スピード違反で咎められた男がいきなり手榴弾で自爆!?
こんな場面に出会ったら誰でもびっくり、でも蓋を開けたらもっとびっくりすることが!!
その男、もしかしたら凶悪な連続殺人犯?!
FBIに冷たい保守的な地域での捜査はどうなることやら…
クリミナルマインドシーズン3 第7話「地上の王国(Identity)」のあらすじと感想です。
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モンタナ州グレートフォールズ。
スピード違反をしている車を運転していた男が、警察官に取り囲まれた時、いきなり手榴弾で自爆、警察官1名が巻き添えになって病院に運び込まれた。
一方ホッチナーたちの新たな捜査依頼は、同じくモンタナ州グレートフォールズで発生している女性連続失踪事件だった。
過去14ヶ月の間に、3人の女性が相次いで謎の失踪をし、今度はAngela Miller(アンジェラ・ミラー)が彼女の車とともに行方不明になってしまった。
どの被害者も皆、長いブルネットの髪の毛という共通点があった。
そして、そのアンジェラの車を猛スピードで運転していたのが、自爆死した男だった。
しかし今のところ髭をはやし、顔に傷があること以外、男の素性はわかっていない。
モンタナ州に向かう機内の中で、ガルシアから連絡が入り、男の身元が判明した。
自爆死した男は、42歳のFrancis Goehring(フランシス・ゴーリング)で、元アメリカ陸軍兵士。
しかし、バーで、3人の一般人に暴行を加え、全員を病院送りにする事件を起こしたため除隊処分を受けた。
その後ミリシアと呼ばれる、民間武装組織グループの一員としての記録が残っている。
また、ゴーリングにはDiane Marie Goehring(ダイアン・マリエ・ゴーリング)という妻がおり、シェルビーに住んでいることがわかった。
ゴーリングが登録していた住所を訪れたリードに対し、トレーラーパークの家主は「FBIじゃなくて、パイプクリーナーにしか見えない」と、かなり非協力的な態度を示す。
リードと一緒に来ていたロッシは、ゲーリングの容疑を家主に伝え、協力して欲しいと強く訴えた。
ゲーリングが借りていた部屋からは、妻とみられる女性の写真や、何かを録音したビデオテープが見つかった。
ダイアンが警察署に現れる。
彼女もブルネットの髪の毛を持ち、被害者たちに似ていた。
ダイアンの話によると、ゴーリングは、ダイアンに対して、性的暴行や激しい暴力を振るったことから、所属していたミリシアから排除されてしまったという。
そして、ゴーリングが被害者を拉致し、拷問を加えたりできるような場所に心当たりはないかどうか、という質問に対しダイアンは、彼女の両親から譲り受け
後にゴーリングのものとなった土地があることを話した。
その土地へ急行するホッチナーたち。
そこには、また体温が感じられる、アンジェラの射殺体が横たわっていた。
ゴーリングがすでに死亡してしまった後の犯行からパートナーの存在が浮上する。
地元ミリシアのリーダー、Harris Townsent(ハリス・タウンゼント)は、バーのオーナーでもあった。
事情を聞くためJJとモーガンがそこに訪れると、タウンゼントは「政府は嫌いだ」と、はなから2人を相手にしようとはしなかった。
しかし、自分たちは事件を解決するためにやってきた、被害者のために協力してほしい、と訴えるモーガンに、タウンゼントは、ゴーリングのパートナーかどうかは分からないが、いつも彼の近くにいた小柄な男の存在を思い出した。
事件の舞台となった、ゴーリングの所有する土地を捜索するホッチナーたち。
そこで被害者の女性の名前がタイトルになった、ビデオテープを発見。
ゴーリングを"マスター"とした、ルール表もあった。
さらに捜索を続けると、被害者が拷問を受けていたとされる拷問部屋と、庭に植えられている、育成状態の違うバラの下からは、被害者とみられる遺体が発見された。
これまでの捜査で、小柄でゴーリングを崇拝している小心者で、ゴーリングが死亡してしまった今、ゴーリング自身になりきろうとしている犯人像が浮かび上がった。
そして、プロファイルを元に捜査を進めていくうちに、ある男が浮上するが、自分はゴーリングだと信じこむようになったその男は、新たな被害者を拉致し、目的を達成しようとしていた…
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サディスティックな凶暴なゴーリングと、ゴーリングラブラブのホモ男のコンビが犯した殺人。
特にパートナーの男は口数が少なく、ひとりでゴーリングになりきってニヤニヤしたりしてキモいです(-公-`;)
犯人が誰だかわからなくてドキドキする、という興味ではなく
「こいつら、何してんの?!
なんてことするんだぁ~!」
という、怒りが混ざった興味が最後まで続いたという感じです。
自分が女性だからか、女性に暴力を加える犯人は特に嫌いなのかもしれません。
興味深かったのは、この地域にはミリシアという民兵組織グループが実際に存在するということです。
元兵士などから組織されるこのグループは、武装した自警団として分類されるそうですが、日本やイギリスには無いグループなので、アメリカを象徴していますよね。
このエピソードは、実際に起きた事件(レオナード・レイクとチャールズ・イングによる連続女性強姦殺人事件)がベースとなってますが、事件の詳細と、ミリタリの存在という事実を織り交ぜ、かなり完成度の高いエピソードに仕上がってると思います。
事件内容自体は嫌いですけどね。
タウンゼントのセリフで、ゴーリングのパートナーは、いつもゴーリングの周りにつきまとっていて、まるで彼の「private pack mule」のようだった
といったので、訳そうとしたんですが
pack mule?
ラバが乗せてる袋?
ああ~、日本語で言う「金魚のフン」ですね^^;
この光景は身近では見たことないので、聴いただけだとちょっとわかりにくいけど、なるほど、ミュールはラバに乗せて運ぶのが当たり前なんですね~。
最後にもう一つ、ロッシがだんだんチームに溶け込んできた印象を受けました!
前回φ(..)メモメモ
してた姿は消え、他のメンバーを意見を交わしたり、モーガンとJJに、タウンゼントのバーに行くよう指示したりまだ距離を感じますが、少しずつ馴染んできているようでした。
この過程を追っていくのも面白いですね。
いつからロッシが、リラックスして、いかしたジョークを飛ばすようになるのか(笑)!
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ロッシ: "An earthly kingdom cannot exist without inequality of persons. Some must be free, some serfs, some rulers, some subjects." – Martin Luther
(「地上の王国は人の不平等なしには存在し得ない。自由な者と縛られる者、支配者と従者がいるのだ」マルティン・ルター)
スティーヴ・レイ・ヴォーン「プライド・アンド・ジョイ」(Pride and Joy" by Stevie Ray Vaughan)