カンザス・シティで発生した、一家が突然姿を消し、遺体で見つかるという不可解な事件!
一家心中でしょ?
いやいやそんなに簡単に答えを出してはいけません!
他殺なら、犯人の狙いは?
答えは「息子だけを残す」ところにあった!
抜群のチームワークでプロファイリングに挑むホッチナーたちの活躍が最高!!
クリミナル・マインドシーズン8 第3話「家族ゲーム(Through the Looking Glass)」のあらすじと感想です。
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カンザス・シティ。
高速道路脇の雑木林で5日前から行方不明になっていた、Yamada(ヤマダ)一家の遺体が発見された。
発見されたのはヤマダ家の父、母、娘で、ともに銃殺だった。
一家には11歳になる末っ子のScott(スコット)がいたが、彼だけが行方不明になっていた。
現場に残された銃からは父親の指紋が見つかり、一家心中ではないかと推測される。
しかしリードは、父親が右腕に腕時計をつけていたことから、彼は左利きの可能性が高く、右手に銃を握っていることに違和感を抱く。
ホッチナーたちがヤマダ一家についてミーティングを行っているところに、新たな一家失踪事件の報告が入った。
失踪したのはAcklins(アクリン)一家で、父親と母親、17歳の娘、そして11歳の息子Braden(ブレイデン)だった。
そしてブレイデンは、アスペルガー症候群の障害を持っていた。
被害者の間に面識はなく、アジア系と白人系というタイプも違っていたが
両家の家族構成と行方不明になった状況が同じことから、同一犯と見てホッチナーたちの捜査が始まった。
ヤマダ家を訪れたリードとアレックス。
そこで2人はスコットの部屋の窓が開いていることを発見する。
一方行方不明になったアクリン家を捜索するモーガンとロッシは、室内の状況から、一家は誘拐された可能性が高いとの見方を強めた。
しかしどうやって一度に家族メンバーを連れ出すことができるのか?
その時アレックスから連絡が入り、モーガンは、「これは誘拐事件だ」ということを確信する。
それまで閉鎖中で、再びオープンした建設現場で、スコットの遺体が発見された。
遺体に乱暴された後はなく、銃殺だった。
ヤマダ家とアクリン家について調べていたガルシアは、家族はそれぞれいろいろな問題を抱えていたことを発見する。
さらに、両家はそれぞれウェブサイトを立ち上げて、家族の様子について記事や写真を定期的に投稿していたが、あるIDを持つ人物が、ここ1年間、家族が失踪するまで毎日アクセスしていたことを発見する。
ヤマダ家の遺体の第一発見者である浮浪者が拘束された。
浮浪者の名前はNathan Eades(ネイサン・イーデス)。
過去にオマハで発生した、カップルの強盗殺人事件の容疑者だ。
Oren Carr(オーレン・カー)刑事は、イーデスが犯人との見方を強めていたが、ホッチナーは、モーガンとアレックスがイーデスを取り調べる様子をマジックミラー越しにじっと見ているだけだった。
犯人のプロファイリングが発表される。
その後の捜査で、アクリン家の娘、Mackenzie(マッケンジー)に、金持ちの子どもやプロフェッショナル相手にドラッグを売っているボーイフレンドの存在が浮上した。
ヤマダ家の父親がパナマにオフショア口座を持っている事実もあり、今回の誘拐事件はドラッグがらみの可能性も捨てきれなかった。
犯人の動機は、そして犯人は一体誰なのか。
その頃犯人は次の被害者を物色していたのだった...
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誰が何のために一家を連れ去り殺害したのかとか、被害者の一家がなぜ狙われたのかとか、ドラマが進行しないとなかなか見えてこないので、そこに惹きつけられたといったエピソードでした。
犯人の動機が始めはっきりとわからないのですが、その動機を徐々に解明してくホッチたちのプロファイリングが良かったです~♪
シーズン8では犯人が早い段階で分かってしまうエピソードが多いのですが、このエピソードは珍しく、誰が犯人なのかはっきりするのは話の後半なんですね~。
どちらかというと犯人が最後までわからないほうが好きなので、この展開はよかったかな(*´∀`*)
犯人が犯行を重ねる理由は理解できるけど、う~ん、理想を求めすぎるというか自分の価値観押し付け過ぎじゃない?!
といった動機にちょっと呆れてしまいました。
その犯人が犯行を正当化(?)している理由が「侍の精神」にあるんですがここはちょっと興味深かったかな。
ベスが仕事のオファーを受けたのですが、それがニューヨークにある美術館なんですね。
ベスは迷わず行くものだと素直に喜んでいるホッチと、ニューヨークと離れてしまうとホッチとの関係が終わってしまうのでは...
