え、犯人が記憶をなくした?!

奇跡的に命を取り留めた犯人は、なんと記憶喪失に!

 

目撃者なし、証拠なし、DNA鑑定なし、頼れるのはホッチたちのプロファイリングだけ!

 

容疑者が犯人?それとも真犯人は別に?

 

 

エピソードの結末がとても気になる!

 

 

 

クリミナル・マインドシーズン3 第19話「記憶を失くした殺人犯(Tabula Rasa)」のあらすじと感想です。

 

 

 

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「記憶を失くした殺人犯」のあらすじ

「Braian Matloff(ブライアン・マトロフ)が目覚めた」というホッチナーの言葉に驚きを隠せないリードたち。

 

マトロフは、ヴァージニア州ロアノークで発生した連続殺人事件の犯人「the Blue Ridge Strangler(ブルーリッジの絞殺魔)」として容疑がかけられていた人物。

 

 

4年前の2004年、捜査令状を得たホッチナーとモーガンは、マトロフの自宅をスワットチームとともに強制捜査に訪れたが、マトロフは窓から逃走。

 

屋上に逃げ、隣のビルに移ろうとしたが失敗し、モーガンの努力も虚しく、落下、路面に頭を激しく打ち付けて以来、昏睡状態が続いていたのだ。

 

 

 

マトロフが入院している病院に、Hillenbrand(ヒレンブランド)検事と落ち合ったホッチナーは、彼の病室を尋ねるが、担当医がマトロフは限局性逆行健忘症にかかり、事件のことどころか、自分の名前さえ思い出せない状態だという報告に意気消沈する。

 

さらに、この事件の唯一の目撃者とされたヘロイン中毒者は2年前にこの世を去っていた。

 

 

 

ブルーリッジの絞殺魔事件では、ブルーリッジパークウェイをジョギング中の女性3人が犠牲になった。

 

被害者はいずれもブルネットの髪を持つ若い女性で、首をベルトで締められて殺害、うつ伏せのまま埋められていた。

 

犯人は、被害者の時計やネックレスと言った装飾品を戦利品として持ち帰っていたこともわかっていた。

 

 

当時のプロファイリングで、パーク内をよく知り、出入りが自由にできる林野局職員であったマトロフがプロファイリングに一致、容疑者として浮上したのであった。

 

 

マトロフがネイティブ・アメリカン神話に興味があることを家宅捜索で発見したホッチナーたちは、死体をうつ伏せにするのはここに影響していると考えたが、ポーランド系カソリック教徒のマトロフが、なぜネイティブアメリカンに興味が有るのかは不明だった。

 

 

マトロフの裁判でヒレンブランド検事は、マトロフに対して脳指紋検査を提案する。

 

マトロフの弁護士は反対するが、マトロフは事実をはっきりさせたいと、ヒレンブランド検事の提案を受け入れる。

 

 

 

脳指紋検査が実施され、それを見守るホッチナーのところに、マトロフが入院していた病院に出向いていたJJから連絡が入る。

 

JJによると、マトロフが入院中に6ヶ月毎に見舞い客がいたというのだ。

 

記録には、Nina Moore(ニーナ・モーア)という名前があったが、マトロフのファイルから該当する名前はなく、詳しく調べるようホッチナーは指示を出す。

 

 

 

脳指紋検査の結果は、ヒレンブランド検事の期待していたものではなかった。

 

事件に関係のある写真を見せても、マトロフの脳はまったく反応しなかったのだ。

 

 

本当にマトロフが犯人なのか、それとも…?

 

ホッチナーたちの間でも意見が割れるが、ロッシは一貫してマトロフが犯人という見方を支持、それを証明するために捜査を続ける姿勢を見せる。

 

 

病院に訪れていた女性について調査をしていたプレンティスとJJは、マトロフは養子に出されており、マトロフに対するモーアの態度や年格好から、彼女がマトロフの実の母親ではないかと予測する。

 

 

モーアの所在を突き止め、訪問するロッシとJJ。

 

 

果たしてマトロフはブルーリッジの絞殺魔なのかそれとも?

 

そして、すべての記憶を取り戻したマトロフが取った行動とは!?

 

 

 

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「記憶を失くした殺人犯」の感想

プロファイリングがみごとに事件解決に導いたというイメージが強いエピソードでした。

 

ヒレンブランド検事が、「あなたたちなしでは事件は解決しなかった」といったのにもすごく同感です。

 

 

犯人逮捕につながった正確なプロファイリング。

 

それから、プロファイリングは当てずっぽうと、裁判中に非難したマトロフの弁護士に向かってホッチが、履いている靴下の色からギャンブル好きで借金を抱えているといったことまで、すらすらっと言い当ててしまったときは気分がすごく良かったです(笑)

 

 

そしてもう一つ、正確なプロファイリングで事態を収束した場面があります。

 

マトロフを犯人と信じていた被害者の父親Corbett(コーベット)が、裁判所に向かうマトロフに向かって引き金を引こうとしたんですね。

 

それを止めたのがスペンサー。

 

コーベットが落ち着き払って会話後に「スペンサー」とコーベットが呼んだことに、何か決意をしているのではないかとスペンサーは感じたわけです。

 

マトロフ殺害を止められ、「今も刑務所の中にいるようなものだ」というコーベットのセリフにぐっときてしまいました。

 

でもやっぱり罪人になっては娘さんも浮かばれませんよね(TOT)

 

 

プロファイリングは当てずっぽう?

