スクールバスが突然ハイジャック!
24人の生徒たちがバスごと忽然と姿を消す!
消えた学生たちはどこに?
ケビンを加えて必死の捜査開始!
そして、事件の突破口を開いたのは、ロッシの「意外な趣味」のおかげだった!!
ロッシGJ(笑)
クリミナル・マインドシーズン8 第8話「スクールバス・ジャック(The Wheels on the Bus)」のあらすじと感想です。
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ワシントンD.C.で、スクールバスが何者かにハイジャックされた。
バスに乗っていたのは
セントラルハイスクールの生徒24名
運転手のRoy Webster(ロイ・ウェブスター)
バスモニターのCarol Roberts(キャロル・ロバーツ)
の27名。
犯人は2人以上とみられ、捜査支援に駆けつけるホッチナーたち。
今回はケビンも一緒だった。
拉致された26人全員のバックグランドを調べているうちに
運転手のウェブスターが、過去に生徒とトラブルを起こしているのにもかかわらず、表立った懲戒を受けていないことに疑問を持つホッチナー。
しかしそのウェブスターは、足と胸に銃弾を受けた遺体となって発見される。
プロキシサーバーをたどってバスのGPSの追跡に成功したガルシアは、ホッチナーにバスルートを報告する。
GPSのシグナルが途絶えた場所には放置状態の古い小屋が建っており、ハイジャックされたバスはその中に停められていた。
さらに周辺を捜索していると、拉致された24人の生徒のうち、14人の生徒を発見する。
ロバーツと残り10人の生徒の行方はわかっていない。
発見された生徒のひとりに事件当時の事情を聞くアレックス。
犯人はガスマスクをかぶり、10人の生徒を選んでから、その生徒たちに電気ショックカラーを首につけたということがわかった。
なぜ犯人は10名の生徒を選んだのか。
これが最大の疑問だったが、ロッシはこの事件の流れは「Gods of Combat(ゴッドオブコンバット)」というビデオゲームに似ていることに気がつく。
ロッシによると、ゴッドオブコンバットは公共交通機関を襲い、プレーヤー5人を確保、できるだけ相手を殲滅させたほうが勝つというゲーム。
犯人がつけていたというガスマスクもゲーム上に出てくる。
5人のプレーヤーは
で、10人を2チームに分けてゲームを再現させようとする犯人の意図が見える。
さらに、それぞれのプレーヤーのキャラと、拉致された10人の特徴がマッチすることから、ゲームの再現目的で生徒たちを拉致した可能性が濃厚になった。
このことを手がかりに捜査が続けられるが、ケビンはゴッドオブコンバットのユーザーの中から、不審な2名の存在を発見する...
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まさかゲームを再現するためにバスをハイジャック、というストーリー展開は予想外だったので、マンネリ化してないところがよかったな、と思いましたが犯人たちがあまりにも勝手すぎてすご~く嫌なエピソードです(;一_一)
ゲーム中毒になるとここまでくるのか、といった感じ。
話の終盤に犯人の一人が「俺の勝ちだ」っていうんですが、この期に及んでそんなことを言うのか、と呆れてしまいました。
現実の世界とゲームの世界の区別がつかなくなるって恐ろしいですね...
ロッシの意外な一面やケビンとガルシアのやりとりがなければ、本当にいや~なエピソードだったと思います。
今回は、ケビンも捜査に駆り出されるわけですが、ガルシアがケビンのことを少し意識してるのがわかります。
あれ?
ひょっとして未練あり?!
ケビンもまんざらではなさそうなので、この二人また恋が再熱するかも?!
って、ちょっと期待してしまいました。
ケビンが事件解決に貢献した部分が多いので、ケビンのITテクニックに、やっぱりガルシア惚れなおしたのかな❤
でも、事件が解決して最後にガルシアがケビンを飲みに誘うのですが、先約があると断られてしまいます。
ケビンはやっぱりジーナ・シャープとつきあってるのかな??
って、かなり気になったんですけど、ケビンとガルシアの気持ちと同じで、ここらへんもあいまいでしたね~。
どうなるのかな、この二人!
今回はロッシの「ゴッドオブコンバットに展開が似ている」という気付きから事件は急展開を見せますが、前回のエピソードでは、義理人情に厚い面が見られましたし今回はゲーマーとしての一面が。
といってもロッシがビデオゲーム好きだとわかるのは今回のエピソードが初めてじゃないですよね。
シーズン6第5話「安全地帯」で、犯人が「ニコ・ベリック」と名乗ったと知った時に、グランド・セフト・オートIVの主人公の名前と気が付きましたし、同じくシーズン6第16話「哀しきメロディー」では事件解決後アシュレイ・シーヴァーとビデオゲームしてました。
あ、ひょっとしたら若い彼女がいたりして?!
ロッシもギデオンみたいに肝心なところがなかなか見えないキャラですよね~。
その点、公私の顔がはっきりしているホッチのほうがわかりやすいキャラだったりして(笑)
あ、そうそう、このエピソードの最後に、ケビンにフラれて、エレベーターの前でがっくりしているガルシアをロッシが励ますシーンがあるんですが、これはロッシらしくって好きです。
ガルシア何個ケータイ持ってるのって突っ込みたくなるシーンでもありますが(笑)
エピソードの内容が内容だっただけに、こういうシーンに救われます。
こういう笑えるシーンがないと、暗い気分で終わってしまいますからね。
「スクールバスをまるごとハイジャックするなんて、つくり話でしょ」なんて思いますが、実際に起きてるんですね、アメリカで!
エピソードの中でスペンサーが、「チャウチラのケースでは...」って今回の事件と比較する場面がありますが、それが1976年7月にカリフォルニア州チャウチラで起きた、スクールバスハイジャック事件なんです。
犯人は
の3人で、リチャードとジェームスは兄弟。
出典
左からフレデリックリチャード、ジェームス。
3人は映画の「ダーティーハリー」や「フレンチ・コネクション」に影響され、「パーフェクトクライム」を計画。
1976年7月6日、白いバンを故障したと見せかけ路上に停め、通りがかったスクールバスをハイジャック、バス運転手と乘っていた26人の生徒を誘拐します。
ここまでは、計画通りだったと思われます。
ですが、小さな町で起きた大規模な誘拐事件で、電話はパンク。
犯人たちは身代金を要求することができず、人質を地中に埋めたトラックに閉じ込めたまま放置してしまうんですね。
その後人質は、運転手の機転とみんなの努力で、自力で脱出することに成功しました。
運転手が1台のバンのナンバーを覚えていたことと、人質を閉じ込めた採掘現場の持ち主が、フレデリックの父だったため、そこから身元が判明し、3人は逮捕、それぞれ終身刑を言い渡され、現在も服役中です。
パーフェクトクライムが失敗に終わって本当に良かったという事件ですよね。
人質も皆無事に救出されて本当に良かったです。
事件の被害者の生徒たちの多くは事件のショックからトラウマを引き起こし、事件後25年たっても症状に苦しめられてるという報告もあるように、死亡者がでなかったにしても事件の大きさから考えたら妥当な刑だと思います。
ゲームはほどほどに、といいたくなるエピソードでした。
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ホッチナー: French novelist Jean Giraudoux said, "I'm not afraid of death. It's the stake one puts up in order to play the game of life."
(フランス人作家のジャン・ジロドゥ「私は死を恐れない。人生とは命をかけたゲームなのだから」)
モーガン: Frederick Douglass said, "It's easier to build strong children than to repair broken men."
(フレデリック・ダグラス「壊れた大人を修理するより、強い子供を作るほうが簡単だ」)