クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド11第3話「死がふたりを分かつまで」。
ウエディングスポットとして人気のサバンナで、結婚式を控えた女性を恐怖に陥れる連続殺人事件!
幸せの絶頂にいる女性に対しての嫉妬心や憎しみが犯行の動機?
ちょっと当たってる、でもプロファイリングから導き出された犯人像は意外にも…
BAUメンバーも含めた登場人物の「結婚」にまつわるエピソードが交錯する楽しさも見逃せない!
クリミナルマインド・シーズン11第3話「 死がふたりを分かつまで(Til Death Do Us Part)」のあらすじと感想です。
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ジョージア州サバンナで、2件の連続殺人事件が発生した。
1件目は3ヶ月前に起きたブレンディ・グリーン殺人事件。
ブレンディは結婚式を控えていて、ウエディングスポットとして有名なサバンナに訪れていたが、バチェロレッテ・パーティーが終わった後失踪し、翌日ゴミ箱から発見されたのだった。
ブレンディの死因は頭を鈍器のようなもので殴られたことによるもので、頭にはブレンディがかけていた、バチェロレッテ・パーティー用のタスキが巻かれていた。
そして2日前に2件目の事件が起きる。
被害者はオハイオ出身のアシュレイ・ウィルコックス(Ashley Wilcox)で、やはり結婚を控えていた女性。
ブレンディと同じくバチェロレッテ・パーティー後に失踪、ゴミ箱の中から遺体となって発見された。
アシュレイは鈍器のようなもので頭を殴られた後、自分がかけていたバチェロレッテ・パーティー用のタスキで首を絞められて殺害されていた。
現地に向かう途中の機内で、ホッチナーたちは新たな被害者発生の報告をガルシアから受ける。
失踪したのはマディソン・ミルズ(Madison Mils)というフロリダからきていた女性で、自身のバチェロレッテ・パーティーを開いている間に姿を消したのだった。
検死結果の報告を受けるリード。
遺体には、犯人が何度も締めたり緩めたりを繰り返してできたとされる跡が首に残っていること
ブレンディの場合は殴って即死だったのに、アシュレイは時間をかけて殺害されている違いがあると言った特徴が見られた。
リードは、アシュレイのいつかの指のつけ爪が取れてなくなっていることに注目する。
首を絞められている時に取れてしまったか、アシュレイ自身が爪を噛んだかと考えられたが、つけ爪の下の本物の爪にはかんだ跡はなかったため、犯人がアシュレイのつけ爪を噛んだ可能性が高まった。
少なくとも犯人は何らかの精神障害を抱えているとリードは推測する。
失踪したマディソンのブライドメイト、ケリーにインタビューするタラとモーガン。
タラはパーティーを開いていたバーで、見知らぬ男がマディソンに向かって暴言を吐いていたことを思い出す。
その後のガルシアの調べで、男はカール・ユーリッヒ(Karl Ulrich)というホームレスで、3ヶ月前に婚約者と破局、婚約者は彼の元を去り、自暴自棄の生活を送っていたことがわかる
素行が悪く、数々のバーに出入り禁止をくらっていたうえ、マディソンに暴言を吐いた当日、そのバーも立入禁止を言われたという。
カールの事情聴取をしたロッシは、カールはプロファイルに合わず、アリバイがあったため、釈放することを決める。
マディソンが遺体となって発見された。
遺体が遺棄された場所はこれまでと違っていたが、頭には殴られた傷があることと、頭にはタスキが巻かれていた点は他の被害者と共通していた。
マディソンの額には、口紅で「SULT(淫乱)」と書かれていたが、リードはこれを見てこの言葉を使うということは「犯人は女性」ということに気がつく。
【犯人のプロファイル】
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ロッシがメガホンを取ったエピソードです。
結婚がテーマでしかも女性が犯人てなんかロッシらしくないので意外。
幻覚を見るほど自分の妄想にどっぷりハマってしまって、それを信じて殺人を実行する勘違い犯人のタイプはクリマイでは珍しくありませんが、今回は女性ということで一定の新鮮さはありましたね。
まさか嫁入り前の女性を女性が狙うなんて思ってなかったし。
妄想系の犯人だと、どうしても「早く目を覚ませ~!」という気持ちが出てしまって、やきもきしちゃうんですよね^^;
今回もそんな気持ちで見届けてしまいました。
特に最後、ウエディングドレスに身を包んで、というのは犯人の妄想の集大成とでもいえるシーンで、私の「勘違いよ解けろ~!」という叫びもクライマックスに達しました(笑)
ここまで勝手に勘違いされてしまうと、恋心を抱かれていた相手の方はたまったものじゃありませんよね(;・∀・)
そんな勘違い犯人を演じた女優さんは、とても演技力があるなと感心してしまいましたが。
今回のエピソードが面白かったな、と思った点は、結婚にからめてBAUメンバーの結婚事情に広がった点ですね。
タラに婚約者がいたことが分かりましたし、モーガンはサヴァンナとうまくいきつつもまだ結婚は、といったところですし、一番面白かったのはロッシの話でしたね^^
こういう面白さを挿入して自然な流れに仕上がってるのが、クリマイの魅力の一つで、今回はそれを十分楽しむことができたエピソードでした!
