「ツークツワンク」の返信に驚愕するスペンサー!
スペンサーの恋路を邪魔するストーカーがメイヴを拉致!
メイヴを早く助けて!!
スペンサーとメイヴの恋の行方がこのエピソードで明らかに。
今シーズンでは絶対に、絶対に見逃せないエピソード!!!
クリミナル・マインドシーズン8 第12話「ツークツワンク(Zugzwang)」のあらすじと感想です。
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胸騒ぎを覚えたリードは、メイヴに電話をかけるが、途中でAdam Worth(アダム・ワース)という人物からコレクトコールが入る。
相手は音声を変え、「ツークツワンク」とだけつぶやき電話を切った。
メイヴが行方不明になったことを悟ったリードはホッチナーに相談する。
ホッチナーとBAUメンバーは、時間の合間を縫って個人的にメイヴの捜査をすることに。
メイヴが住んでいたロフトを訪れたJJとモーガンは、部屋の状況から、メイヴが何者かに拉致されたと予測する。
犯人が強制侵入したないことから、犯人はどうやってメイヴの強い警戒心を解いたのかという謎が残る。
メイヴの両親とのインタビューから、犯人の可能性としてBobby(ボビー)というメイヴの婚約者の名前が浮上する。
メイヴにフィアンセがいたということに動揺を隠せないリードは、ホッチナーたちとともにボビーの自宅を訪れる。
驚いたことにボビーは、メイヴと待ち合わせした場所にいた男性だった。
ストーカーの存在を知っていたボビーは、婚約が破棄されたものの、メイヴのことが気になっていて、私立探偵を雇いメイヴの所在やリードとの待ち合わせ情報を知り、友人とともにレストランに訪れていたのだった。
さらにボビーは、ストーカーとみられる人物から送りつけられた隠し撮りされた、メイヴのとのツーショット写真をホッチナーとロッシに見せる。
隠し撮りされた写真の整理をガルシアとともにしていたJJは、メイヴの顔が黒く塗りつぶされた1枚に注目する。
それはアイライナーを使っていたのだった。
JJとリードは、犯人は男性ではなく女性だということに気がつく...
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メイヴのストーカーの正体がついに明らかになるこのエピソード。
スペンサーとメイヴがいよいよ対面?!
というのもあってかなり画面に釘付けになりましたね~。
メイヴが行方不明になってすっかり動揺しているスペンサー。
プロファイリングにも集中できず、いつものスペンサーじゃない(;´Д`)
でも、話が進行するに連れてスペンサーらしさを取り戻していきますが、それも見どころの一つですね。
スペンサーから相談を受けた時はBAUのケースとして正式に扱わず、プライベートで捜査を続けるということでしたが
いつの間にかスワットチームが捜査に加わったりして「あれ?プライベートじゃなかったっけ?!」なんて思わずツッコミ入れてしまいました^^;
メイヴに婚約者がいたり、犯人が女性というのは意外性がありましたし、これらの要素が話に織り交ざって話が複雑に展開していくところは面白かったですね。
でも、切ない部分が多かったかな。
決してスッキリ、といった気分にはなれないエピソードでした。
「愛している」も言えなかったし、愛するメイヴと対面と別れが同時に訪れてしまったのですから…
こんなにヤキモキさせられて、最後どーんと落とされたエピソードは、ヘイリーがフォイエットに殺害された時以来でした。
「ツークツワンク」は、チェス用語。
ドイツ語で「差し迫った状況」や「動きの強制」といった意味があるそうですが、チェスの場合、自分の番(手番)がくることによって不利になったり負ける可能性が極めて高い状況のことを指します。
チェックメイトに追い込まれるか、プレイ続投できる逃げ道を見つけることができるか、でも、圧倒的にこちらが不利、というまさに犯人とメイヴの緊迫した状況を表現しているようでした。
ところでエピソード内で、スペンサーを落ち着かせるため、アレックスがチェスに誘いますが、チェスの相手が、ギデオン⇒エミリー⇒アレックスと、スムーズにいっていたような気がします。
