残忍な行為を繰り返す、シリアルキラーが暗躍するフロリダ!
捕まりそうで捕まらない展開にヤキモキ!
そして、いよいよガルシアに恋のお相手が現れた?!
登場するシリアルキラーにしろ、ガルシアにしろ、悪魔がささやいているのか、それとも幸運に恵まれているのか…
どちらも激しく見逃せない!
クリミナルマインドシーズン3 第8話「悪魔の囁き(Lucky)」のあらすじと感想です。
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ガルシアは行きつけのカフェで、Jason Clark Battle(ジェイソン・クラーク・バトル)という男性と知り合いになる。
フリーズしているコルビー(ジェイソンの愛称)のパソコンを元通りにしたガルシア。
コルビーは、お礼に今度はランチでも、とガルシアを誘い、2人は電話番号を交換する。
一方、今回BAUが捜査するのは、フロリダで起きた、猟奇的な殺人事件。
被害者はAbby Kelton(アビー・ケルトン)で、カレッジに行くと言って家を出たまま行方不明になっていた。
3日後にジョガーがアビーの遺体を発見するが、遺体が発見された場所は、別名アリゲーター・アレイと呼ばれており、アビーのウエストから下は、ワニに食べられ失くなっていた。
アビーの指は切断され、喉が切り裂かれ、胸にはペンタグラムのマークが刻まれていた。
悪魔崇拝主義的なカルト要素は見当たらないが、犯人は殺人を儀式化している傾向がある。
つまりこの事件は、悪魔の心を持つ極悪非道なシリアルキラーの仕業、という見方が強くなった。
検死の結果、アビーは、少なくとも遺体発見の48時間前に鼻の骨が折られ、8時間前には喉を切られた事がわかった。
さらに、アビーの胃の中から指が10本発見されたが、これはアビーが殺害する直前に食べさせられていたものだった。
アビーの両親が訪れている教会に来た、ロッシ、モーガン、プレンティスの3人。
モーガンはロッシに、神父にインタビューすることを頼むが、マークス神父が現れた時、ロッシは神父に、「モーガンが幾つか質問しますので」と、プレンティスとともにアビーの両親が待つ部屋に行ってしまった。
仕事中のガルシアのところに、コルビーから連絡が来る。
コルビーと話している時に、アビーの胃から発見された指が、アビーのものではなく、他の女性の指だということがわかった。
これで犯人による被害者が、アビーの前に最低10人いることになる。
10人の被害者はみな、ブリッジウォーター周辺で殺害されていたが、アビーは中心部だった。
これは犯人が、警察など周囲に自分の存在を知らせるためで、その証拠にアビーの胃の中に指を残した、と、ロッシたちはプロファイルする。
犯人にとっては、殺人はまだ始まったばかり、という予想を裏付けるかのように、ハイキングにでかけたTracy Lambert(トレイシー・ランバート)が、公衆トイレで行方不明になった。
トレイシーが襲われた現場を調べたロッシは、便器の上にきちんと整頓されて並べられている本を発見、犯人は精神病院に入院していたことのある人間と推測した。
精神病院では自分の部屋を綺麗に保つよう指導されていて、精神状態が混沌とした中でも、その秩序だった習慣を取り戻そうと、何か行動を起こす傾向にあるからだった。
トレイシー捜索のため、多くのボランディアが集まった。
その中にSheryl(シェリル)という女性も参加していたが、捜索中に行方不明になる。
犯人は、ボランティアに参加していたのだった。
ボランティアリストの中から、プロファイルに当てはまりそうな人物がいないかどうか、マークス神父は必死に探すが、心当たりが全くない、と音を上げる。
そんな神父を見たモーガンは、必ずいるはずだから、よく見てくれ、と、神父に辛く当たる。
後で自分の態度を反省し、教会に向かったモーガンは、そこで足がなく、胸にはペンタグラムが刻まれていた女性の死体を発見した。
発見された遺体はトレイシーでもシェリルでもなく、9ヶ月前に失踪したMaria Lopez(マリア・ロペス)だった。
犯人が遺体を食べた可能性があると見たホッチナーは、解剖医に遺体が冷凍されていなかったかどうか調べるように頼んだ。
そしてホッチナーの予想通り、遺体は冷凍されていたことが認められた。
その後の捜査で、ガルシアは、ボランティアリストの中に犯人らしき人物は見当たらないが、もしかしたら1998年以前の資料が火事で紛失してしまった、ヘーゼルウッド病院に入院していた可能性を指摘する。
病院に急ぐホッチナーだが、そこで重要な手がかりを得るのだった。
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う~ん、これはかなりエグい犯人ですね!