今回の犯人は大柄の女、しかも激しい妄想に取り憑かれた困ったちゃんでした。
ディナ・シーヴァース
出典
ティーンのときにダンスをしたことがきっかけで、ライアンと恋に落ちたと錯覚。
ライアンとは相思相愛で、いつかは結婚できると妄想を張り巡らしながらプロポーズを待っていました。
なんかこの勘違い犯人、「虚構の愛」のキモ男を彷彿とさせますね。
被害者を殺害したのは、幸せの絶頂にいる彼女らを恨んでではなく、マグマのように吹き出す強烈な嫉妬心からだったんですね。
「結婚のジャマをするヤツはたとえ実の姉でも消すわよ!」
本当にそうでしたね…
でも、こういう妄想系の犯人は説得が簡単ですよね。
妄想にあわせて、その気にさせて、ハイ御用。
ディナもまったくその筋書き通りでしたね^^;
エピソードの初め、モーガンが、マイケル・アービンのフットボール教室に参加して、アービンとともに子どもたちの指導にあたっていましたが、マイケル・アービンは、元アメリカンフットボール選手なんですよね。
マイケルはモーガンのことを「D(たぶんデレクの頭文字だと思います)」って呼んでてかなり親しそうでした。
モーガンも、マイケルのことを「マイク」と、親しみを込めて呼んでいましたしね^^
マイケルは、現役時代、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のダラス・カウボーイズというチームに所属していました。
エピソード内でマイケルは
"Hey, D. If my Cowboys don't make it to the Super Bowl, hopefully your Bears do."
なあ、デレク。もし俺のチームがスーパーボウルに進出できなかったら、お前のチームに行ってもらいたいよ。
ここで「Cowboys」は、マイケルが所属していたダラス・カウボーイズのことで、「Bears」というのはシカゴ・ベアーズという、実際にあるNFLチームの一つです。
モーガンはここに所属していた、という設定!?それとも応援しているチームとか?
まあそれはいいとして^^;
ちなみに会話に出てきた「Super Bowl」とは、アメリカンフットボールの決勝決定戦のことで、米国でも最も盛り上がるスポーツ大会としても知られています。
大会の名物としてすっかり定着している「ハーフタイムショー」では、大物歌手の圧倒的なパフォーマンスを繰り広げ、フットボールがよくわからない私でも「あ、その大会のことか♪」とわかるほど有名です。
それから、マイケルが着ていたTシャツのロゴが気になったのですが、「Play60」というのは、NFLが主催する子供向けのスポーツ教室のことで、マイケルのように殿堂入りしたフットボール選手らが、子どもたちに指導しているようです。
毎日60分運動して肥満を解消しようというのが目的で、フットボールの練習やエクササイズを中心に指導が行われているようですよ。
タラには、ダグラスという婚約中の男性がいることがわかりました。
ダグラスは、環境問題を専門とする弁護士ということですが、情報がちょっとまだ少ないですね。
私生活が謎に包まれていたタラですが、これから婚約者も含めて少しずつ明らかになるのでしょうか。
楽しみですね^^
ロッシには3,4回離婚歴があるとおぼえていましたが(正確には3回です)、その3度めの結婚エピソードが今回明らかになりましたね!
ラスベガスのカジノでブラックジャックをして大当たりしたロッシ。
その興奮冷めやらぬまま、そのディーラー、クリスタル(Krystall)と酔った勢いでドライブスルー教会で挙式!
