガルシアの気持ちや行動に理解を示していましたね。
スペンサーが言っていた「LDSK」は
シーズン1「スナイパー」に登場したシリアルキラー、フィリップ・ダウドのこと。
ホッチとスペンサーが人質になり、最後はスペンサーがホッチから受け取った銃でフィリップを撃ち難を逃れたんでしたよね。
当時スペンサーは銃の扱いが苦手で、イチかバチかで使った状態ですし、考えてみたらガルシアの状況と似てますよね。
スペンサーがそれで長くトラウマを抱えていたとは知りませんでしたが、克服するには時間と自分で解決口を見つける必要があるのかな、と思いました。
それにしても3人のキャラがにじみ出ていたエピソードでした^^
たまに見かけるモーガンのシャツ姿。
Tシャツ姿も好きなのですが、今回は特にこの色合のシャツがとっても似合ってました!
あ~、好きです、モーガン。
どうでもいいことかもしれないけど、個人的にはどうでもよくないのでもう一つ(笑)。
ホッチとモーガンが、ネイサンの部屋を訪れたシーンがありましたよね。
声をかけども返事はない。
中に人なし、モーガン、そして、ドア、とくれば…
「お。モーガンのドア蹴りが観れる♪」と思ってワクワク。
しかしドアが蹴られるであろう瞬間、場面が切り替わってしまいました!
期待していただけに、後の予想外の展開。
ドア蹴り観れるとばっかり思ってたので…残念です(´;ω;`)ウッ…
ガルシアがモーガンにテキサス行きを告げた時、「サムには話せない」と言っていました。
サムは最近登場したからそんなに懐かしいというわけでもないかな。
サムとガルシア、どうなってるんでしょうね~?
それから、スペンサーがLDSKの話をした時ギデオンの名前も出てきましたよね。
この名前が出てくるだけできゅん、としてしまう。
もう、ギデオン影響力強すぎです!
ガルシアが面会待ちをしている時に隣りにいた黒人女性がガルシアに話しかけていたのですが、その時に「My boo」という言葉を連発したので、とても気になりました!
気になりませんでした?
調べてみると、"My boo"って「私の彼氏」「私の彼女」というスラング。
特にアフリカ系アメリカ人に使われているようです。
ダンテの神曲は「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3部構成になっていますが、地獄編は9つの圏に分けられています。
数字が大きくなるほど罪が重くなっていきます。
ウィキペディアを参考にしながらまとめてみますね。
まずはじめに地獄の門があって、「この門をくぐるものは一切の希望を捨てよ」という銘が記されています。
犯人の頭のなかで常に(?)つぶやかれていた言葉ですね。
第一圏 洗礼を受けなかった者が送られ、失意の中永遠の時を過ごす
第二圏 肉欲に溺れた者が送られ、荒れ狂う暴風にさらされる
第三圏 大食の罪を犯した者が送られ、ケルベロスに切り裂かれぬかるみにのたうち回る
第四圏 金に貪欲で浪費した者たちが送られ、互いに思い金貨の袋を転がし衝突する
第五圏 怒りで我を忘れた者たちが送られ、血の色をした沼で互いに責め合う
第六圏 宗教的異端者が送られ、炎を上げる墓孔に葬られる
第七圏 自殺した者、他人に危害を加えた者たちが送られ、その暴力の種類によって罰を受ける
第八圏 故意に罪を犯したものが、その罪の種類によって罰を漬ける
第九圏 裏切り者が送られ、永遠に氷漬けにされる
地獄編はほとんど知らなかったのですが、事前に知っていれば、エピソードももっと楽しめたんじゃないかと思います。
「次のエピソードまでに○○について調べてくるように」って予告があるといいかな~、なんて^^;
ローレン・ヘルツォーク
スペンサーが事例に挙げたのは、ローレン・ヘルツォーク(Loren Herzog)とウェスリー・シャーマンタイン(Wesley Shermantine)の2人組が起こした連続殺人事件のこと。
1984年から1999年の間に、カリフォルニア州などで少なくとも3人を殺害、19人が被害者と見られています。
2人は幼馴染で、悪ガキコンビから殺人コンビへと負の方向に成長。
そして、常連だったバーのオーナーの娘を殺害したことで逮捕されますが、その後被害者は更にいることがわかりました。
ヘルツォークとシャーマンタインは「The Speed Ferak Killers(スピードフリーク・キラーズ)」というあだ名で呼ばれていましたが、2人ともスピード(メタンフェタミン)の中毒者(フリーク)だったことからきています。
逮捕された2人はそれぞれ有罪判決を受けますが、
ヘルツォークは懲役78年
シャーマンタインは死刑
と、かなり温度差があります。
ヘルツォークが従属していたというよりも(自ら手を下していた)、逮捕後余罪を自白したり、シャーマンタインの犯行の詳細を供述するなど、協力的だったからと考えられます。
しかしヘルツォークはそれでも不服で、再審を請求、後懲役14年となったのです。
自然に考えればありえない話。
なぜここまで罪が軽くなったのでしょうね。
よほどの司法取引があったか、シャーマンシュタインが実行犯とみられる部分が多かったのかはわかりません。
しかし、ヘルツォークは2012年に自殺、シャーマンタインは死刑囚として収監されています。
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モーガン: "The farther backward you can look, the farther forward you can see." — Winston Churchill
(「過去を遠くまで見渡すことができれば、未来もまた遠くまで見ることが出来るだろう」ウィストン・チャーチル)
ガルシア: "It doesn't take a lot of strength to hang on. It takes a lot of strength to let go." — J.C. Watts
(「しがみつくよりも手放すほうがより強い力がいる」J.C.ワッツ)
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