クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド11第5話「暗闇のアーティスト」。
被害者がアートの一部に?!
アーティストが容疑者、そしてその素性は全くの闇の中!
え、今度は赤ちゃんを誘拐?!
一体何がどうなってるの?
ここはホッチたちのプロファイリングにすべてを任せよう!
ホント、今回のエピソードは暗闇だらけ(;・∀・)
クリミナルマインド・シーズン11第5話「暗闇のアーティスト(The Night Watch)」のあらすじと感想です。
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デトロイトでラッセル・ピアソンという、地元の活動家が殺害された。
ピアソンは低所得者が住む地域の高級化(Gentrification)を推進し、メディアにも登場している人物。
そして、都市開発プロジェクトに対しては反対の立場を取っていた。
ピアソンの遺体はストリートアートの一部となっていて、「モルフェウス(Morpheus)」というサインがあった。
モルフェウスはストリートアーティストとしてその道ではよく知られた存在で、2007年ころから精力的に活動している。
しかし何者なのかその素性は全く表に出ていなかった。
ピアソンもモルフェウスもどちらも弱者の味方という立場であるが、ピアソンは都市開発業から賄賂を受け取っていたという疑いでニュースで話題になっていた。
モルフェウスはニュースを見た可能性があり、それがピアソン殺害の動機になったと考えられたが、ピアソンはこれまで暴力に訴えたことはない。
モルフェウスが自分の作品をウェブサイトに投稿していたことをガルシアは突き止めるが、今回の事件に関しては投稿されていない。
ガルシアは素性を明らかにしようと、ウェブサイトをトレースするが失敗する。
ピアソンを殺害したのはモルフェスかそれとも他の人間か
モルフェスは一体何者なのか
疑問を抱えたまま現地に向かう機内で、ホッチナーたちは生後8ヶ月のコーニー・ウォレス(Corinne Wallace)が自宅から連れ去られたという報告を受ける。
コーニーが連れ去られた時は、両親もお手伝いさんもいたが、誰一人気が付かなかった。
コーニーの部屋の壁にはモルフェウスのサインが残されていた。
コーニーの父スチュアートは、都市開発業に関わっていた。
自宅を訪ねたロッシとタラに、スチュアートは以前から嫌がらせを受けるなど危機感を募らせていて、ピアソンの死でそれがピークに達したという。
地理的プロファイリングを進めていたリードは、モルフェウスが一つの場所に長期間とどまっていないこと、そして、美術について専門的教育を受けている可能性があることを発見する。
モルフェウスの作品を破壊したマーカス・アイヴィ(Marks Ivey)というアーティストから事情を聞くモーガン。
マーカスは、モルフェウスの作品を破壊したのは、自分のテリトリーを侵されたくないという理由からで、今回の事件の関与を完全に否定する。
そのマーカスは、事情聴取を終え警察を後にするが、その日に遺体となって発見される。
彼のアトリエには、モルフェウスのサインと、コーニーの部屋から失くなったキリンのぬいぐるみが置かれていた。
犯行現場が外から室内に変化し、ホッチナーは殺害の動機が個人的なものであると推測する。
リードは、犯行現場に残されたモルフェウスのサインが、これまでのものと違っていることを発見する。
モルフェウスは、自分のサインを寸分違わず書く特徴があり、今回のサインは相違点が多数ある。
犯人はモルフェウスではなく、モルフェウスになりすました人物だったのだ。
モルフェウスの正体をつきとめようと捜査を進めるホッチナーたち。
やがてガルシアは、モルフェウスと関わりのあるコーリー・マリン(Corey Marlin)という人物を特定する。
さらに調査をすすめると、モルフェウスの移動先と、コーリーの送金先が一致、殺人が始まったと同時期に送金が止まっていたことが判明した。
ホッチナーたちは、2人の関係亀裂が入ったと考える。
そして、誘拐されたコーニーと、コーリーの情報をパブリックに呼びかけたところ、モルフェウス本人とみられる人物から、時間の関与を否定する電話が入る。
探していたコーリーは遺体で発見され、さらにモルフェウスはホッチナーたちに「自分は犯人ではないので事件解決に協力したい」というメッセージをパソコンを通して伝えるのだった…
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何から何まで謎だらけのエピソードでしたね。