しかも立ち会ったのはエルビス・プレスリーそっくりさん。
でも、次の日しらふになった二人は、この結婚が間違いだったことに気づき、離婚届を。
ロッシの意外な一面ですよね~。
でも、ロッシだったらそういう面もなくはないかな、という気持ちにもさせられます。
ロッシというキャラを知り尽くしてあえてそういう話を挿入したのかな。
3度めの結婚の話をした後、エルビスのものまねをしたロッシ。
すごくノリノリ。
ロッシは架空の人物だけど、生き生きとしてきますね^^
BAUオフィスに向かう途中で、何やら神妙な面持ちで話すホッチ、ガルシア、そしてモーガン。
刑務所に収監されている殺し屋ジョゼッペ・モントーロに面談を取り付けようとするけれど、「忙しいから」という理由で面会を拒否されているというのです。
刑務所に入ってて忙しいって…
ガルシアじゃないけど、本当に「オイ」って突っ込みたくなりますよね^^;
ジョゼッペはエピソード1話「白い仮面」に登場しましたよね。
そして、12人のターゲットがいるとほのめかしていますが、ホッチたちはターゲットになっている人物を捜査していたのでした。
そういえば、1話は謎めいた終わり方をしていたので、ジョゼッペネタは続きそうですが、このシーンが出てくるまですっかり忘れていました。
モーガンとマイクの爽やかな友情が感じられるシーンの心地よさに浸っていたのに、それが一気にひっくり返された感じです(;・∀・)
やなこと思い出しちゃったよ…
ガルシアは引き続き調べるということですが、これからどんなことが起きるのか、ちょっと気にかかりますね。
日本にはあまりなじみがないかもしれませんが、結婚が決まったカップルが、結婚式前に最後の独身ライフを楽しもうと、花嫁は女性同士で、花婿は男性同士で開くパーティー。
ちなみにバチェロレッテ・パーティーの「バチェロレッテ」は未婚女性の意味で、バチェロレッテ・パーティーというと、女性だけのパーティーのことを言います。未婚男性は「バチェラー」なので、未婚男性のみのパーティーは、「バチェラー・パーティー」と呼ばれます。
パーティーでは、ドラマに出てきたように花嫁はタスキを身につけたり、コスプレしたりと、独身最後の夜を楽しむかのように陽気に過ごします。
ディナが罹っていた病気は、多嚢胞性卵巣症候群(たほうせいらんそうしょうこうぐん)で、PCOS(Polycystic ovary syndrome)のことです。
なぜ起こるのかというのははっきりしていなくて、女性ホルモンのバランスが崩れることで排卵が正常に行われないことが原因では、と考えられています。
PCOSになると、生理不順や体重増加、脂質代謝異常、毛深くなると言った症状があらわれます。
治療は、患者の年齢や妊娠希望の有無などによって変わってきますが、排卵誘発剤やピルなど薬を使った治療がメインになっているようです。
ディナの場合、ずっとPCOSの治療が続き、それがきっかけとなって精神的にダメージを受けていました。
女性ホルモンのバランスが崩れるため、身体だけじゃなくて精神的にも影響を及ぼしそうですよね。
エピソードの最後に流れるのは、ジョー・マンテーニャの娘、ジーア・マンテーニャが歌う「There He (She) Goes (Absent)」。
今回ジーアは声のみの出演でしたが、シーズン3「父の過去、娘の秘密」では、誘拐された娘、リンゼイ役として出演していました。
あの子がマンテーニャの娘さんだったとは全く気が付かなくて、思わずこのエピソード見直してしまいました^^;
監禁されていたり、ちょっとミステリアスな娘という、難しい役をよくこなしていましたね。
ジーアは1990年生まれ。
出典
ということは、シーズン3当時18歳!
女優としても歌手としても才能を発揮しているジーアですが、お父さんに似て多才だと思います♪
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ルイス: "And think not that you can direct the course of love, for love, if it finds you worthy, directs your course." – Khalil Gibran's The Prophet
(「愛の行方を決めれると考えない。愛があなたの価値を見出し、あなたを行く末を決めるのだ」ハリール(カリール)・ジブラン)
ロッシ: Alfred Lord Tennyson wrote, "I hold it true, whate'er befall; I feel it, when I sorrow most; 'Tis better to have loved and lost than never to have loved at all."
(アルフレッド・テニスン男爵「何が起ころうとも私は真実を抱きしめたい。最大の悲痛も感じたい;愛を知らないより失ったほうが幸せだ」)
ジム・マーフィー・アンド・ザ・アクセンツ「アイム・ゴーン・ママ」(I'm Gone Mama by Jim Murphy and The Accents)
ジーア・マンテーニャ(オリジナルはニーヴ)「ゼア・ヒー(シー)・ゴーズ(アブセント)」(There He (She) Goes (Absent) (Original by Neve) by Gia Mantegna)
こちらがオリジナル(ニーヴ)