クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド11第4話「無法者の町」。
深夜のダイナーが凶悪犯に狙われた!
凶悪な犯行は6年前に起きた殺人事件と酷似しているけど同一犯、それともコピーキャット?
BAUメンバーのプロファイリング手腕がさり気なく光るけど、警察署長の活躍も見逃せないよ!
さ~て結末はどうなることやら。
クリミナルマインド・シーズン11第4話「無法者の町(Outlaw)」のあらすじと感想です。
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ニューメキシコ州ラスベガスにあるダイナーで深夜、従業員が殺害される事件が発生する。
被害者は
の3人。
犯人は店の売上金を奪った上被害者を射殺、さらに店に放火するという残忍さ。
状況を聞いていたリードは、同じ町で6年前に発生した殺人事件と同一犯では、と直感する。
6年前、深夜のバーガーショップで従業員が殺害される事件が発生、被害者はそこで働く十代の少年2名と少女2名で、殺害方法が今回の事件と酷似していたのだった。
リードたちは6年前に起きた事件のプロファイルを担当し、「犯人は犯罪歴があり、麻薬の影響を受けていて、2人以上」と分析していた。
しかしラスベガスは観光や仕事で人が行き交うことや、犯行が1度きりでその後行われていないことから特定には至らなかった。
今回起きた事件と6年前に発生した事件は同一犯またはコピーキャットの可能性が高まる。
警察署に到着したホッチナーロッシ、ルイスは、モントーヤ(Montoya)警察署長から、レネが襲撃にあった時、両親にボイスメールを残していたことを知る。
レネのボイスメールを分析したルイスは、犯人が2人いることを発見する。
検死結果の報告を受けるリードとモーガン。
ホセとエディーには激しく殴られた跡や自分たちのベルトを使って縛られていた痕が、レネには性的暴行を受け、自分の下着で手首を縛られていたことがわかる。
詳細が公開されていなかったにも関わらず、手口は6年前に起きた事件とほぼ同じ。
モーガンは、今回の事件の犯人は、コピーキャットではなく同一犯と確信する。
事件現場の状況を分析していたリードは、6年前との違いを発見する。
6年前の事件では、アンサブは被害者の少年たちをレジ付近、少女たちを事務室にそれぞれ分けたうえ、目隠しをさせていた。
ところが今回は、事務室があるにも関わらず、被害者は男女とも同じ場所で、しかも目隠しはされていなかった。
さらに6年前は、被害者はうつ伏せにさせられて射殺されていたが、今回の事件では、被害者はお互いが見えるように座らされていたのだった。
このことからリードは、犯人のうち一人は新たにパートナーになったのでは、と推測する…
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被害者に屈辱感を与える、精神的サディストたちの犯行。
こういう犯罪はムカムカして仕方ないのですが、本当に、自己中な犯人たちでしたよね ヽ(`Д´)ノプンプン
犯人たちはそれぞれ特徴的な犯行手口を持っていて、それがプロファイリングにつながっていきましたが、どいつもこいつも…といった感じでしたね。
エピソードの最後の方で、仲間割れした相方がひょっこり現れた時は「なんでこんなところに?!」と、わざとらしさを感じましたが、キャラの描写が良かったです。
と、BAUメンバーの才能が犯人逮捕につながっていく様子がよく描かれていて、これは見ごたえありましたね~。
それから、犯人が捕まえることができず、被害者だけが増えてしまう現状に強いプレッシャーを感じ、お酒に逃げてしまうモントーヤ警察署長。
これも、現実味があり、キャラの設定のうまさを感じました。
犯人の一人は息子のことを思う、血の通った部分があったので、「なんでまともに生きれなかったの?!」と、残念に感じました。
最後はモントーヤ警察署長の活躍が光り、ムカムカしながらエンディングを迎えなくてよかった~。
「終わりよければすべてよし」といった感のあるエピソードでした。
今回の2人組犯人。
ウィリアム・デューク・メイソン
出典
レスター・ターナー
出典
英国には「ヘアリーバイカーズ」という有名なシェフバイカーコンビがいますが、この2人は、クライムバイカーコンビでしたね。
一生懸命働いている10代の子たちの命を迷うことなく奪い、お店に火を放って逃走。
エピソードの初めからムカッと来るようなヤツらでした。
特にレスターが下劣。
自分の犯行を被害者に見せて喜ぶっていうのがね!!
