27年前の未解決事件と酷似した事件が再び発生!
長いブランク経て犯人が犯行を再開!?それとも?
未解決事件に苦しむ元刑事とともに、今度こそ事件を解決に!
そして、ロッシが絶えず身に着けているブレスレットの意味も明らかに。
クリミナル・マインドシーズン3 第11話「父の記憶(Birthright)」のあらすじと感想です。
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ヴァージニア州フレデリックスバーグで,パーティーに来ていた20歳のMolly McCarty(モーリー・マッカーティ)が突然姿を消す。
モーリーは過去6週間で3人目の失踪者だった。
2日前にたばこで焼かれた痕のある体の一部が発見された。
これは最初に失踪した被害者のもので、死後1周間が経っているという。
さらに、顕微鏡を使わなければ見えない工具で付けられたような痕が、腕の切断面から発見された。
フレデリックスバーグでは、27年前にも16~24歳までの5人の女性が殺害され、バラバラにされるという未解決事件が発生していた。
同一版による犯行の可能性が浮上した。
保安局でロッシは、27年前の事件を担当した、John Caulfield(ジョン・コーフィールド)元刑事と会う。
コーフィールドは、これまでにない凄惨な事件によるショックで、酒に溺れ始め、結婚生活が破綻、ついに刑事を強制的に退職させられてしまったのだった。
モーリーが拉致された現場を検証する、ホッチナー、JJ、リードの3人。
27年前の犯人としたら、だいたい60歳ころと考えられるが、もしそうであれば、被害者の一瞬のすきを突いて連れ去り、被害者が抵抗するのを押さえつけるだけの体力が犯人にはある、と、推理する。
そして、犯人はまさしく地元の人間であると確信した。
新たなバラバラ遺体が発見される。
遺体はばら撒かれるように捨てられており、リードは、犯人はまるで「俺を止めることなどお前らにはできまい」と、捜査しているこちら側をあざけているようだと受け止める。
コーフィールドは27年前、自分は被害者の両親に娘さんを必ず見つけると約束したにもかかわらず、それを果たすことができなかったことが悔やまれ、罪の意識を感じているとロッシに告白する。
ロッシはポケットから3人の名前が彫られたブレスレッドを取り出し
未だに追いかけているクリスマスイブに起きた未解決事件のことを話しだす。
ロッシが初めて担当した事件で、犯人は3人の子どもたちの目の前で両親を惨殺、未だに捕まっていない。
そしてロッシは3人の子どもたちを気遣い、毎年電話をかけて、事件の捜査を続けていることを知らせてきたが、去年は誰ひとり自分に折り返し電話してこなかったというのだった。
ガルシアは、27年前に発生した未解決事件の犯人によるものではないかと見られるある事件を発見した。
それは1979年にKaren Foley(カレン・フォーレイ)という当時17歳の少女が拉致され、監禁されていたが、すきを突いて逃げ出してきた事件。
早速フォーレイを訪ねたモーガンとプレンティス。
フォーレイに事情を聞こうとするが、あれは自分の狂言だったとして、フォーレイはモーガンとプレンティスへの協力を一切拒む。
保安局に戻ってきたモーガンとプレンティスは、ロッシにフォーレイのことを報告する。
フォーレイは当時の事件について否定したが、その態度から、嘘を言っているのがわかるし、犯人をかばっているようにさえ見える。
さらに、自分を拉致した犯人についても、恐怖心を見せるどころかまったく動揺せず、同じ地域に暮らしている。
フォーレイは、犯人は自分にもう危害を加えないということを確証しているのではないか。
つまり、犯人はすでに死亡しているか、どこかに引っ越してしまっている可能性が高い。
ロッシはコーフィールドに、犯人は地元の人間で、コーフィールドもよく知っている人物に間違いない、よく思い出してくれ、と強く言う。
記憶を手繰り寄せていたコーフィールドは、ロッシの言う犯人のプロファイルにピッタリ来る人物を思い出した。
その名はRobert Wilkinson(ロバート・ウィルキンソン)で、最後の殺人がピッタリと止んだ12月13日に事故死していた。
これで今回起きている事件の犯人とは別だということがわかったが、それでは犯人は一体?
その時新たな被害者が拉致されたという連絡が入る…
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真犯人にたどり着くまでが、ドラマティックで面白かったのですが、なんとも後味が悪かったです。
ドラマとして見るには面白かったですよ。
でもなんで後味が悪いのか、ちょっとこれ以上言うとネタバレになってしまうので、ここでは言いませんが、その先を知りたい、というのなら、ぜひエピソード見てください♪
エピソード中に発見された2体目のバラバラ遺体ですが、これは誰、と明確にしていなかったけど、Julie(ジュリー)という2人目の被害者だと思います。
ジュリーと3人めの被害者モリーは知り合いで、モリーはジュリーに監禁場所で会うんですね。
次は自分が殺されると予感したジュリーは、モリーに「自分がこういう目にあったことは両親に言わないでくれ」と伝言するんですよ。
ものすごく切なかったです。
後日モリーは、今度は自分が殺される番だと悟り、自分の後に拉致されたTara(タラ)に、ジュリーの伝言を伝えます。
これも実に生々しくてショックでした。
被害者を傷つけるだけでなく、自分の家族も傷つけ、さらに捜査する側の心情も傷つける。
犯罪はよくないです、やっぱり。
ロッシが自分が追いかけている未解決事件について告白しましたが、3人の子どもたちと連絡が途絶えてしまったことに、早く事件を解決したい、という気持ちに押されてBAU復職したみたいですね。
なるほど、納得です。
それから、このエピソードに登場した元刑事のコーフィールド。
なかなか味のある雰囲気で良かったですよ~。
事件解決後ロッシに、自分は事件を追いかけて27年経ってしまったが、あんたは?
と聞くんですね。
ロッシは「21年だ」と答えるんですが
"Don't let it get to 22."
(22年は許すなよ)
って、セリフを言い残します。
う~、渋い!
好きです、この場面(*´ω`*)
さ~て、無事に事件も解決したし、めでたしめでたし、でエピソードは終わるかと思ったんですが
最後にホッチのもとに、ヘイリーからの離婚申請書が届いてしまいます!
とうとう、という感じですね…
書類を受け取り、足早に去っていくホッチの後ろ姿、なんだかとても悲しかったですよ(ToT)
ホッチ、頑張れ~!
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ホッチナー: The American poet Anne Sexton once wrote, "It doesn't matter who my father was; it matters who I remember he was."
(アメリカの詩人アン・セクストン「父親が何者であったかはどうでもいい。問題は記憶に残る姿だ」)
JJ: Wordsworth wrote, "A simple child, that lightly draws its breath, and feels its life in every limb, what should it know of death?"
(ウィリアム・ワーズワース「純真な子供、軽やかに息をはずませ、全身に命を感じるこの子は、死というものを知らない」)
ドライブ-バイ・トラッカーズ「ウェア・ザ・デビル・ドンド・ステイ」(Where the Devil Don't Stay by Drive-By Truckers)
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