ニューメキシコで猟奇的な事件が発生!
犯人は被害者の右足を切断しているけど、その意図は?
あれ?
ところでスペンサー、どこに電話してるの...?
気になることが盛りだくさんよ!
クリミナル・マインドシーズン8 第4話「神コンプレックス(God Complex)」のあらすじと感想です。
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ニューメキシコ州で、1周間の間にRichard Hubbell(リチャード・ハベル)とTony Anders(トニー・アンダース)がそれぞれ拉致される。
ハベルはメキシコとアメリカの国境地帯の都市、シウダー・フアレスで遺体となって発見された。
一方のアンダースは、一命を取り留めるが、どちらの被害者も右足が切断されていた。
被害者の足の切断方法から、犯人は医者の可能性が高まる。
しかし、切断された部分をきつく縫い、壊疽を起こさせていることから、リードは切断の目的は外科手術ではなく、犯人は残忍な殺し屋ではないかと推測する。
病院で手当を受けているアンダースを尋ねたモーガンとロッシ。
アンダースは、ガレージのドアのことを思い出したと2人に話す。
一方被害者たちの切断部を調べていたリードは、ハベルはひざ下から切断されていたのに対して、アンダースはひざ上から切断されていることに気がつく。
さらにJJは、ハベルの切断部の骨に、ドリルで開けたような、小さな穴を発見する。
犯人は殺人を目的とした殺人犯ではなく、実験のために殺人をしている科学者ではないか、という仮説が浮かび上がった。
Carl Timmons(カール・ティモンズ)が病院で倒れ、その後死亡する。
ティモンズの右足は切断されていたが、他人の足が縫い付けられていた。
しかもそれはトニーから切り離されたものと判明する。
この縫合の未熟なやり方から、犯人はどうにかして他人の足の移植に成功させようとしている様子が伺えた。
ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
プロファイリングを発表したものの、犯人の特定が難航する。
そして、捜査中にもかかわらず、近くの電話ボックスまで車で送ってほしいというリードに、違和感を抱くアレックス。
その頃犯人は次の被害者を拉致していた...
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エピソードのタイトルでまず興味をそそられました。
神コンプレックスというとすごいナルシストが出てきそうなイメージですし、クリマイ4に出てきたロスチャイルドといい勝負かな、なんて期待したり。
病気の奥さんのために脚の移植を行っている。
奥さんには愛情を注ぐけど、被害者のことを単なる「被検体」としか見てない犯人にゾッとしました。
クリマイは犯人がはじめからわかるエピソードが多いのですが、今回のエピソードもそうで、特にがっかりしてしまいましたね~^^;
今回は犯人最後まで知りたくなかったな~、みたいなところがあったので。
でも、犯人がなんのために被害者の右足を切断するのか、なんの仕事をしているのかその正体はずっと謎だったので、それはスリルがあって面白かったです。
犯人の素性が気になるのもそうですが、同じく気になるのが、スペンサーが電話をかけているお相手ですね~。
女性だったので、「お❤」と直感しましたが、この女性は、スペンサーの脳のMRI画像を見て、スペンサーに頭痛治療について、アドバイスしている人のようです。
そして、スペンサーは6ヶ月前からこの女性から頭痛治療について電話でアドバイスを受けています。
その頭痛も彼女のお陰ですっかりよくなって、スペンサーの声が弾んでる♪
ようやくスペンサーの頭痛が治ったか。
やれやれε-(´∀`*)ホッ
でも2人も電話で話すだけで実際には会ったことがないんですね~。
会わないのは理由があって、どうやら彼女にはストーカーがつきまとっているようなんです。
今度2人で会おうと誘っても、BAUメンバーとストーカーの正体を突き止めると言っても断られて、ちょっとへこみがちのスペンサー。
私も一緒に落ち込んでしまったのですが^^;
彼女が電話で言う、最後の言葉。
これは良かったです~(〃∇〃)
スペンサー、よかったね♪♪
φ(´ω`= )カキカキ_φ( =´∀`)ノ[才×〒"├-]ペタッ
2人の行方が気になります!!