クスリ欲しさに薬局を襲ってメタンフェタミン塩酸塩(日本ではヒロポンで知られてます。覚せい剤に分類される薬)を腕に打って凶行におよぶところは、レスターのクズさがよく描かれていました。
ウィリアムはレスターより少しはマシでしたが…
子供のこと思ってるならまともなことしろよ!
ですよね。
銃で脅して「幸せになろう」って言われてもね(トホホ)
この2人、最後はハッピーエンドにはならなかったけど、自業自得。
ウィリアムは自分に酔いしれるようにして散っていきましたが、アウトローらしさが色濃く出ていたなと思います。
最後の銃撃戦で、犯人2人を銃で仕留めたモントーヤ署長。
犯人のいる場所に向かったモーガンたちと離れた場所にロッシと待機して、そこから狙ったんですよね。
凶悪事件解決へのプレッシャーから、お酒に逃げていたモントーヤ署長でしたが、ロッシの一言で目が覚めて、最後はこの活躍ぶり。
「もしかしたらこうやってプレッシャーに晒されている署長さんは実際にいるのでは」と、思わせるような人間臭さがありました。
今回のエピソードの中では、一番光ったサブキャラでした!!
ラスベガスというと、ネバタ州にあるラスベガスですよね?!
ニューメキシコ州にもラスベガスという都市があるとは知りませんでした。
こちらのラスベガスは西部開拓時代に発展して、鉄道の開通も手伝ってか無法者が流れ込むようになりました。
その説明をしていた時スペンサーが有名な無法者の名前を挙げましたのでご紹介しますね。
1859~1881。
ニューヨーク生まれ、ニューメキシコのラスベガス育ち。
母の死後アウトローとなり、強盗や殺人を繰り返しますが、1880年に逮捕されます。
ところが1881年に脱走し、最後は友人関係にあったパット・ギャレット保安官によって射殺されます。
代表的な西部開拓時代のアウトローとして、現在も語り継がれている存在で、彼のお墓には今も多くのファンが訪れるそうです。
1848~1929。
イリノイ州出身。
ガンマンから保安官事務所で働き、カンザス州ドッジシティで保安官助手という経歴を持つ。
荒っぽい性格が災いして、ドッジシティを追われてからアウトロー仲間を増やし、ニューメキシコ州ラスベガスにも立ち寄り、仲間と再会しています。
アリゾナ州トゥームストーンに落ち着き、そこで農業を営んだり、影で売春宿を経営するなどしていましたが、1881年、「カウボーイズ」という地元のアウトローグループと銃撃戦を展開します。
これが有名な「O.K.牧場の決闘」です(詳しくはこちら)。
この経験から、ワイアットは1920年代にハリウッドで流行した西部劇映画の指導的立場に立ち、1929年、膀胱炎で亡くなりました。
1851~1877。
ジョージア州グリフィン市出身。
歯科医師の免許を持っていて、アウトローとしてはユニークな経歴保持者。
肺結核の療養にと移り住んだテキサス州でギャンブルに目覚め、それがきっかけで殺人も繰り返すようになりました。
ダラスで命を助けたワイアット・アープとニューメキシコ州ラスベガスで合流、そこでサロンを経営します。
その後強盗や殺人事件の容疑者としてお尋ね者になり、コロラド州へ逃れ、最後は肺結核で死亡しました。
アウトローの放浪の地として知られているラスベガスを舞台にした今回のエピソード。
犯人たちのアウトロー性を演出するには理想的な場所でしたね。
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リード: "All sins tend to be addictive, and the terminal point of addiction is damnation." — W.H. Auden
(「すべての罪は病みつきになりがちで、その終着点は破滅だ」W.H.オーデン)
ディチューンド・カイツ「ゴースツ・イン・コントロール」(Ghosts In Control by Detuned Kytes)
アラスカ・リード(オリジナルはジョン・ニュートン)「アメージング・グレイス」(Amazing Grace (Original by John Newton) by Alaska Reid)
オリジナルのジョン・ニュートン。