クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド10第10話「アメリア・ポーター」。
短期間で一般市民が続けて殺害される事件がソルトレイクシティで発生!
狙われた整備員、カップル、裏庭に掘られた穴…
おい、犯人、一体何が目的なの?
そして、事件のカギを握るアメリア・ポーターはどこ!?
クリミナル・マインドシーズン10第10話「アメリア・ポーター(Amelia Porter)」のあらすじと感想です。
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ユタ州ソルトレイクシティで、連続殺人事件が相次いで発生、3人が殺害された。
ロンとカレン・マイヤーソン夫妻が自宅で射殺体となって発見されたが、その時に使われた銃が、夫妻殺害前に遺体となって発見された警備員のものとわかる。
マイヤーソン夫妻の自宅には、侵入した形跡がないことから、犯人は顔見知りの犯行と見られた。
また、室内は無秩序的に荒らされ、犯人は被害者を殺害する以外の選択肢を持っていないことが伺えた。
スプリーに発展することを懸念したホッチナーたちは、現場へと向かう。
警備員が殺害されていた現場に訪れたロッシとモーガン。
モーガンは犯人のものとみられる血糊のついた足跡を発見、さらにもう1種類の足跡も見つける。
ロッシとモーガンは、この足跡の位置から、事件を目撃したため犯人に誘拐された人物または犯人のパートナーがいると推測する。
マイヤーソン夫妻の自宅を訪れたリードとケイト。
自宅には高価なものが置いてあるにもかかわらず、盗まれてはいないことから、犯人の目的は盗みではない。
リードは被害者が倒れていた場所から、犯人の侵入経路を割り出し、裏庭から入ってきた可能性を指摘する。
リードとケイトが裏庭を調べると、最近掘られたとみられる穴が複数見つかった。
犯人は何かを探してこの家に来た。
そして、予定外に早く帰宅した夫婦と遭遇、殺害した。
事実夫妻は当日マリッジカウンセリングに参加していたが、予定より早く切り上げて帰宅したのだった。
犯人はかつてこの家の持ち主かもしれない。
ガルシアは過去の持ち主を調査、そこからアメリア・ポーターという女性が住んでいたことがわかる。
12年前、当時30歳だったアメリアは、17歳の恋人、ベントン・ファーランド(Benton Farland)とドラッグでハイになり、ベントンの姉ミリアム(Miriam)をレイプした上殺害していた。
ベントンは逮捕されたが、アメリアは逃亡、以後姿をくらます。
一方のベントンは12年の刑を受け服役、2日前に釈放されていたことがわかる。
ベントンが容疑者との可能性が高まり、ベントンの追跡が始まった。
ベントンの父オーレン(Oren)の家に着いたホッチナーたちは、ベントンに刺されたとみられるオーレンの変わり果てた姿を発見する。
しかしオーレンと暮らしていたミリアムの子供、アンディ(Andy)とレベッカ(Rebecca)の姿は見当たらなかった。
2人はベントンに連れ去られたと見られ、ホッチナーたちは再びベントンを追うのであった…
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犯人ははじめからわかるストーリー展開でしたが、アンディが共犯者ぽかったり、アメリアが黒幕なのかベントンなのか最後まで見ないとわからないという展開がが面白かったですよね。
ベントン役の俳優さん、ちょっと好みのイケメンだったので、それもあったかな、最後まで見入ってしまいました(笑)
アメリアが逃亡して、その後ほとんど姿を見かけなかったのは、サバイバリストの父親の影響を受けて、という設定はちょっと偶然すぎな気もしましたが、サバイバルしてるアメリアのことを想像していたので、普通に暮らしてるアメリアに、それもちょっと裏切られた感じでしたね~^^;
ベントンのパートナーと思っていたアンディでしたが、体を張って妹を守るために行動する健気なお兄ちゃんだったんですよね。
最後のシーンは、ちょっとぐっと来てしまいました。
次どうなるのかな?
というのが見えないのが、クリマイの魅力ですが、このエピソードは、それが十分に伝わってくる仕上がりだったと思います♪
アメリアの元恋人で、甥と姪を引き連れ、殺人逃避行を続けた犯人。
ベントン・ファーランド
出典
8歳の時に母親を亡くしてから年の離れた姉、ミリアムに、異性として恋心のようなものを抱いていたようです。
年がだいぶ離れたアメリアを恋人に選んでいるのですから、マザコン/シスコンには間違いないですね。
これだけでちょっとオエッとなるのですが、ベントンのクズさは、最初から最後まで一貫していましたね。
実の姉をレイプするし、アメリアが主犯格と主張して減刑を勝ち取る。
殺人を繰り返しながらアメリアのもとへ。
そして極めつけは、アメリアを見つける目的が、「事件の再現」だったこと!
