犯人は2人組?子どもたちが狙い?

幸せな家族を突然襲う、シリアルキラー。

 

相変わらず犯人の動機・人物像を次々に明らかにするBAUの仕事っぷりがすごい!

 

 

そして、犯人が捕まっても、ホッと出来ないこの事件の結末とは?!

 

 

クリミナル・マインドシーズン3 第4話「暗闇の子供たち(Children of the Dark)」のあらすじと感想です。

 

 

 

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「暗闇の子供たち」あらすじ

コロラド州デンバーの閑静な住宅街で、Halboert(ハルバート)一家が惨殺された。

 

似たような事件が先月すでに3件発生しており、連続殺人事件と見られ、BAUは捜査協力をすることになった。

 

 

 

ハルバート家で現場検証をするホッチナーたち。

 

両親はゴルフクラブやキッチンナイフなどを使ってメッタ打ちされているが、子どもたちはペントバルビタールという鎮痛剤を注射されて殺害されていた。

 

 

殺害された両親の向かい側に、椅子が2つ並べてあることを見たホッチナーは、犯人は子どもたちをそこに座らせて両親が死んでいくのを見させていたのでは、と推理する。

 

 

さらに、電話線がカットされている、玄関の電気がつかないようになっているなど、犯人は侵入前に用意周到に準備していたことが伺えた。

 

 

また、無理やり侵入した形跡がなく、被害者はドアを開けて犯人を招き入れた可能性があり、犯人は怪しまれない外見と態度だったに違いない。

 

 

これらのことから、犯人は泥棒の経験がある上、両親と子供を分担して殺害した2人組という犯人の輪郭が浮かび上がる。

 

 

 

  • 犯人は20代後半の2人組
  • 犯行の処理能力が高く、計画的に実行できる能力を持っている
  • 一人は支配型で極端な激昂型、サディスティック
  • もう一人は引っ込み思案で繊細、慈悲の心を密かに抱えている

 

と、ホッチナーがプロファイリングを発表している時、新たな事件が発生したという通報が入る。

 

 

殺害されたのはOrtiz(オーティス)一家で、殺害方法はハルバート家と似ていたが、娘のCarrie(キャリー)が生存し、保護されたという。

 

 

 

面会に現れたJJとプレンティスにキャリーは、事件の詳細と、犯人の一人はヒスパニック系で目をほとんど合わせようとしない、自分のことを「ルーシー」と呼び、逃がしてくれた、 と話す。

 

 

 

犯人が犯行に使った猫や、子供を殺害するときの鎮痛剤から、犯人は動物を扱う仕事に従事している可能性が出てきた。

 

さらに犯人は、白人とヒスパニックという異なった人種でありながら、兄弟のように振舞っていたため、養子として一緒に育てられたか孤児院で育った可能性が高い。
しかも、虐待の経験を持っていると見られた。

 

 

ホッチナーたちは、犯人は強盗から始まり、あることをきっかけに殺人に手を染めるようになったと推理していたが、事件が起きている地区では未解決の強盗事件でしかも被害者を縛っているのは4件あり、いずれも連続殺人事件が起きる前だった。

 

 

連続殺人事件の最初の被害者、Laybourne(レイボーン)家の娘の遺体には、虐待された痕があり、犯人に襲われる何日も前のものだということがわかった。

 

このことから、虐待の経験を持つ犯人たちは、レイボーン家で起きている虐待の事実を知り、殺人に至ったのでは、との見方を強めた。

 

 

 

ここまでの捜査で、容疑者が9人にまで絞られた。

 

そして、9人の写真を見せられたキャリーが、はっきりと犯人を特定したため、ホッチナーたちはまず一人目の犯人を逮捕する。

 

 

 

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「暗闇の子供たち」の感想

支配型と、それに逆らえず殺人に加担してしまう気の弱い犯人。

 

典型的な2人組による犯行ですが、犯人は始めから誰だかわかりながら話は進行します。

 

 

手口がかなり巧妙なので、うかつに玄関のドアは開けられなくなりました><

 

 

ホッチたちのプロファイリングテクにはいつも感心させられるのですが、今回はいつもよりずっとスムーズに、正確だったような気がしました。

 

犯人がわかってるからなおさらかもしれませんが。

 

 

さて、それはそうと、一人目の犯人逮捕から話には続きがあるんですが…

 

あ、ここからはちょっとネタバレ気味になりますのでご注意を!

