シーズン8いよいよ幕開け!
アレックス・ブレイクが新しいBAUメンバーとして登場!
被害者の口を縫う犯人の署名的行動の意味は?
犯人が残すメッセージの意味は?
不可解な犯人像に挑戦するBAUメンバーの頭脳が熱い!!
クリミナル・マインドシーズン8 第1話「沈黙の逃亡者(The Silencer)」のあらすじと感想です。
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テキサス州アビリーン。
発作を起こした囚人を乗せた救急車が事故にあい、運転手と同乗していた医師が死亡する。
囚人は、もう一人同乗していた刑務官を殺害して逃亡するが、刑務官の口は縫われていた。
逃亡した囚人を発見するために連邦保安局から捜査依頼を受けたBAUだったが、囚人の犯行の手口から囚人は「サイレンサー」本人か、コピーキャットの可能性が高まった。
サイレンサーは4ヶ月で3人の女性を殺害し、口は糸で縫い付けられていた。
囚人は2004年、サイレンサーの最後の犯行があった年に逮捕され、John Doe(ジョン・ドゥ、名無しのゴンベエ)と呼ばれていた。
交通違反で捕まったが、未登録の車を運転していた上、身分証明書など所持していなかったためだ。
刑務所内でジョンは一言もしゃべることなく、サイレンサー付きの銃を不法所持していた罪と、他の囚人2名を殺害したことから終身刑を言い渡されていた。
ジョンが収容されていた独房を調べるロッシとリード。
そこで2人はジョンはフランス語で「モンテ・クリスト伯」を読み、びっしりと書き込まれたノートを発見する。
ジョンの署名的行動を解明する手がかりになると考えたロッシとリードは、ノートを連邦保安官のいる地区事務所に持ち帰る。
一方検視官のもとを訪れたモーガンとJJは、殺害された刑務官の口の中から、バイオハザードのマークとともに
「Gazing throudh to the other side(反対側をじっと見つめて)」というメモを発見する。
ノートに書かれた文字とメッセージの意味から、犯人の署名的行動について議論が交わされる中、ジョンによる新たな殺人事件が発生する。
殺害されたのは寂しい場所にぽつんと建っているガソリンスタンドのオーナー。
ジョンは車を奪って立ち去っていた。
被害者の口は縫われ、口の中からは、刑務官の時と同じように、バイオハザードのマークと
「Waiting on the taste of honey, the smell of summer(蜜の味、夏の香りを待ち続ける)」というメモが発見された。
犯人のメッセージであることには間違いないが、それがどういう意味を持つのか、モーガンはアレックスに電話をかけて見解を求める。
アレックスは、「メッセージはある場所のことを指すのではないか」と、推測する。
ホッチナーたちはジョンのプロファイリングを発表する。
引き続きジョンの行方を追うホッチナーたちだったが、また新たな被害者が出てしまう。
被害者は男性で、公衆トイレ内で殺害されていた。
ジョンは男性の車を奪って逃走したが、車内に残されていた赤ちゃんは外に出されていて無事だった。
赤ちゃんの近くに哺乳瓶が残されていたのを発見したJJは、ジョンが赤ちゃんの面倒を見ていたのではないかと推測する。
さらに、赤ちゃんの近くには、縫合キット、医療テープなどが入ったバッグが残されていた。
ジョンは犯行をやめたのか、しかしまだ銃を携帯している。
最終目的を果たすという使命を達成するために行動していると判断したホッチナーたちは、もう一度事件の見直しを始める。
そして、過去の3人の女性被害者たちを見直しているうちに、ジョンの正体が明らかになっていった...
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囚人を載せた救急車が横転して、っていうところから不意打ちにあった感じがするエピソードでした。
しかも、「被害者の口を縫う言葉が話せない犯人」って、なんだそりゃ!
犯人=話せる
とばっかり期待していたので、聴覚障害を持っていた犯人とは。
本当に、いい意味で裏切られっぱなしの展開でしたね~。
耳が聞こえないためにうまく言葉を伝えられることができず、また誰からも優しい言葉をかけられたことがなかった犯人。
心の拠り所が「楽園」だけだったとは、哀しいですね。
最後は自らの命を断つことを選択した犯人でしたが、同情する余地はあるにしても、身勝手な行動のために命を奪われた被害者たちのことを考えると、やっぱり許せませんよね。
心にぽっかり穴が空いたような結末でした。
あ、ちなみにジョン役の役者さんは、実際に耳が聞こえないそうです。
彼のシリアルキラーとしての迫真の演技は、すごい!の一言。
エピソードの最大の関心ごとはやっぱりアレックスの登場ですよね!
