クリマイ世莉が解説!
クリミナル・マインド11第7話「危険なキャンパス」。
真面目な女子大生が忽然と姿を消した!
事件に巻き込まれた可能性が高く、しかもジョイが調べていた女子大生連続事件との関連性も。
同一犯人によるしわざ?
危険を顧みず真犯人を追うジョイの執念は報われる?!
そしてついに「ダーティー・ダズン」の意味が明らかに!!
クリミナルマインド・シーズン11第7話「危険なキャンパス(Target Rich)」のあらすじと感想です。
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服役中のジュゼッペ・モントーロが供述する姿勢を見せたため、モーガンは刑務所を訪れた。
モントーロによると、自分は殺し屋グループのメンバーで、他に4人の殺し屋が所属しているという。
さらに、「(次のターゲットの)ザ・ダーティ・ダズンは誰だ?」というモーガンの問に、モントーロは「"誰"ではなく"何"だ」と、答える。
その意味を追求するモーガンだが、モントーロはモーガンの目の前で突然血を吐いて倒れ、そのまま絶命してしまった。
その後の調べでモントーロは看守の一人に毒を盛られ、その看守も車内で射殺体となって発見されたことがわかった。
ロッシは娘・ジョイの電撃訪問を受ける。
事件記者のジョイは、キャンパスで起きた女子大生に対する暴力についての記事を書いていて、その裏付けに必要な情報を集めるためニューヨークに来ていた。
そして、情報収集をしているうちに、イーストコートで過去9年間に4人の女子大生が失踪しているということに気がつく。
ジョイがチャットルームにアラートを発信したところ、「バーニ・デサイ」という女子大生が昨夜から不明になってるとの連絡が入ったのだ。
バーニが失踪して24時間以上経っておらず、大学警察は動かない状態だったが、娘の頼みを受けたロッシは、事件性があるかどうかを確認する目的で捜査に乗り出すことにした。
バーニの部屋を捜索していたモーガンとリードは、バーニがよそ行きの服を着て外出したと認めつつ、バーニが部屋にカードや携帯を部屋に残したことに疑問を持つ。
バーニの机の上に同じテキストが2冊置いてあった。
1冊はバーニのもので、もう1冊は図書館から借りてきたもの。
モーガンとリードは、バーニは外出する直前まで「友人」と勉強していたと推測し、「友人」と見られるパディ・モリスの部屋を訪ねた。
パディによると、2人はその日パーティにでかけた。
スカートにポケットがなかったので、携帯もカードも持っていかなかったのだ。
そして、パーティの途中で具合が悪くなったバーニは、酔っ払っているパディを残して先に帰宅したというのだ。
バーニの足取りを把握するため、防犯カメラを分析するホッチナーたち。
JJは、千鳥足のバーニが通った直後、後をつけるように後ろを歩く一人の男の姿に注目する。
その後の監視カメラにはバーニも男も映っていなかった。
バーニの失踪は事件性が高くなったと判断したホッチナーは、大学警察とアレクサンドラ警察と連携しながら捜査を続行することを決める。
バーニが姿を消した通りを歩くJJとリード。
大通りに面しているこの通りは誘拐するには人目につく。
怪しまれないように酔っているバーニを介抱するふりをして裏路地に連れて行くこともできる。
しかし、暴行が目的だったとしたらなぜ危険を冒してまでバーニを誘拐する必要があったのだろうか。
遊びにほとんど出かけず優等生だったバーニを連れ去るチャンスを犯人はずっと伺っていたのではないだろうか。
犯人は、バーニをずっと監視し続けていた可能性が出てきた。
ホッチナーたちは記者会見を開き、防犯カメラに映った男の映像と、バーニの帰還を訴えた。
その後「防犯カメラに映っていたのは自分だ」という男性がBAUに現れる。
男性の名前はサム・バーネット。
タクシードライバーで、時々酔っ払った学生たちを乗せて寮まで送り届けることもあるという。
防犯カメラに映っていた場所で客待ちをしていたサムは、酔っ払っていたバーニが「心配だったから」と後をつけた。
そして、声をかけようとしたら知り合いらしき男が現れバーニを連れ去ったという。
サムは男を「フードをかぶっていて顔は見えなかったが、背の高い男」と描写した。
JJは、バーニが通り過ぎた時一度身を引いたにもかかわらず、後をつけたサムの行動に疑問を持つが、GPSからサムのアリバイを確認、容疑者リストから外した。
個人的に事件について調べていたジョイは、事件の真相を知るために、ある人物とバーニが消えた事件現場で接触する…
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今回のエピソードのメインではないですが…
モントーロの最期にはびっくりでした!
