クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド12第2話『深夜の語らい』。
白昼堂々と被害者を狙う、事件がロサンゼルスで発生!
被害者は性別の異なる子供のペアで、火をつけるという残忍さ!
もうこれ以上被害者は出さないと、懸命に捜査するホッチたち。
しかし悲しい結末が待っていた…
クリミナルマインド12第2話『深夜の語らい(Sick Day)』あらすじと感想です。
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シアトルで発生したスプリー事件の捜査を終え、クウォンティコに戻るBAUメンバーたち。
しかし、新たな捜査支援の依頼があり、ホッチナーたちはロサンゼルスへ向かう。
ロサンゼルスにある廃屋で火災が発生し、焼け跡から子供2人の遺体が発見された。被害者は14歳のハンナ・ロバートソンと、11歳のマックス・ワッサーマンで、どちらも日中誘拐され、行方不明になっていた。
犯行の手口から、ホッチナーが相談を受けている、サンディエゴで2年前に発生した事件と同一人物による犯行と見られた。
サンディエゴの被害者は、リサ・ルイスとジェームズ・ジェファーソンの2人で、里親のもとから家出し、逮捕歴があった。ロサンゼルスの被害者は、問題児ではなかったが、殺害方法や、被害者は少年(年下)と少女(年上)という共通点があることを、リードは指摘する。
遺体が発見された現場を訪れたJJ、リード、アルヴェスの3人。
アルヴェスは、被害者が拘束されていたと見られる、ベッドの位置に注目する。
犯人は、被害者に危害を加える様子をもうひとりの被害者に見せていたと考えられる。
そして犯人も被害者の様子を、火が燃え広がるギリギリまで見ていただろう。
リードは、犯人の精神的な拷問的嗜好を指摘する。
16歳のフランチェスカ・モラレスが学校へ行く途中に、何者かに誘拐された。
普段は弟のロベルとともに通学するフランチェスカだったが、この日は具合の悪いロベルトが学校を休んだため、一人だった。
誘拐された状況から、同一犯の可能性が高まる。
犯人の行動を分析していたリードは、犯人がハンナとマックスを、誘拐した地点から39マイル(約63km)も離れたロサンゼルスで殺害していることに気づく。
そして、フランチェスカが誘拐されたのはロサンゼルス。犯人にとってロサンゼルスは何かしら意味を持っているはずだ。
これまでの被害者の特徴から、ブルネットでフランチェスカよりも年齢の低い少年が狙われる可能性が出てきた。
フランチェスカには、ロベルトという弟がいる。
次のターゲットはもしかしたらロベルトかもしれない。
報告を受けたJJとアルヴェスは、急遽モラレス家に引き返すが、そこにはロベルトの姿はなかった…
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今回はJJが事件を回想するカタチで話を進めるという、珍しいエピソードでした!
初めからなんとなく悲しい結末が待っているんじゃないか、と感じていましたが、やっぱりそうでしたね。
あの状況なら「選択」も仕方ない、と思いますが、私もJJだったら自分のこと責めてたと思います。
危険と隣り合わせの仕事は、ヒーローのように活躍できる時ばかりではない、ということですよね。
時には助けられずに、心がえぐられる結末もある。
そんな現実味を帯びたような描写が、エピソードに深みをもたせていると思います。
悲しい部分もあったけれど、JJとウィルの仲の良さが引き立ち、こんな風に進むエピソードもいいかな、と思えるような内容でした。
登場する時間はそれほど長くはなかったものの、腹の立つ犯人でした。
ジョン・デヴィッド・ベイツ
出典
姉を燃やしたい衝動が抑えきれないとは…一生理解できないような思考回路です。
2度にわたって姉を殺害しようとしたため、両親は親権を放棄し、ベイツは 里子に出されますが、これは仕方のないことでしょう。
逆恨みも甚だしい。
それでも姉を姉を探し出し、連絡を取ろうとしたわけですから、ヤレヤレですね。
というか、姉に連絡を取ろうとするその神経がよくわからん。
犯人の行動一つひとつが解せませんが、どこまでも、放火魔なのかもしれませんね。
今回の事件で、フランチェスカが犠牲になりました。
もしかしたら助けられたかもしれない命と考えてしまうと、なおさら罪悪感は募りますよね。
JJを一番苦しめたのは、「ヘンリーと重ね合わせてしまったから」という理由で、ロベルトを先に救おうと決めたたということでした。
あの状況なら、どちらか先に選ぶ必要がありますし、フランチェスカを助けようとあれ以上粘ったら、JJの命も危うかったと思います。
「仕方ない」
本当にそれしか言えません。
今回はJJの奮闘が上手く描き出されていましたね。
感情移入できました。A.J.クックの名演技に、感謝です。
フランチェスカを救えずに、深い罪悪感に包まれながら帰宅したJJ。
そして、JJの様子に気づき、朝まで話しに付き合ってくれたウィル。
子供のお世話から妻のメンタルケアまで、きめ細やかですよね。
JJは、優しい、いい旦那さん持ちましたね!
にしても、絵になる2人だなあ~。
あまりにもお似合いで、2人の会話を聞きながら、うっとりしてしまうこともありました。
ガルシアがスペンサーに向かって"brainiac"(ブレイニアック)と呼ぶシーンがありました。
「ブレイニアック」とは、「とても頭のいい人」を意味するそうですが、由来は『スーパーマン』に登場する、「ブレイニアック」というヴィランからきています。
ブレイニアックは宇宙一の頭脳を持つと言われていて、それがパワーの源となっているような、とても手強いヴィランです。
頭脳明晰という点では共通するかもしれませんが、感情を持たず計算高い、という点は、スペンサーとは異なりますね。
そう言えば、ホッチの勇姿が観られるのは、このエピソードで最後になります!
そんな雰囲気全く出ていないのに!?
ってなりますが、ホッチ役のトーマス・ギブソンが、急遽降板になったためなんですね。
ホッチの姿、ホッチの声、ホッチのリーダーぶりが観れないなんて…
もうトホホです。
モーガンに続いてホッチまでも。
クリマイファンとしてはかなり受け入れがたいことですが、私一人の力では、どうにもなりません(涙)
言いたくないけれど…
ホッチ、おつかれさまでした~!
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JJ: "Loss and possession, death and life are one. There falls no shadow where there shines no sun." – Hilaire Belloc
「失うことと得ること、死ぬことと生きることは一つ。太陽の輝かない所に影は差さない」(ヒレア・ベロック)
JJ: Mother Theresa said, "Love begins by taking care of the closest ones - the ones at home."
マザー・テレサは言った、「愛とは、最も身近な家族を思いやることから始まる」と。
ナタリー・テイラー 『アーメン』("Amen" by Natalie Taylor)