エミリーよりも華やかさはありませんが、落ち着いたベテラン捜査官、という雰囲気を漂わせて、なかなかいいキャラ設定だと思いました。
アレックス役のジーン・トリプルホーンも役にピッタリとハマってましたしね ^o^
アレックスは法言語学のエキスパートですが、それをアピールする場面がちょこちょこ出てきて面白かったです。
今回の犯人はメッセージに何か意味を込めているということで、リードやBAUメンバー、それから連邦保安官と一線を画してプロファイリングしていくアレックスの活躍は見逃せませんでしたね~。
BAUメンバーたちのキャラも健在で、「あ~、クリマイ戻ってきた~♪」と、ホッとさせられました^^
モーガンとガルシアが、イギリスに出張に行って戻ってきたのですが、その時にエミリーのアパートに滞在して元気そうだったよ、とみんなに報告しています。
毎月みんなの元に紅茶を送ってくれることになっとか。
そのやりとりを見ていて、エミリーの顔が頭に浮かび、懐かしくなっちゃいました。
ストラウスがBAUに加わったアレックスに「過去のこと」について謝罪していますが、これは2001年に発生したアメリカ炭疽菌事件のことなんですね。
この事件は実際にあった事件ですが、ドラマの中では、ストラウスとアレックスは捜査に関与していました。
犯人を誤認逮捕してしまい、ストラウスは自分の立場を守るためアレックスの分析がまずかったためということにしてすべて罪をなすりつけるんですね~。
これが「過去のこと」。
アレックスはもう終わったこと、とストラウスに取り合いませんでしたが、もう半分は忘れかけているのにやっぱり蒸し返されると腹が立つかも。
なるほど、こういう過去があったんですね~。
これがストラウスのキャラなんでしょうが、ストラウスは好きになれないな~^^;
ジョンが使っていたという国際音声記号。
これは、あらゆる言語を文字で表記できる音声記号。
国際音声学会が考案しました。
音をどうやって表記するか、ラテン語がメインになっていますが、その他の言語にも対応しようと記号は改正され続けているということです。
いや~、国際音声記号なんて初耳だったので、こういう試みがあるものかとすごくびっくりしてしまいました!
ジョンが刑務官の口の中に残したメッセージ「Gazing through to the other side」ですが、似たような表現がBritzen Trapper(ブリズン・トラッパー)の「ブラックリバーキラー」という曲にあります。
曲の中では「Gazing through the fog to the other side」となってるんですけど、その詞の中に「発見された少女の遺体は口を縫われて閉じられ目は見開かれたまま霧の反対側を見ていた」というような表現があって、今回のエピソードのヒントかな~と思ってしまいました。
にしても怖い歌ですよね...^^;
アレックスの初仕事でシアトルで起きた事件の犯人が、ゲイリー・リッジウェイを崇拝しているということでしたが、ゲイリー・リッジウェイはグリーンリバーキラー事件の犯人です。
1982年から84年にかけて売春婦を中心に50人近い女性を殺害し、ほとんどの遺体をグリーンリバー沿いに遺棄していました。
リッジウェイは、死体遺棄現場を「クラスター(集団)」と呼んだり、何度も現場に戻って殺害時のことを思い出し妄想にふけったりしていました。
事件は長らく未解決のままでいましたが、2001年にようやくDNA鑑定で、グリーンリバーキラーがゲイリーリッジウェイということが判明しました。
リッジウェイは終身刑の判決を受け服役中です。
リッジウェイについてドキュメント番組を観たことがあります。
リッジウェイは、黙って入れば、どこにでもいる「普通のおじさん」で、とてもシリアルキラーには見えません。
逮捕されるまで良い夫として最後の奥さんをとても大事にしていたそうですが、奥さんと出会ってからは、ぴたっと犯行をやめていたんですね。
だから、リッジウェイが実はサディスティックなシリアルキラーだった、という事実を知った時、奥さんは相当混乱したそうです。
しかし裁判で、被害者遺族たちが一人ひとりリッジウェイに向かって涙ながらに気持ちをぶつけていくんですね。
それに対して何の反応も見せなかったリッジウェイの表情がすごく憎たらしかったです。
この二面性は何なのでしょうか...
エピソードの最後で、BAUメンバーの写真を現像している謎の人物が登場するシーンがでてきました。
その正体は?!
一瞬「あのタルボット?!かと思ったのですが、ちがいます^^;
シーズン8では時々この謎の人物が登場しますが最終話までその正体はわかりません。
これもこのシーズンを面白くしてくれる要素かな。
アレックスの登場の仕方
BAUメンバーのキャラ
シリアルキラーの特徴の意外性など
シーズンの始まりのエピソードとしては、大満足です♪
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ホッチナー: "As I grow older, I pay less attention to what men say. I just watch what they do." — Andrew Carnegie
(「年を取るにつれ、私は人の言葉より行動に注目するようになった」アンドリュー・カーネギー)
ホッチナー: "A man is known by the silence he keeps." — Oliver Herford
(「沈黙はその人を物語る」オリヴァー・ハーフォード)
デッドマン「ウェン・ザ・ミュージックス・ノット・フォーゴトン」(When the Music's Not Forgotten by Deadman)