誰がこんなことを…!

クリミナル・マインド12第20話

 

クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド12第20話『忘れじの人』。

 

今回はスティーブンのプライベートなお話!

 

元同僚が入院、その原因がまさかの放射性物質による被爆。

 

これはタダゴトではない、もしかしたらロシア政府が関与…?

 

スペンサーの方も大きな展開が。
まさかのあの人物が登場…

 

シーズンラストに向けて目が離せません!

 

クリミナルマインド12第20話『忘れじの人(Unforgettable)』あらすじと感想です。


スポンサードリンク

『忘れじの人』あらすじ

帰宅したウォーカーのもとに、サム・バウアーが病院に救急搬送されたとの連絡が入る。

 

バウアーは、BAP(行動分析プログラム)時代の同僚で、ともにロシアに駐在していた。

 

病院に到着したウォーカーは、バウアーと面会する。

 

バウアーは、心臓発作と診断されたと言うが、それまで健康そのものだったバウアーからは考えられない。

 

疑問に感じたウォーカーは、バウアーの背中に注射痕を発見する。

 

バウアーは、放射線物質による中毒が疑われた。

 

 

ロシアがらみの犯行か

ウォーカーとバウアーは、以前ロシアで諜報活動を行っていた。
その際情報源として接触していたのが、ディミトリー・サプチャークという、反ロシア政府を掲げる活動家だ。

 

サプチャークは、議員に対する贈収賄路に関係しているとして捜査の対象になっていることが、バウアーのファイルから明らかになる。

 

バウアーに毒を仕掛けた疑いがあるとして、ロッシとプレンティスはサプチャークと面会する。

 

米国に滞在していたサプチャークは、現在ロビイストとして活動しており、バウアーの件への関与を否定した。

 

 

連邦職員を狙った連続事件?

ロシア政府が関与している可能性が低くなり、他の可能性を探るBAUメンバーたち。

 

バウアーが事件に遭ったエリア付近で、過去に同様の事件がないかどうか調べたところ、2つの事件がヒットする。

 

どちらの事件の被害者も、連邦職員だった。

 

さらに、新たに発生した事件の被害者も、IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)に勤める守衛だった。

 

 

プロファイリング

ロシアの暗殺と見せかけた連続殺人事件と判断したプレンティスたちは、犯人のプロファイルを発表する。

 

  • アンサブは、放射性物質を使い、心臓発作に見せかけて殺害している。
  • これは、ロシア政府がよく使う暗殺の手口に合致するが、被害者4名のうち3名はロシアとは関係がない。
  • つまり、アンサブは真の動機を隠すために手口を真似していると考えられるのである。
  • 犯人像は、
  •  -強制的に解雇または退職させられ、職場に恨みを持つ連邦職員
     -解毒剤を売って利益をあげたい人物
     -個人的な恨みを晴らすため、連邦政府がらみの犯行に見せかけたい個人
    のいずれかだろう。

  • 毒殺の真の動機から目をそらすためなら、他人を巻き添えにすることもいとわないという点で、食品に毒物を混入する犯人と共通している。
  • 現時点で犯人は、自分が疑われているとは思っていない。模倣事件を防ぐため事件はメディアに公表しない。

 

アレックス・マクリーンという男性が食事中に倒れ、病院に救急搬送された。

 

放射線物質による中毒症状が出ていたが、注射痕は発見されなかったが、マクリーンの胃からは、放射性物質が検出された…

 

スポンサードリンク

『忘れじの人』感想

スティーブンのプライベートや過去が垣間見えた、興味深いエピソードでしたね!

 

ロシアの諜報活動時代の同僚が、放射性物質物質に被爆!

 

そりゃあ、ロシアがらみの暗殺って想像しますよね。
壮大な結末を期待しましたが、全く裏切られました(苦笑)。

 

意外な展開は面白かった。
でも、犯人の動機がイマイチ?

 

保険金狙いでヒ素を使う事件はよくありますが、放射性物質はねぇ。

 

まあ、犯人にとって身近な存在だったのもありますが、一般人には犯人の頭の中はどうも理解できません。

 

 

それよりも、スペンサーの方がびっくりこきましたね!

