犯人は吸血鬼?と思わざるをえないような猟奇的殺人事件が発生!
あれ?
容疑者はプロファイルとかなり違う?
一体どうなってるの今回は。
誰が犯人かドキドキ感が最後まで止まらないよ~!
クリミナル・マインドシーズン5 第7話「都会のヴァンパイア(The Performer)」のあらすじと感想です。
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ロスアンゼルスで、2週間の内に3件の殺人事件が発生する。
事件の被害者は皆女性で、性的暴行の跡はなかったが、皆首に噛まれたような痕があり、そこから大量の血を抜き取られ、激しい血液量減少状態だった。
3番目の被害者である20歳のTara Ferris(タラ・フェリス)の腕には、「the liar(うそつき)」という文字が書かれていた。
しかしプレンティスは、なぜ「a」ではなく、「the」と特定してるのかと疑問を持つ。
被害者の首に空いていた穴からは、唾液が検出されたことから、犯人はレンフィールド症候群といったような人間の血そのものに興味のある人物と考えられた。
レンフィールド症候群は、総合失調症と、典型的なカニバリズムを伴うことがあり、ヴァンパイア願望よりも、ヴァンパイアリスト(吸血行為への性的嗜好を持つ人間)に焦点を当てて捜査をするべき、とリードは見解を示す。
ロスアンゼルス警察でKim・Owen(キム・オーウェン)警部補に迎えられたあと、フェリスが住んでいたアパート内を捜索するロッシとプレンティス。
そこで2人はフェリスがDante(ダンテ)という、ゴシックミュージシャンのポスターを発見する。
一方、フェリスの検死結果の報告を聞いていたモーガンとホッチナーは、首に空けられていた穴は噛み付かれたのではなく、鋭い道具で空けられたことを知る。
女性の他殺体がフリーウェイ沿いで発見される。
やはり首から血を抜き取られており、胸元に「the liar」と書かれていた。
リードを中心に行なってきた犯人のプロファイルが発表される。
4番目の被害者の身元が判明した。
Erin Hickman(エリン・ヒックマン)という女性で、昨夜はあるイベントが開催されたところで働いていた。
オーウェン、モーガン、プレンティスの3人は、ヒックマンの雇い主であるMasters(マスターズ)から話を聞く。
マスターズによると、ヒックマンはドラッグをやっていて、パーティーの途中で仕事を放り出してどこかに行ってしまったという。
そして、開催されたイベントは、ダンテの新しいCDアルバム「the liar」の発表の記念パーティだったことがわかる。
その後ガルシアの調べで、被害者たちに共通しているのがダンテで、ヒックマンをのぞく他の被害者たちは、ネット上に祭壇を設け、ダンテを崇めるほどの熱狂的なファンだったのだ。
そしてダンテの新しいアルバムは、被害者に残された文字と同じ「the liar」。
ダンテが犯人という可能性が高くなり、ダンテの家を訪れるが、彼はプロファイルとは全く逆の豪邸に住んでいた。
今回作成したプロファイリングに間違いがあったのかそれとも犯人は本当にダンテなの?
事実が明らかになるに連れこの疑問は解決されていく。
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ヴァンパイア自体がミステリアスなので、それをテーマにした設定は、ミステリアスムードプンプンで良かったです。
ダンテと作成したプロファイルに食い違いがあったため、「今回はプロファイリングに間違いがあったのかな?」と思うんですが、それは犯人が誰だか確定した時にわかりますね。
こうした「どうなの?」っていう場面もエピソードの途中にあったので、退屈しませんでした。
犯人は人間の血に異様なまでに執着しているんですが、殺人をする理由はそれだけじゃない、というどんでん返し的なのも良かったですよね。
最後の場面はちょっとハラハラしましたが。
あとこのエピソードで面白かったのは、過去のエピソードと関連しているところですね。
懐かしくて嬉しくなりました。
クリマイはやっぱりシーズン1から順番に観たいですね~。
ロサンゼルスといえば以前BAUメンバーたちは
若手女優ライラのストーカー事件で訪れたことが有りました。
スペンサーはそのライラと恋に落ちちゃったんですよね~。
「ライラとはもう話をしていないの?」というJJのわざとらしいツッコミに、今はこの事件について集中するとき、と、平常心を保ちながら応えました。
その後のモーガンやエミリーのリアクションにはちょっと笑えました。
みんなニヤニヤしてます(笑)
ライラの話題は振らないで~!
と、心のなかで叫んでいたかもしれませんね、スペンサー(笑)
前回の時は、Detective(刑事)という役職でしたが、今回はlieutenant(警部補)になっていたオーウェン刑事。
前回で好感を持った刑事さんだったので、また登場してくれるとは嬉しかったです!