ゴッドコンプレックスは、簡単にいうと、自分が全知全能の神だということに執着することです。
自分は正しくて、完璧な人間であるという揺るぎない自信からくるそうですが、そうじゃなきゃ自分のことここまでだと考えないですよね^^;
自分は100%正しい、だから100%間違いはありえない。
にしてもすごい自信だな~(呆)
ホッチたちが犯人のことをゴッドコンプレックスの持ち主とプロファイリングしたのは、犯人が、人間生態学や解剖学を否定するかのように、まったくの自分の方法で"実験"を繰り返していたからですね~。
何の落ち度もない人の右足を切り落として、まったく悪びれない様子でいる犯人から、ゴッドコンプレックスの塊なんだ、と感じてしまいますが「この勘違いどうにかして~><」ですよね、ほんとにもう!!
表向きは気さくでフレンドリー、でも裏の顔は、人体実験をするという冷酷な顔を持つこの犯人は"ダブリング"(二重化)と表現されました。
心理学的用語ということですが、アメリカの精神科医、ロバート・リフトンのナチドクターの心理研究に関する論文があって、その中に"二重化"が詳しく述べられています。
アウシュビッツ強制収容所で大量虐殺に加担したドクターたちは、収容所では、人命をなんとも思わない冷酷な人体実験を続け、家庭に戻れば、いいお父さん、いい夫としてふるまう。
この両極端な行動はとても一人の人間のものとは思えずまるで2つの異なった人格が同居しているようです。
あるナチドクターは終戦で逮捕され、裁判にかけられた時に実験を続けさせてくれと、涙ながらに訴えたそうです。
人を殺害することは悪い、と思うどころか人体実験は人類のために必要だ、という強い思い込みがあるんですね。
そうした価値観が二重化を可能にさせるんでしょうね...
戦争で戦う兵士は、戦場では残忍な兵士になるけど、家族の待つ家に帰れば模範的なお父さん、夫になる、というのもそうなのかな。
人間て、本当に複雑な生き物ですよね。
アウシュビッツで人体実験を繰り返した、ナチドクターの一人。
特に双子に興味を示して体を切り刻んだり、薬品を注入したり、人工的に「シャム双生児」を作ろうとしたり、その外科手術は残忍を極めていました。
終戦後メンゲレは逮捕を免れ南米へ逃亡。
常に追跡の恐怖に怯えながら暮らしていたと言われ、1979年、心臓発作で亡くなります。
メンゲレは、身内や南米の逃亡先では親切な紳士という印象があり、身の毛もよだつ人体実験をしていたとは誰も想像できなかったということです。
う~ん、なんか二重化の典型といったところでしょうか。
そして、このメンゲレの人物像を調べれば調べるほど、今回登場する犯人とオーバーラップするところがあります。
ちなみにメンゲレについてはスペンサーと彼女の会話のやりとりで出てくるのですが、この2人の会話が、犯人が誰かつきとめる大きなきっかけになるのでお見逃しなくです~。
犯人がつかまったことによって今回の事件は一件落着。
でも、スペンサーと彼女の行方はまだ終わってませんね~。
次回の放送が楽しみですね!
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※シーズン3「BAUの危機」では、ビル・トンプソン役で出演。
リード: Sir Arthur Conan Doyle wrote, "When a doctor does go wrong, he's the first of criminals. He has the nerve and he has knowledge."
(サー・アーサー・コナン・ドイル 「悪事に走った医者は第一級の犯罪者となる。度胸も知識も持ち合わせているから」)
JJ: "Body and soul cannot be separated for purposes of treatment, for they are one and indivisible. Sick minds must be healed as well as sick bodies." — Dr. Jeff Miller
(「治療において体と心はひとつであり、切り離して考えてはいけない。体同様、心を癒やすことも必要なのだ」ドクター・ジェフ・ミラー)