 

まさかジョー・マンテーニャの娘、じゃなくて(実際そうだけど)、『父の過去、娘の秘密』に登場した、怪しい娘(リンゼイ・ヴォーン)が、スペンサー母のお世話係になっていたなんて。

 

しかも何か裏がありそうで、嫌な予感しましたよね。

 

あ~、次のエピソード見るの、なんか気が重くなってきた。

 

早くスペンサーのハッピーエンドが見たいデス。

 

 

命を奪われた人が浮かばれないよ…

随分身勝手な女サイコパスが犯人でした。

 

クリミナル・マインド12第20話犯人
出典

 

登場したのは、最後の1シーンほどだったので、「ほんとにこの人かいな?」と思ってしまったのですが、そうでした。

 

ロシアで諜報活動を行い、マラソンが得意という屈強なサム・バウアーを死の床にいたらしめたのが、女だったとは…

 

ダンナの保険金目当てだったら、何も他の人を放射性物質使って襲わなくてもいいのに、って思いますよね。

 

もし事件が起こらなければ、今頃サムは…って考えてしまいます。

 

 

勤め先からこっそり放射性物質を盗み、気づかれる前に転職。
なんか本当にありそうな話でゾッとします。

 

 

スティーブンとサムの男の友情が良かった

サムが放射性物質に被爆し、入院したという連絡を誰よりも早く受け取ったスティーブン。

 

サムには、ザックという息子と奥さんがいましたが、離婚していたんですね。
それでスティーブンのところに連絡がいったようですが、単に元同僚ではないサムとスティーブンの親密さが伺えます。

 

 

サムが被爆したことを知った時のスティーブンの悲嘆に暮れた顔が印象的でした。

 

回復の見込みがなく、どんどん弱っていくサムを見るのは辛いですよね。
恨みがあったわけでなく、たまたま通り魔的に狙われただけ。

 

やるせなさが伝わってきました。

 

最愛の息子との対面を実現させたのも、スティーブンでしたね。

 

2人の間に、熱い男の友情を感じてジーンときてしまいました。

 

 

 

アレクサンドル・リトビネンコの中毒死事件

「2006年に発生したリトビネンコの中毒死事件」は、実際に起きた事件。

 

プーチン政権を批判し、イギリスに亡命していたアレクサンドル・リトビネンコは、2006年11月1日、ロンドンにある寿司レストランで食事後体調を崩し、入院。
その後の検査で彼の体内からポロニウム210が検出されました。

 

リトビネンコは11月24日に死亡しました。

 

事件発生を受けて対テロ捜査部門を設置し、捜査を続けていたスコットランドヤードは2007年5月22日、旧ソ連国家保安委員会(KGB) の元職員アンドレイ・ルゴボイを、リトビネンコ殺害の容疑者として告発。

 

ルゴボイの身柄拘束を巡ってイギリス政府とロシア政府が対立し、お互いの外交官を追放するなど政治問題に発展しました。

 

結局事件はプーチン大統領が関与している疑惑はあるものの、確定には至っていません。
なんだかスッキリはっきりしない、というのが現状のようです。

 

ちなみに、ガルシアが「レーニンは暗殺未遂に遭ってから、研究所を建てて密かに放射性物質の研究を進めていた」と言っていましたが、事実関係ができなかったため真偽不明です。

 

あってもおかしくないですけれど…

『忘れじの人』ゲスト

  • モーガン・アレクサンドリア(Morgan Alexandria) 看護師
  • ダレン・バーネット(Darren Barnet) ザック・バウアー
  • ハート・ボックナ-(Hart Bochner) サム・バウアー
  • エリック・デスキン(Eric Deskin) アレックス・マクリーン
  • ラモナ・デュバリー(Ramona DuBarry) 医師
  • ジーナン・グーセン(Jeananne Goossen) フィオナ・ダンカン
  • トラヴィス・グリア(Travis Greer) バトラー警察官
  • アントニア・ジョーンズ(Antonia Jones) リサ・バウアー
  • ジェーン・リンチ(Jane Lynch) ダイアナ・リード
  • ジーア・マンテーニャ(Gia Mantegna) リンゼイ・ヴォーン
  • トレイシー・トムズ(Tracie Thoms) モニカ・ウォーカー
  • イリア・ヴォルク(Ilia Volok) ディミトリー・サプチャーク

『忘れじの人』で引用された格言

ウォカーr: "The past is never where you think you left it." – Katherine Anne Porter
「過去は過去にとどまっていない」 キャサリン・アン・ポーター

 

リード: "Life can only be understood backwards, but it must be lived forwards." – Søren Kierkegaard
「人生は振り返らないと理解できないが、生きるには前を向くしかない」 セーレン・キルケゴール

『忘れじの人』で使用された挿入曲

クリマイ挿入曲 "Birth of a Hero"(バース・オブ・ア・ヒーロー) Two Steps From Hell

 

  このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事も読まれています。