髪の毛が長くなったような気がしますが、誠実さは変わってないような。
セレブはガードが硬いので、住所を見つけるのは時間がかかるかも、といったすぐ、ガルシアがダンテの住所を発見、それを聞いたオーウェンが「彼女(ガルシア)が自分のことを見つけ出すということは考えたくないな」といったのには笑えました。
ガルシアの前にプライバシーなし、って感じですよね^^;
ロサンゼルスではヴァンパイアはひとつのカルチャーになっていて、自分のヴァンパイア姿をネットにアップしている人がいっぱいるそう。
その写真をアップしながらガルシアが、「まるでプレンティスが高校時代にしていたように…」っていうんですが
これは、シーズン3「記憶を失くした殺人犯」で、ガルシアがハッキングして入手した、エミリーの学生時代の写真が登場します。
ガルシアが言わなくても画像を見れば分かるんですが、「まるでプレンティスが…」ということによってますます理解しやすくなるから不思議です(笑)
1度ならず2度までも。
スペンサーじゃないけどエミリーも、「その話題は振らないで!」って心のなかで叫んでいたかもしれないですね(笑)
エピソードのオープニングは、ダンテのライヴシーンで始まるのですが、その時歌っていた曲がエピソードだけに、作った曲にしてはすごく良すぎるなあ、と思っていたら実在する楽曲だったんですね^^;
ダンテ役は、現役ミュージシャンGavin Rossdale(ギャヴィン・ロスデイル)で、歌っていた曲はジョイ・ディヴィジョンというロックバンドの「Love Will Tear Us Apart(ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート,愛が私たちを引き裂いていく)」。
この曲が大ヒットした直後、バンドのボーカリストであるイアン・カーティスは自殺をしてしまいます。
その後この曲はU2やキュアーなど、多数のミュージシャンたちにカバーされてきています。
ジョイ・ディビジョン版の動画を見つけたので、この記事内「「都会のヴァンパイア」で使用された曲」で紹介しています。
そんな名曲なのに知らずに「あれ?このエピソードの曲?」だなんて。
はずかしい限りでした^^;
事件が解決した帰りの機内で、犯人の強い強迫観念について話題になった時、ロッシが、「自分はラットパックにとりつかれているけど…」と話しますが、このラットパックとは、ハンフリー・ボガードが結成した俳優グループ。
ボガードの死後、フランク・シナトラとディーン・マーティンが、グループのリーダー的存在となっていきました。
ラットパックにはシナトラとマーティンのほか、サミー・デイヴィス・ジュニアやピーター・ローフォードやジョイビショップらも参加していたということですが、すごい顔ぶれですよね。
彼らは1960年代には同じ舞台や映画に出演していたということです(ウィキペディア参照)。
音楽がシリアルキラーに影響を与えたケースは実際にもありますが、エピソードに出てきたのはアルコールとクスリをやりながら、ビートルズのホワイト・アルバムに影響を受けたチャールズ・マンソン。
このとき登場したホワイト・アルバムとは、1968年に発売された真っ白な表紙の「The Beatles(ザ・ビートルズ)」。
チャールズ・マンソンは、アルバム内に収録されている「レヴォリューション9 」や「ヘルター・スケルター 」などから、歪んだ解釈をしていたと言われています。
私もホワイト・アルバム持っててはまってた頃は毎日のように聞きましたが、マンソンのように「これが自分に向けられてるメッセージなんだ」とかって感じたことはなかったですね^^;
まあ英語なので心からわからなかったということもあるのでしょうが、う~ん、やっぱり違うんでしょうね~…
「犯罪とは結びつかないベートーヴェンが好き」とスペンサーが胸を張って言うのですが、エミリーの「A Clockwork Orange(時計じかけのオレンジ)という映画観たことある?」の一言で周りの失笑を買ってしまいます。
私もしらなかったのですが、「時計じかけのオレンジ」は、アンソニー・バージェスが1962年に発表した小説で、その後映画になってるんですね。
近未来の高度管理社会の息苦しさから憂さ晴らしに暴力やセックスに明け暮れるという、15歳のアレックスという少年が主人公。
そして主人公がこよなく愛しているのが、ベートーヴェンなんですね^^;
うわ~、スペンサーショック!
ところで小説が気になってしまったので、入手できるのかな、と調べたらできるようですね~。
早速読んでみたいと思います♪
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ロサンゼルス警察に着いて、オーウェン警部補に、モーガンがリーダーであることを話した時あ、そういえばモーガンがリーダーだったんだ、ということを思い出しました。メンバーも変わってないし、ホッチはやっぱりリーダーっぽい顔してるので、ついつい忘れてしまいがちですね。
しばらくはモーガンがリーダー、って、言い聞かせながらクリマイ観ようと思います。
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リード: "In all the darkest pages of the malign supernatural, there is no more terrible tradition than that of the vampire - a pariah even among demons." - Writer Montague Summers
(「超自然界における邪悪な存在の中で、一番タチの悪いものはヴァンパイア。悪魔の中でも最悪の存在である」モンタギュー・サマーズ)
プレンティス: Writer Cyril Connolly said, "Better to write for yourself and have no public than to write for the public and have no self."
作家のシリル・コノリー「読者に迎合して自分を失うより、自分を貫いて読者を失う方がマシだ」)
ジョイ・ディビジョン「ラ愛が私たちを引き裂いていく」(Love Will Tear Us Apart by Joy Division)
ザ・ライオンズ「キャン・ユー・ヒア・ミー」(Can You Hear Me by the Lions)
ザ・ライオンズ「エビル・アイ」(Evil Eye by the Lions)