ちょっとは引き止めてよ~!!
と、不安になるベス。
でもホッチはベスとの関係を終わらせる気持ちは全くなく、チャンスを見つけてニューヨークまで行く気満々♪
2人の関係はこれからも続きます~ε-(´∀`*)ホッ
ベスとホッチって似合ってますよね。
ジャックもなついているしこのまま幸せになってほしいな、と思います。
にしても今回のエピソード、ホッチとベスの会話がちょっと大人の会話で恥ずかしくなりませんでしたか?(〃∇〃)
恋人同士としては普通なんでしょうけど、仕事では鉄仮面のようなホッチが...
このギャップがなんとも言えません(爆)!!
ヤマダ家の捜索に訪れたスペンサーとアレックスですが、そこでスペンサーが子供の頃塩で宇宙の模型を作ったことを思い出します。
アレックスが学校の課題か何かと思ったら、それは「カール・セーガンへのプレゼントだよ。」
( ゚д゚)
カール・セーガン(1934ー1996)はアメリカの天文学者でSF作家。
宇宙に関して知識が深く、NASAが行ってる惑星探査の指導をしたり、惑星協会設立に関わったりと宇宙のパイオニア的存在だったんですね。
そんなセーガンにプレゼントとは。
子供の頃興味のある分野の専門家って、本当に憧れるんですよね~。
スペンサーもそうだったみたいですね。
にしても塩でどうやって模型を作るんだろ?
事件が解決してBAUに戻ってきたホッチたちを出迎えたのは、カクテルを手にしたガルシア。
「ハロー、ファミリー」と声をかけるのがいいですね~。
「あなたたち一人ひとりに愛してると言いたくて。
あ、あなたも、ドクター・ブレイク。"新しい愛"だけど」
ガルシアらしい^^
そんなガルシアの愛情にみんなも応えてくれて、みんなで乾杯!
今回のエピソードが"家族"をテーマにしているので、家族の絆を再確認、といったところでしょうか。
和やかで、いい場面でした~。
日本語版でどうやって訳されているかわかりませんが、今回の犯人はfamilicide annnihilator(ファミリサイド アニヒレーター)と呼ばれています。
ファミリサイドは家族殺しなんですけど、一家ごと殲滅する殺人のことをさすようです(ちなみに身内殺しはparricideという単語になります)。
通常一家皆殺しの犯人は、家族の身内や親戚、義理の息子というふうに婚姻関係でつながるなど、その家族との関わりが多い人物のようです。
殺害する理由も
など、いろいろあります。
スプリー同様一家皆殺しの犯人は、犯行が終わると自殺する傾向があります。
ヤマダ一家の遺体が見つかったとき、「スコット誘拐は性的目的の可能性がある」と、リードが引き合いに出したのが、マシュー・ホフマン。
ホフマンはアメリカの殺人犯で、2010年、侵入した家の住人Tina Herrmann(ティナ・ハーマン)と、彼女の隣人が戻ってきたところを持っていたナイフとブラックジャックで殺害します。
さらに犬とハーマンの10歳の息子を殺害、13歳の娘を監禁、繰り返し性的暴行を加えました。
ホフマンは4日後に逮捕され、監禁されていた娘は無事救出。
2011年加重殺人とレイプの罪で終身刑を言い渡されました。
ホフマンはリスを殺して食べるなど奇行が目立ち、早い時期からサイコパスを発症していたようです。
にしても逮捕されてから殺すつもりはなかったとか、監禁した女の子に至れりつくせりしていたとか、即席で作った木の葉のベッドに女の子を監禁していたのですが
そのベッドは「被害者のお気に入りだった」と言い放つとか、平気で嘘をつく性格がわかります...
と、今回もいろいろと突っ込みどころ満載のエピソードでしたが、あの"謎の人物"のシーンがなくてちょっとほっとしたかな^^;
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JJ: The German author Goethe wrote, "Behavior is the mirror in which everyone shows their true image."
(ゲーテ「行動とは、その人の本当の姿が映し出される鏡である」)
ホッチナー: "One of the deep secrets of life is that all that is really worth the doing is what we do for others." — Lewis Carroll
(「人生の奥底にある秘密。他人のための行いにこそ価値がある」ルイス・キャロル)
ブレット・デネン「ザ・ワン・フー・ラブ・ユー・ザ・モースト」)The One Who Love You the Most by Brett Dennen)