 

 

この2人組は同じ家で養子として育てられていました。

 

そこの家のお母さんは厳格で、激しく2人を虐待していました。

 

支配型の方は、それに怒りをつのらせていたのでしょう。
一連の犯行もこの母親に対する怒りの矛先でもあったように見えます。

 

 

そして、犯人の最終目的はこの母親の殺害で、自分で手を下さず、そこで暮らしている、養子の男の子にさせようとするんですね。

 

自分が持っていた銃を渡して。

 

 

モーガンとエミリーが無事に男の子を犯人から救出して家に送り届け、さあ帰ろう、というときに家の中から銃声が聞こえてきます!

 

 

急いで家の中に駆けつけるモーガンとエミリー。

 

銃を手放すようモーガンに説得されて従う男の子ですが、モーガンに強く抱きしめられた時の男の子の安堵した表情がものすごく泣けました。

 

養母にひどいことされて、苦しんでいたんだろうね、って考えたら。

 

 

ドラマなんですけどね!

 

それはわかってても感情移入しまくりで、涙腺がどうにもなりませんでした(ToT)

 

 

きっとこういう環境で苦しんでいる里子はたくさんいる、いや、里子でなくても親から虐待を受けて毎日つらい思いをしている子どもたちはたくさんいるんだ。

 

 

もう少し、子供の気持ちに立って大人は対応してくれたら、と思ってやみませんでした。

 

 

虐待、なくなってほしい、と、心から思わざるをえないエピソードでした。

 

 

 

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「暗闇の子供たち」キャスト

  • ジョン・バートン(Jon Barton) SWATリーダー
  • フランシス・カプラー(Francis Capra) エルヴィン・ロブレス
  • メアリー・カーリグ(Mary Carrig) キャロル
  • アレックス・カスティージョ(Alex Castillo) オーティス氏
  • パーカー・コントレラス(Parker Contreras) ダニー・オーティス
  • マーク・ドーア(Mark Doerr) トム・ハルバート
  • エヴァン・ドナルドソン(Evan Donaldson) ニール・ハルバート
  • ケイト・エメリック(Kate Emerick) サラ
  • ステファニー・エルブ(Stephanie Erb) ディナ・ハルバート
  • ロバート・フィッシャー(Robert Fisher) ドーナツショップにいた警察官
  • マイケル・フィッツギボン(Michael FitzGibbon) 緊急治療室の医師
  • ジョアンナ・フローレス(Joanna Flores) きゃりー・オーティス
  • クリストファー・フロンティエロ(Christopher Frontiero) ドーナツショップの店員
  • クリスティーン・ヒーリー(Christine Healy) マンウォーリング夫人
  • マサム・ホールデン(Masam Holden) タイラー
  • トム・キシェ(Tom Kiesche) ネリス警部補
  • マイケル・ウン(Michael Ng) アジア人客
  • ボブ・ラムノック(Bob Rumnock) スーパーバイザー
  • ギャレット・ライアン(Garrett Ryan) ヘイデン・ハーバート
  • ウィリアム・リー・スコット(William Lee Scott) ゲイリー
  • ローラ・P.・ヴェガ(Laura P. Vega) オーティス夫人

「暗闇の子供たち」で引用された格言

プレンティス: "In the city, crime is taken as emblematic of class and race. In the suburbs, though, it's intimate and psychological, resistant to generalization, a mystery of the individual soul."(バーバラ・エーレンライク「都会の犯罪は階級や人種の問題を浮き彫りにするが、郊外で浮き彫りになるのは人間関係や心理、同一化への抵抗、人間の魂の不可解さである」)

「暗闇の子供たち」で使用された曲

クリマイ挿入曲 アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ「ホープ・ゼアズ・サムワン」(Hope There's Someone by Antony & The Johnsons)

 

 

 

クリマイ挿入曲 アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ「エヌ・エー」(NA by Antony & The Johnsons)

 

 

クリマイ挿入曲 ジョン・レジェンド「ショウ・ミー」(Show Me by John Legend)

 

 

 

クリマイ挿入曲 デッドマン「ウェン・ザ・ミュージック・ノット・フォーゴットン」(When the Music's Not Forgotten by Deadman)

 

 

 

クリマイ挿入曲 ザ・シネマティック・オーケストラ「トゥ・ビルド・ア・ホーム」(To Build a Home by The Cinematic Orchestra)

 

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