クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド12第7話『弟と名乗る男』。
弟と再会…が、意外な展開に発展、とまどうタラ!
タラ「あんた誰?」
男「俺だよ、ねーちゃん!」
一体弟に何が起こった?
そしてこの男は一体…誰!?
謎の向こうに「あ~、この男…」が待っています!
クリミナルマインド12第7話『弟と名乗る男(Mirror Image)』あらすじと感想です。
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ルイスは、疎遠になっていた弟ガブリエルとコーヒーショップで待ち合わせをする。
しかしそこに現れたのは見知らぬ男で、男は「弟のガブリエルだよ」とルイスに笑みを浮かべる。
男はガブリエルの携帯を所有していた。
ルイスは謎の男を逮捕し、BAUに連行する。
男のDNAを調べたが、身元は判明しなかった。
男が所持していた携帯は間違いなくガブリエルのもので、残されている履歴から、1ヶ月前にD.C.にやってきたことが分かる。
男をアンサブとして拘束できるのは24時間。
プレンティスたちは、相手を満足させないという方法で接することに決めた。
男はタラとの話し合いを望んでいたため、タラの代わりにJJが対応する。
ガブリエルの社会保障番号やタラとの思い出など、ガブリエルでなければ知りうるはずのない情報を、本人が語るようにJJに話す謎の男。
さらに、タラのことを"T"と呼ぶのは、自分が姉の味方という意思表示であることまで知っていた。
しかし、ハンブルクでタラに絡んできたいじめっ子については詳しく語らず、「二人だけの秘密だ」と言葉を濁す。
リードがルイスの父アルバートを伴ってBAUに戻ってくる。
アルバートによると、ガブリエルはD.C.で、オンラインギャンブルを合法化するためのロビイストとして雇われていたという。
さらにガブリエルは、仕事のパートナー宅に居候していたとアルバートは説明した。
このパートナーは後にカール・ブルベイカーという人物であることが判明する。
カール・ブルベイカーの運転免許証の写真の顔は、左右が完全に対称的であることに気づいたリードは、写真がCGで作成されたものであると指摘した。
ハッキングをして運転免許証の写真を差し替えられる人物といえば、ピーター・ルイスしかいない。
その頃ルイスとアルヴェスは、ブルベイカーの自宅を訪れ、中から「ルーク!ルーク!」と助けを呼ぶ、ガブリエルの声を耳にする…
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タラのプライベートが垣間見れた、貴重なエピソードでした!
弟ではない人物が、弟の記憶を持つっていう設定が斬新でしたね。
そしてまたあの黒幕というオチ。
一時はどうなることかと思いましたが、ガブリエルを無事に救出できてホッとしました。
ただ、最後の大仕掛けはちょっとやりすぎかなあ、とも。
あれをMr.スクラッチがみんな用意したの~?
頭は良さそうですが、体力なさそうですよね、あの人。
あの仕掛けは、誰かに任せたのかな?
「もうちょっと右、あ、行き過ぎだよ、左!」と言うふうに、指示してたのかなと思ったら笑えてきました(笑)
こんなこと考える余裕があるのも、ドラマだからですね~。
矢の雨に誰一人当たることはあちませんでしたが、わざと外したのかなと思ったら、寒気がしてきました。
やっぱり掴みどころありませんよね、ミスターは!
犯人というよりも、被害者ですよね。
デズモンド・ホルト
出典
解離性同一性障害(DID)を患い、ピーター・ルイスが盗んだリスト(シーズン12第1話)に名前がありました。
シーズン12第1話の最後のシーンで、ピーター・ルイスがある名前にくるっと丸を描いてニヤッとしましたよね。その時の名前が、デズモンドでした。
ガブリエルとは母親を亡くし、父親を憎んでいたという共通点がありましたが、これが洗脳を加速させました。
共通点に気づくきっかけとなったルークの分析が良かったですね。
ルークいい活躍してたと思います!