モーガンに情報を出し惜しみして、ヒットマンらしくもっと悪どくのさばるかと思ったら…
まったく予想していなかったので、はじめから強烈パンチを食らったような、かなりインパクトありました~。
連続失踪事件とバーニの失踪事件、同一犯?
というのが最大の疑問でしたが、予想通りの結果だったでしょうか。
私は…
ハズレでした~^^;
ずっと同一犯だと思ってました、ジョイが「危ない、逃げて~><」というシチュエーションになるまで。
これが意外でしたね~。
バーニの犯人は、内気で威圧的な父親と二人暮らしで、って、なんか典型的な犯人像で分かりやすかったです。
同情できる部分はあったけど、もう一人の犯人は対象的でしたね。
こっちも典型的と言えば典型的だけど、ヤなやつタイプの犯人でした^^;
ジョイが久しぶりに登場してロッシの親心が垣間見えたり、JJが産休から復帰、スペンサーのお母さんの具合が良くない、そしてダーティ・ダズンの意味がようやく分かるなど、なんかいろんな情報が満載のエピソードだったと思います!
今回はたくさん悪党が出てきましたよね。
エピソードのはじめに登場したモントーロ。
お次は、バーニを誘拐した犯人。
トム・ラーソン
出典
ティーンの頃からのぞきをするなど犯罪の芽を持っていましたが、それを加速させたのが暴力的な父親と、母親の自殺。
父親が心筋梗塞で倒れてからは介護する毎日。
聞いただけでもげっそりきてしまうのですが、そのストレスから恋心を抱いていたバーニを拉致するとは。
やっぱり普通じゃない。
バーニを知っていたのは、彼女がよく利用していた中華料理店の配達人だったからでしたね。
見ず知らずの人間が自分の好みの食べ物を知っているって、怖いの何者でもない!
父親が住んでいる家にバーニを拉致しておくっていうのも浅はかすぎますよね。
バーニを引き止めるために鎖でつないだり、大きな箱の中に閉じ込めたりしてましたが、長期間できるかというとそうでもなさそうですよね。
計画性がないというか、思いつきと言うか。
一体何がしたかったんだろう。
とりあえずバーニが無事で良かった。
そして3人目は防犯カメラに映った怪しい男。
サム・バーネット
出典
なんと、こいつがジョイが調べていた事件の犯人だったではないですか!
身の潔白を証明するために堂々とBAUに現れるふてぶてしさ。
JJのネックレスをさり気なく褒めたりているところにキモさを感じたのですが、まさかこいつが連続殺人犯とは気づきませんでした。
家宅捜索で被害者の遺留品が発見されるまで犯行をきっぱり否定していましたよね。
その図々しさはムカつくほど。
トムに嫉妬して現れ、しかも悪びれた様子もなく嘘をつく。典型的なシリアルキラーを観た気がしました。
最後の悪党はトムの父親。
ポール
出典
犯罪者ではないけれど、息子と妻に暴力をふるい、エピソードでも暴言吐きまくりジジイでしたよね。
トムがバーニを拉致したことを見つけてしまうのですが、助けるどころか「始末しろ」。
なんというジジイ!
最後はバーニを手に掛けようとしてトムに殺されてしまいます。
逮捕されたトムは、「父はもう戻ってこないよね?」と捜査員に聞きましたが、ポールの所業がよくわかりますよね。
本当に、今回はダークな男たちがたくさん登場したエピソードだと思います。
JJが産休から復帰しましたが、やっぱりJJいないとね♪
JJ役のA.J.クックは、実際に出産して産休からの復帰ですが、相変わらずのスタイルで、女優魂を感じさせます。
いろいろ大変かもしれませんが、やっぱりJJにはずっとBAUにいてほしいので、戻ってきてくれて本当に感謝です。・゚・(ノ∀`)・゚・。
JJは、2人目の子どもを出差したという設定になっていますが、ご存知の通り、どちらもA.J.クックの子どもたちなんですよね~。
JJのデスクに飾ってあるのは、本当の子どもたちの写真だけど、ドラマながらJJうれしいでしょうね~。
そして、こうやってデスクを飾って明るくしてくれるガルシア、やっぱり優しいな~。
ずっと前にモーガンが昇格して自分のオフィスを持ったときも、デスクの上飾ってましたよね^^
ああ懐かしい~。
ガルシアのサプライズの他にも、スペンサーが百科事典(?)を用意していたり、ロッシが「ウィルのお気に入りのブランド」なるものをJJにプレゼントしましたが、スペンサーのサプライズはわかったけど、ロッシのギフトが何なのか気になりますよね~。
調べてみたけどわからなかったので、なおさら気になる!