ホッチが法定で、弁護士のことを見事に言い当てて「やっぱりドラマだから」って思うかもしれませんが、プロファイリングはそれも可能なんだな、という実際のケースはいくつかあります。

 

例えば1940年代から50年代にかけて発生したマッド・ボンバー事件で、精神科医のジェイムズ・A・ブラッセル医学博士は犯人のパーソナリティから家庭環境まで細かく推定していました。

 

なんと、「犯人は(逮捕されるとき)ダブルのスーツのボタンをきっちりと止めているだろう」というところまで、細かく言い当てたそうです。

 

もちろんプロファイリングは100%ではありませんし「犯人は◯◯だ」と、断定するものでもありません。

 

ですが、犯人像を割り出すことは当てずっぽうでしているわけではなく、そこには、いろいろな分野の学問的知識や経験、シリアルキラーから実際に聞いて得られた答えなどから導き出されるもので、「当てずっぽう」ではないことは確かです。

 

 

なので、ホッチがプロファイリングを用いて、ある人物像を描き出し、弁護士がそれにぴったり当てはまってたということなのでしょう。

 

 

Baby Girl!

4年前の回想シーンで、誰もガルシアの名前を正確に覚えていなかったため、モーガンが裏覚えの名前を読んでも気づかず、「Hey, Baby Girl!」って呼んだんですね。

 

そしたらガルシアが振り向いたんですけど、この場面を見て、あ~、ここからモーガンがガルシアのことを「ベイビーガール」って呼ぶようになったんだな、ってわかりました(*´ω`*)

 

ガルシアこの呼ばれ方が気に入ったようですね~。

 

 

スペンサーの静かな活躍が光ってたかも

今回のエピソードはスペンサーの活躍が静かに目立っていた気がします。

 

それはエピソードの所々に見られますが、最後コーベットに、娘さんの腕時計を届けるんですが

 

「裏に刻まれた言葉が…」とコーベットがその言葉を続けるシーンは感動出来でした。

 

そのまま格言になって終わるのですが、とても気に入った格言なのでまた別の機会に紹介したいと思います。

 

 

あ、それから、4年前のBAUと現在のBAUの場面が交互に出てくるので、それを見比べながら観るのも楽しいですよ~。

 

 

 

記憶をなくしてしまった容疑者といい、「ベイビーガール」といい、コーベットとスペンサーとのやりとりといい、とても忘れられないシーンが満載で、私の好きなエピソードの一つになりました♪

 

 

 

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「記憶を失くした殺人犯」キャスト

  • ジョン・バートン(Jon Barton) SWATリーダー
  • ヘザー・ベリング(Heather Belling) エイプリル・サザーランド
  • アン・ベタンクール(Anne Betancourt) ニーナ・ムーア
  • ロクサーナ・ブルッソ(Roxana Brusso) リディア
  • エイミー・カールソン(Amy Carlson) シーシー・ヒレンブランド
  • スティーヴン・カルプ(Steven Culp) レスター・サーリング
  • ロレーニ・デルガード(Loreni Delgado) テクニシャン
  • ボー・ドレマン(Beau Dremann) サージャント
  • ジェームス・エクハウス(James Eckhouse) コーベット
  • ボブ・ゲバート(Bob Gebert) 医師
  • ディック・へーラン(Dick Herlan) ムーア
  • ジェン・マリエ・ジョーンズ(Jenn Marie Jones) ダーシー・コーベット
  • エリック・ランジ(Eric Lange) ブライアン・マトロフ
  • サラ・マッケイ(Sarah MacKay) ナース
  • F.・ウイリアム・パーカー(F. William Parker) 判事
  • ジョン・ピルチェロ(John Pirruccello) ジョガー
  • ジェニー・パワーズ(Jenny Powers) 女性
  • ジェームズ・シャープ(James Sharpe) テッド・ジャービス刑事

「記憶を失くした殺人犯」で引用された格言

ホッチナー: "All changes, even the most longed for, have their melancholy; for what we leave behind us is a part of ourselves; we must die to one life before we can enter another." – Anatole France
(「いかに待ち望まれたものであろうと、変化には悲しみがつきまとう。自分の一部をそこへ置いてゆくことになるからだ。人は一度死なない限り新しい人生は始められない」アナトール・フランス)

 

コーベットとリード: "What though the radiance that was once so bright, be now forever taken from my sight. Though nothing can bring back the hour of splendor in the grass, of glory in the flower; We will grieve not, rather find strength in what remains behind." – William Wordsworth
(「あの草原の輝きや草花の栄光が還らなくても嘆くのはよそう。残されたものの中に力を見出すのだ」ウィリアム・ワーズワース)

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