あ、話が横道にそれちゃった(笑)
今回のエピソードは、タラのプライベートがメインに描かれていましたね。
父親は元軍隊に所属していて、ドイツに住んでいたことがあったのは、父の仕事の都合でした。
そこでいじめっ子に絡まれていたタラ。
ドイツでいじめられていたことは、『悪魔の背骨』でも言及していましたね。
母親をがんで亡くし、父親は軍隊を除隊したあと、D.C.で自動車の修理工場を営んでいました。
タラはそのまま大学に進学して、着実とキャリアを身につけていきます。
ガブリエルは知能が高く、イェール大学に学費免除で進学できるほどだったのに、その話を蹴って、怪しげなビジネスの道に。
ビジネスで失敗した時、タラがガブリエルを経済的に支えたこともあります。
ドイツの時はいじめっ子からタラを守っていたガブリエル。
お互い思いやる、姉弟関係が伺えますね。
お母さんが生きていて、お父さんがもっと温かくガブリエルに接していたら、もしかしたらまた違った人生があったかもしれません。
でも、お父さんも根は子供思いなので、これから親子関係を修復していけそうな気がします。
日本語ではどう訳されていたのかわかりませんが、英語では、デズモンドの身元が判明する前に、JJがデズモンドの名前を出していました。
デズモンドの身元が判明したのは、ガブリエルの3枚の写真を見つけた後でした。
しかし、JJはその前、なぜガブリエルがルークの名前を連呼していたのかということについて議論していた時です。
タラという名前の黒人女性が登場する映画として、デズモンドが引き合いに出したのが、映画『風と共に去りぬ』。
ベースとなったのは同名の小説(マーガレット・ミッチェル著)で、1939年に米国で公開されました。
小説は、南北戦争時代の南部を舞台に描いた壮大なドラマ。映画は、制作費400万ドル(当時)をかけて、全編3時間42分のカラー映画に仕上がりました。
ストーリーから映像技術まで、人々を魅了する要素ばかりのこの映画は、公開直後から空前の大ヒットに。
日本では1952年に公開されました。
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エピソード内でデズモンドが引用したのは、プリシーという黒人メイドのセリフ。
"Oh, Miss Scarlett! I don't know nothin' 'bout birthin' babies!"
(ああ、スカーレットお嬢さま!あたしゃ、赤ん坊のとりあげ方なんて、まったく知らねえんですよ!)
プリシーは以前スカーレットに、赤ちゃんを取り上げたことがあるとうそぶいていました。
ところが、メラニーが産気づき、スカーレットがプリシーを頼みにすると、出まかせだったことが露呈します。
風と共に去りぬには、数々の名セリフがありますが、プリシーのセリフもその一つです。
エピソード内でもう一つ取り上げられた映画が、『影なき狙撃者』。
1959年に発表されたスパイ小説で、1962年と2004年に映画化されました(ただし、後者は『クライシス・オブ・アメリカ』というタイトルです)。
朝鮮戦争で捕虜になった主人公が、中国に洗脳された状態で帰還、アメリカ大統領を狙う暗殺者として活動を始める、という内容の映画です。
ガブリエルの縛られ方は、「Shibari(シバリ)」と見抜いたスペンサー。
日本語では「緊縛(きんばく)」と呼ばれる、日本で発達した縛り方なんですね。
現在ではボンデージで使われる緊縛ですが、その起源は、罪人を拘束するためでした。
罪人を拘束するために縄を使っていた日本では、捕縛技術が発展したそうです。
発展した捕縛技術は、罪人を拘束するだけでなく、いろいろな分野に広がり、ボンデージもそのひとつなんですね。
ウィキペディアの説明はかなり興味深かったです。興味があったら読んでみてください。
⇒ 『緊縛』(ウィキペディア)
洗脳方法の事例の一つとして挙げられた「MKウルトラ計画」は1950年代から1960年代にかけて、実際に行われた、洗脳実験のことです。
実施していたのは、CIA科学技術本部とタビストック人間関係研究所で、アメリカとカナダの国民が、被験者となりました。
実験は被験者に同意なくおこなわれたこともあり、薬物や電気ショック療法をはじめ、放射性物質も使われるなど、かなり非人道的なものであったようです。
1973年、リチャード・ヘルムズCIA長官(当時)の実験に関する文書を破棄するとの命令により、ほとんどの文書が破棄されてしまったため、実験の詳細は闇に葬られてしまいました。
ただし、すべての文書が破棄されたわけではなく、残されたものから実験の事実が判明し、後に明らかになったということです。
恐ろしい話ですね。
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ルイス: "A sibling may be the keeper of one's identity, the only person with the keys to one's unfettered, more fundamental self." – Marian Sandmaier
「何の束縛も受けない本来の自分を唯一分かってくれるのは、兄弟かもしれない」 マリアン・サンドマイアー(アメリカの作家)
タラ: "The father said, 'You are always with me, and everything I have is yours. But we had to celebrate and be glad, because this brother of yours was dead and is alive again. He was lost and is found.'" – The Gospel of Luke
「父親は言った。『お前はいつも私と一緒にいてくれる。私の財産は全てお前のものだ。だが今は喜ぼうではないか。死んだはずの弟が生きて帰った。いなくなった者が見つかったのだから』」 ルカによる福音書