女子大生連続失踪事件に、仕事以上の情熱を感じたロッシ。
ジョイは、1番目の女子大生と同じ大学に通って顔見知りだったというだけでなく、彼女が失踪する前に、暴漢に襲われたんですね。
かろうじて被害を逃れましたが、その後に事件が発生。
それは自分が被害届も出さず、誰にも言わなかったから起きてしまった、という罪悪感が理由だったようです。
ロッシは、ジョイを襲った犯人は無計画で、連続失踪事件の犯人ではない、と慰めましたが、これがジョイの救いになってくれるといいですね。
今回の事件は、ジョイ抜きでは解決できなかったので、お手柄でした!
ジョイの姓名はストラザースですが、電話を受け取った時「ジョイ・ロッシ」と名乗りました。
それを聞いたときのロッシの顔。
すごく嬉しそう!
ジョイは「ロッシ」をペンネームで使っているんですね。
お父さんの仕事に近く、名プロファイラーとして活躍しているお父さんを尊敬していることがよく分かったシーンでした。
スペンサーのお母さんは、統合失調症に罹っていますが、病状が思わしくありません。
薬を何度か変えて治療法を模索している最中ということですが、「なんで黙ってたの?」と、JJに言われてしまいました。
心配ですね。
最後はJJに促されるようにお母さんに電話をして、会いに行く約束をしていました。
お母さんの病状がこの先どうエピソードに絡んでいくのかな。
気になるところですね。
これもび~っくりでしたね。
ダーティ・ダズンが自分だ、ということに気がついたガルシアが真っ先に向かったのはモーガンのオフィス。
自分の苦しい胸の内を一番にモーガンに打ち明けるって、やっぱりガルシアらしい。
ガルシアは、ダーティ・ダズンの調査に、ボットネットを使っていたのですが、そのボットネットをいくつ使っているか何者かが数えていたことに気がつくのです!
ガルシアが使っていたボットネットは12。
だから、ダーティ・ダズン!
誰も自分のことハッキングできないから大丈夫、と思っていたガルシアが、この事実を発見した時、どんんなに背筋が凍りついたことでしょうか。
ガルシアじゃないけど怖いです
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
今のところ、ヒットマンはダーティ・ダズンがガルシアとまでは突き止めていないものの、クワンティコにいる誰か、というところまで把握している可能性があるとか。
エピソード1から続いている謎ですが、少しずつその恐怖は忍び寄っている、といったところですね。
今後のエピソードが(怖いけど)気になる~><
ジョイがロッシと話をしていた時に「ダルフールに行った」と言っていましたが、これはアフリカにある地名だと思います。
ダルフールは、スーダンの西側に位置していますが、「ダフール紛争」が続いる不安定な地。
多種多様な民族が住んでいるダルフールでは、昔からアラブ系と非アラブ系の民族間で衝突が起きていました。
この対立に政府や反政府組織が介入して、事態は悪化。
2003年2月26日に起きた「ダルフール解放運動による警察署襲撃」以降「ダルフール紛争」と呼ばれるようになりました。
特にスーダン政府が支援するアラブ系民兵組織「ジャンジャウィード」は、村を丸ごと焼き払う、虐殺、強姦と残忍。
難民として逃げた人たちにも危害を加えています。
ダルフール紛争で被害にあった人たちの数字はハッキリと把握されていませんが、ウィキペディアによると、2003年以降およそ40万人が殺され、何百万人もの人たちが家を追われたということです。
今でもジャンジャウィードに囲まれながら難民生活を余儀なくされている人もいるということで、緊張感の耐えない地域ですね。
ジョイはダルフールを地獄絵図のようだと言っていましたが、想像に難くありません。
しかしよくそんな危険な地域を選んで行きましたね。
今回もそうだったけど、危険を顧みず真実を知ろうとするジョイはやっぱりジャーナリストなんですね。
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ホッチナー: "We are all sharks, circling, and waiting for traces of blood to appear in the water." — Alan Clark
(「我々は皆血の匂いを求め周りを回っているサメだ」アラン・クラーク)
ロッシ: "To a father, nothing is dearer than a daughter." — Euripides
「父親にとって、娘ほど愛おしいものはない」エウリピデス