姪のレベッカに、ミリアムにしたことと同じことをしようとしていたんですよね!
自分だけ捕まったので、その復讐かと思ったら、それ以上の邪悪な動機を抱えていたとは。
母を亡くしたアンディとレベッカには、「すまなかった」と、謝ったベントンでしたが、口先だけだったことがよくわかりました。
甘い言葉を相手にかけるけど、全てが口先だけ。
本当に自分の欲望を満たすことしか考えていない、根っからのサイコパスですね。
いくらイケメンでも許せん!!
殺害されたマイヤーソン夫妻の自宅に訪れたスペンサー。
その時ふと気づいたのですが、スペンサースーツにスニーカー履いてましたよね?
このミスマッチがスペンサーらしくて。
ちょっとときめいてしまいました(笑)。
スペンサーは、コンバースを愛用しているので、履いているのもそうかもしれないですね。
遠距離恋愛していたベスと別れていたホッチ。
ロッシはそれを聞いてびっくり!
新しい出会いを進めるロッシですが、乗り気でないホッチ。
そして「自分のお目当てのシンガーのいるジャズバーへ行こう」と、ホッチを誘います!
なんだ、ホッチのためと思ったらあんたのためじゃないの(笑)!
事件解決後、2人はジャズバーへ。
そこには美しいジャズシンガーセリーヌが優雅に歌っていましたが、セリーヌと友人のオードリーが、シャンペンのお礼にとロッシとホッチの席に訪ねてきましたよね。
さすがロッシ、根回しバッチリ♪
ロッシはロッシでセリーヌを誘おうとしているし、ホッチもオードリーにまんざらではなさそう。
ホッチの貴重な笑顔が見られるのもこのシーンでした~(笑)。
最近サンディエゴから引っ越してきたオードリーを案内すると約束しますが、ロッシもホッチもまだまだ~って感じでいいですね。
ただこのロマンス(?)は、このエピソード限りのようですね。
今のところ(シーズン12まで)は何も進展はありません。
ベントンがアンディに
Have you ever looked death in the eye? 'Cause I have. And I've seen the Grim Reaper staring right back at me.
「"死"をまともに見たことはあるか?俺はある。グリムリーパーが俺の真後ろで凝視しているのを見たことがある」
と言うシーンがあったのですが、その中に出てきた「グリムリーパー」について気になったので調べてみました。
グリムリーパーは、大鎌を持った骸骨のことで、欧米では「死」を擬人化したものとして定着しています。
日本だと死神といったほうがわかりやすいかも。
グリムリーパーは死が近づいている時に現れますが、「グリム」は死の前兆を警告する精霊の名前で、「リーパー」には鎌という意味があります。
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リード: "Remove my sin, and I will be clean; wash me, and I will be whiter than snow." — Psalm 51
(「私の罪を取り除き、洗い清めてください。私は雪よりも白くなるでしょう。」詩篇51)
キャラハン: "The soul that has conceived one wickedness can nurse no good thereafter." — Sophocles
(「一度邪悪を宿した魂は、それ以降良きものを育むことはできない」ソポクレス)
ラシー・フォスター「ロード・リメンバー・ミー」(Lord Remember Me by Ruthie Foster)
エピソードの冒頭に流れました。
強烈なインパクトのあるこの曲は、ラシー・フォスターが、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ(the Blind Boys of Alabama)とフューチャリングした「ロード リメンバー ミー」というゴスペルソング。
ラシー・フォスターは、アメリカのシンガーソングライター。
彼女の音楽スタイルは、ゴスペル、ブルース、ジャズ、フォークといった分野に影響された独特のもので、パワフルで聴く人を圧巻させるのが特徴です。
実力派歌手として知られ、これまでブルースミュージックアワードを受賞、定期的に曲をリリースしています。
ジョエル・エヴァンス「カモン、ベイビー、キス・ミー」 (Come On, Baby, Kiss Me by Joel Evans (feat. Laurie Gunning Grossman) )