アダム・ワース(1844~1902)は、実在した悪党で、コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」に登場する、ジェームズ・モリアーティのモデルとなった人物とされています。
ドイツ系ユダヤ人の家庭に生まれたアダムは、5歳の時に家族とともにアメリカに渡ります。
初めは報奨金泥棒やスリといった犯罪でしたが、やがて強盗団を組織し銀行強盗など犯罪キャリアを積んでいきます。
しかし、捜査の手が伸びるとイギリスに逃亡。
そこで上流階級との付き合いや犯罪ネットワークを広げていきました。
そんなアダムのことをロバート・アンダーソン・スコットヤード刑事は、「犯罪界のナポレオン」と呼んでいたそうです。
アダムはベルギーで1983年に逮捕され1987年に釈放。
盗んだ「デヴォンシャー公爵夫人」をThomas Agnew & Sonsに返品し、晩年はロンドンで子どもたちと過ごしました。
メイヴの顔を初めてみたら、真っ先に「愛しているよ」と言おうと固く決心していたスペンサー。
そのことをモーガンに告白したスペンサーですが、その場面の前にガルシアがメイヴの素性を調べ、「写真見る?」といった時があったんですが、スペンサー、見なかったんですよね。
なんでだろ、と思ったんだけど、なるほど、写真を見ようとしなかった理由がよくわかりました。
メイヴは犯人に拉致されているという、平穏じゃない状況ですが、BAUのメンバーだけじゃなくて私も、スペンサーがメイヴに会って無事にその言葉を伝えて欲しい、と心から応援していました。
スペンサーがメイヴと初めて対面したのはスペンサーが人質として潜入した時。
こんな初対面て...
スペンサーもメイヴも、誰も想像していなかったでしょうね...
「愛している」と決めていたスペンサーだったけど、口から出たのは心と裏腹の「愛してなんかいないよ」でした(TдT)
あ~、恋愛に不器用なスペンサー!
もうね、この場面、本当に切なくてあ~、う~、ってもだえてしまいました!
脚本どうにかならないの?!
なんて、クレームも湧いてきたりして^^;
スペンサーらしいといえばそうなのですが、メイヴにそう言わざるをえなかった、というのはほんと切ないです。
せつなすぎて、スペンサートラウマになったんじゃないだろうか...
メイヴは、スペンサーとの共通点が多くて、もし一緒になったらスペンサーの良き理解者としていてくれたでしょうね。
そう考えると、メイヴの死はとても残念でなりません。
メイヴからすべてを奪おうとした犯人。
でも、スペンサーとメイヴの愛までは奪えませんでしたね。
それだけが救いかな。
そんなエピソードでしたね。
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リード: "Being deeply loved by someone gives you strength, while loving someone deeply gives you courage." — Lao Tzu
「深く愛されれば人は強くなり、深く愛すれば人は勇敢になる」老子 (中国の思想家、哲学者)
ドノヴァン: "Love is our true destiny. We do not find the meaning of life by ourselves alone; we find it with another." — Thomas Merton
「愛することは人の宿命。ひとりでは見つけられない人生の意味も、ふたりであれば見つけられる」トマス・マートン
自分は弱虫だからメイヴに嫌われるのでは、と心配していたスペンサー。
でも、メイヴに愛されていると確信したスペンサーは、そこから強く、勇敢になっていったのではないでしょうか。
メイヴを助けるために人質として乗り込んだスペンサーの姿は、まさにそうでしたよね。
そして、2番めのトマス・マートンの引用は、2度めですが、今回はメイヴが引用しています。
エピソードを観てしまったあと、この格言を聞くと、とても切なくなりますね。
リチャード・ウォルターズ「インフィニティ・ストリート」(Infinity Street by Richard Walters)