クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド11第8話「覚醒」。
フェニックスで連続殺人事件が発生!
遺体を執拗に痛めつけるのはサディスティックだから?それとも?
犯行を重ねるたびにエスカレートする残虐さ、ついにホッチたちが突き止めた犯人の素顔とは…!?
ラストは物悲しくそして恐怖を覚えること間違いなし!
クリミナルマインド・シーズン11第8話「覚醒(Awake)」のあらすじと感想です。
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リードは休暇を取り、母のいるラスベガスに帰省中、ガルシアは証人保護プログラムに入り、BAU内での生活が始まった。
そんな中、ホッチナーたちは、アリゾナ州フェニックスで発生した連続誘拐殺人事件の捜査支援をすることに。
5日前、仕事帰りに行方不明になっていたスティーヴン・ジャクソン(Steven Jackson)の遺体が発見された。
3日前には、ランス・コールマン(Lance Coleman)が姿を消していた。
コールマンは出張先のトゥーソンから、自宅のあるフェニックスに戻る途中だった。
遺体で発見されたスティーヴンの全身には打撲傷や繰り返しできたとみられるやけどがあり、性的暴力は加えられていないことから、ロッシは拷問が目的と考える。
スティーヴンもランスも仕事帰りに誘拐されたが、2人のバックグラウンドには共通点が見当たらない。
現地に到着したホッチナーたち。
地元の警察署に訪れていたランスの妻から事情を聞くJJ。
妻によれば、ランスは2泊以上家を空けないというルールをこれまで1度も破ったことがなく、ランスと話した最後の電話では、そのルールを破ってしまうことに悔しさをにじませるような内容だったという。
ランスの携帯電話の電波を追跡していたガルシアは、失踪する当日の午後11時に、電波がアリゾナ州ベンソンにある電波基地局が中継していたことを発見する。
しかし、その時間帯にランスは空港の監視カメラに映っていることが確認されていた。
スティーヴンの検死報告を聞くタラとモーガン。
スティーヴンの死因は、電気ショックによる心停止ということだった。
遺体には無数の拷問跡があり、モーガンは、犯人は元兵士の可能性を指摘する。
タラはスティーヴンのまぶたについているくぼみを発見するが、検視官によれば、犯人はまぶたを閉じさせないようにホチキスで止めていたものだと指摘する。
スティーヴンの自宅を捜索していたロッシとJJは、室内には争った形跡はなかったものの、スティーヴンの車が不明になっていることに気がつく。
さらに、ランスは帰宅するときに、レンタカーを使ったが、その車も消えていた。
やがてホッチナーたちはランスが最短ルートの国道10号線を通っていたこと、また、スティーヴンも自宅と仕事の移動のため国道10号線を使っていたことを発見する。
犯人は深夜に国道10号線を通るドライバーを狙っており、車ごと連れ去ったのではないか。
そんな時、ランスが遺体となって発見される。
遺体の状況から、犯人の拷問はエスカレートしていることがうかがえたが、ランスは頭を撃ち抜かれて殺害されていた。
犯人の目的が拷問なら、なぜ被害者を射殺したのか。
JJとタラは、犯人の目的は被害者を拷問することではなく、「何か」を聞き出すことではないかという推測で一致した。
ホッチナーたちは犯人のプロファイリングを発表する。
犯人は被害者を拷問することで何を知ろうとしているのか。
ホッチナーたちは犯人の根本的な動機に焦点を当て捜査を進めるが、新たな被害者が出てしまう。
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初めは「なんてことする犯人だ!」と、思っていたのですが、その動機を知れば知るほど、すごく悲しくなりましたね。
犯人の子供が「ユー・アー・マイ・サンシャイン(You Are My Sunshine)」を歌っていましたが、あまりにもハマりすぎて(TдT)
犯人が罪もない人に手をかけたことは許されることじゃないけど、子供が事件に巻き込まれて亡くなってしまったということを考えると複雑です。
真犯人というか、犯人が主張していた「手にガイコツのタトゥーのある男」が本当に存在していたら見つかって欲しい、天罰が下って欲しい!
と、強烈に思わずに入られませんでした。
でも、エピソードの最後でそれらしき人物が出てきたけど、思わずゾッ!