久しぶりにぶるっ、と身震いしてしまいました。
フランクやリーパーに次ぐかな、この極悪さは。
まずこの犯人の非情さや極悪さがインパクト大です。
取調室で勝ち誇ったような不敵な笑みを、マークス神父に向けた時は、もう、むかついてしょうがなかったです~!
うお~!!
って叫びたくなりました。
10代の頃に精神病院に入院、医師が反対するも18歳で退院が許可され、その後退院に反対した医師は火事で死亡。
自分の資料も焼かれ、捕まるまで何十人という女性を殺害しても気づかれなかった。
モーガンじゃないけど、この犯人は極悪非道なくせに運があったのではって思っちゃいますね。
それがこのエピソードの原題なのですが…
このエピソードで気になったのは、なぜか教会を嫌うモーガン。
実はモーガンは、父をなくし、不遇な環境にいた時、毎日のように教会に行き、神に祈りを捧げていましたが、何一つ好転しなかった、という経験から、教会を、神を信じなくなったんですね。
なるほど。
モーガンの以外な一面を発見することができて、また少し親近感が湧いたりして。
一方、コルビーと出会ったガルシア。
コルビーは、見れば見るほど、ジェームス・ボンドに似てる気がするのは私だけでしょうか。
というか、ダニエル・クレイグに似てる、ですね^^;
ガルシアはハンサムなコルビーにデートに誘われますが、「出会いからデートの誘いまであまりにもスムーズすぎるので気をつけたほうがいい」というモーガンのアドバイスで、一度はデートの誘いを断りますが、自分の言ったことは正しい、みたいな言い方をしたモーガンに カチン( `_ゝ´)ムッ
コルビーとデートの約束をします。
ここまでだと、ガルシアはラッキーだな~、いいな~って思いますよね?
ところが、エピソードの最後のほうで、その思いは見事に打ち砕かれます。
別れ際コルビーがガルシアに送ったのは甘い言葉ではなく
「デート中ずっと考えていたんだよ」というセリフとともに発せられた、弾丸でした!
ちょ、ちょっとコルビー!
なにすんの~ (((( ;゚д゚))))アワワワ!
この続きは次回へ。
ということで、見どころてんこ盛りのエピソードでした。
エグい、とてもエグい、そしてガルシアも絶対絶命のピンチに陥るのですが、なぜか好きなんです、このエピソード。
サイコサスペンスドラマらしいからかな。
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モーガン: "Fantasy, abandoned by reason, produces impossible monsters." – Francisco Goya
(「正気から切り離された幻想は信じがたい怪物を生み出す」フランシスコ・ゴヤ)
モーガン:16th century English novelist Thomas Deloney wrote, "God sends meat and the Devil sends cooks."
(16世紀のイギリス人作家、トーマス・デローニー「「神は肉を、悪魔は料理人をつかわした」」)
今回の格言は、冷酷さが漂いますが、これ以上ない、というくらい、エピソードの真意をついていますよね。
思わず身震いしてしまいました!
ルイ・アームストロング「シッティン・イン・ザ・ダーク」(Sittin' in the Dark by Louis Armstrong)