ほ、本当にいたんですね…
でもその男の登場はそれっきりだったので、それが消化不良気味ですね~。
その後もこのタトゥー男は現れていないので(シーズン12時点)、これっきりなのかな。
後のエピソードでもいいから登場させてホッチたちに解決してもらいたいって思います!
それから、今回のエピソードではJJの活躍が目立ちました。
子育てで寝不足のJJが「カフェイン」に気づいたことがきっかけで、捜査は大きく進展しましたからね。
ちょうど子育てに奮闘している時期のJJと、このエピソードをぶつけるってうまいなあって思いました。
子供を失ったことで殺人鬼と化した犯人。
ウィリアム・テイラー
出典
帰宅途中睡魔に襲われ、車の中で仮眠を取ったテイラーですが、目が覚めた時には後部座席に乗ってるはずの娘がいない。
その後娘のタティアナは変わり果てた姿となって発見されますが、「手に骸骨のタトゥーをした男」は見つからず、事件は早くも行き詰まってしまいました。
タティアナが死んだことがあまりにもショックで、「まだ生きている、誰かに監禁されてる」と思い込んでしまったテイラー。
気がついたら子供がいなくなっていた、って親としては気が狂いますよね。
テイラーが可愛い娘の死を認めずまだ生きていると信じ込んだ気持ちは理解できます。
自分で犯人を見つけようと行動を起こしたのもわかります。
じっとしていても、落ち着きませんからね。
でも、何の罪もない人に勝手に言いがかりをつけて拷問はやりすぎですよね。
そこまで精神が破綻してしまうのもわからなくはないですが。
「12歳の娘がいる」と、命乞いしているコールマンのシーンは、思わず涙が出てしまいました。
なんて冷酷な犯人だろう。
テイラーは結局犯人を見つけることなくタティアナの元へ行ってしまいました。
欲を言えば、あの骸骨タトゥー野郎を野放しにせず、テイラーに敵討ちさせて欲しかった。
あの終わり方は無念です、テイラーじゃないけど。
悲しさ満載のエピソードでしたが、その中でも思わずくすっとなってしまった場面が、エピソードの始めのガルシアと、最後クワンティコに戻る飛行機の中のロッシとモーガン。
ガルシアは、クワンティコ内での生活を余儀なくされてしまいますが、植物の水やりやセルジオの世話を心配するところはとてもガルシアらしかったですよね。
それから、アンダーソン捜査官がガルシアの荷物を取りに行くと聞いたときに、「彼には見せられない!」と、リストを修正していましたが、これもガルシアらしい♪
アンダーソン捜査官じゃなくて、モーガンにお願いしたらよかったかも(笑)
それから、エピソードの最後、モーガンとロッシがスペンサーのモノマネを披露していましたが、これも笑えた。
みんなに愛されていますね、スペンサー。
早く帰ってきてほしいな♪
サンプソン(1959~)は、エピソード内で事例に挙げられたアメリカの殺人鬼。
サンプソンは2001年7月、ヒッチハイクを装い3日間で3人を殺害しました。
いずれも親切なドライバーをナイフで脅して人気のない所に移動させ、殴ったりナイフでめった刺しするといった残忍な犯行。
人の善意や同情につけこんで被害者に近づいたという点では、今回の犯人と似ていますね。
逮捕されたサンプソンは、2003年、3件の殺人事件で死刑判決を受けました。
サンプソンは2003年に死刑判決を受けましたが、その後終身刑の減刑などを再審が行われ、2017年に再び死刑判決となりました。
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JJ: "You can chain me, you can torture me, you can even destroy this body, but you will never imprison my mind." — Mahatma Gandhi
(「あなたは私を鎖でつなぐことができ、拷問し、肉体を破壊することもできる。しかし私の精神を投獄することはできない。」マハトマ・ガンジー)
JJ: "Guilt is perhaps the most painful companion of death." — Coco Chanel
(「罪の意識を抱いて死ぬことはおそらく最も痛ましいことだ」ココ・シャネル)
(リア・アンドレオン「ユー・アー・マイ・サンシャイン」You Are My Sunshine by Leah Andreone)