モルフェウスは一体誰なんだろう
誰が犯人なんだろう
なんで赤ちゃんを誘拐するのだろう
って、疑問が後から後から出てきました。
このエピソードの監督はホッチことトーマス・ギブソンですが、言われなきゃわからないですね。
アーティストを絡めた犯罪というのは斬新で、トーマスはこういう新しいことに挑戦するのが好きなのかも。
でも、「思い入れのある毛布」を使ったり、タラと婚約者のやりとりなど、人間模様をエピソードに織り交ぜるのはトーマスらしいかもしれません。
犯人は、躊躇せずに人に手をかける人間だけど、100%冷酷ではなくて、赤ちゃんに見せる優しさを見せるところがありましたね。
これは脚本家の暖かさなのか、それともトーマスの優しさなのか、なんてちょっと考えてしまいました^^;
モルフェウスの正体、犯人の正体、そして犯行の動機など最後になるに連れて明らかになりますが、ハッピーエンドとはいきませんでしたね。
エピソードが終わっても、何か心残りを感じたのは、それが原因なのかな。
それともモルフェウスの薄幸さから来たのかもしれません。
いずれにしても、見終わった後、悲しさがほわんと残ってしまうエピソードでした。
モルフェウスが犯人ばっかりかと思ってましたが、真犯人はモルフェウスの元パートナーでしたね。
ウィリアム・コクラン
出典
モルフェウスことエレンが子供の形見だった毛布を作品に使ったことで腹を立てたのが犯行のきっかけ。
相手を潰すまで絶対に諦めないという執念深さがキモかったですね。
エレンに罪を着せるために命を落とした被害者たちが気の毒。
赤ちゃん助かってよかったですが。
最後はエリンを道連れにして命を絶ちますが、あ~、なぜこんな道を選んだのか。
子供を亡くした哀しみはわかるけど、この行動は理解不能ですね。
教師をクビになってからホームレスになったりしたことが拍車をかけたのかも知れないけど、絶望感は絶望を引き寄せるということなのでしょうか。
そんな人生でしたよね、ウィリアムは。
エレン・クラーク
出典
まさか女性だったとは、でしたよね~。
てっきり男性かとばっかり思ってましたから。
最愛の子供を失うという悲劇をきっかけにモルフェウスとして活動し始めたエレン。
子供の毛布を使ったのは、車の中で亡くなった子供への追悼ということですが、自分の息子と同じくらい、その子に心を寄せていたのではないでしょうか。
それが命取りとなったわけですが、最期が最期だけに、悲劇のアーティストとなってしまいました。
今の仕事にやりがいを感じているタラ。
でも、仕事に励めば励むほど婚約者ダグラスとの溝が深まり、とうとうダグラスは「サンフランシスコに戻る」ことをタラに告げます。
いわゆる「婚約解消」ですよね(´;ω;`)
婚約者と仕事の間に揺れ、ダグラスとの別れにショックを受けたタラですが、最後のほうでは吹っ切れたようで、「自分自身を選んだ」と、きっぱり言い切りましたよね。
自分の人生だもの。
後悔しないためにも、自分がどうしたいか、を選択するのが最善だと思います。
きっと、仕事に夢中になることも含めて、タラが好き!という人が出てくるでしょう、というか、そういう人じゃないと合いませんよね。
タラの選択、それでいいと思う!
エピソードのはじめの方で、ロッシがスペンサーにジョークをかますシーンがありましたよね。
スプリングトレーニングにやってきたヨギ・ベラ(元プロ野球選手で珍言・名言が多いことでも知られる)に、用具マネージャーが「今日はどのサイズの帽子をかぶる?」と尋ねました。
ヨギ・ベラは、「まだ頭が出来上がってないからわかんないや」と返しますが、ここがジョークのツボなんですよね。
スペンサーは、「あはっ」って笑い、ロッシもジョークが通じたことがすごくうれしい!って、満面の笑みに。
ところがスペンサーはすかさず、「でも、研究によれば…」と、科学的目線で回答。
ロッシの落胆ぶりが笑えました。
たぶん、私は今回のエピソードの中で、一番笑いのツボにハマったシーンだと思います。
モルフェウスのように素性を隠して創作活動をするアーティストの名前が思い浮かばないロッシに、すかさず「バンクシー(」Banksy)」と答えたのがホッチ。
(・o・)
あまりにもサラッと素早く、さらに表情人使えずに言ったホッチに大爆笑。
なぜ知ってる?!
って、すかさず突っ込んでもしまいました。
ちなみにバンクシーは、実在する「覆面グラフィティアーティスト」。
ロンドンを中心に、世界各地でグラフィティを残し続けてきました。
バンクシーは、生年月日も名前も顔もひた隠しにして、謎に包まれているのですが、もしかしてこの人物がバンクシーでは?という記事を見つけました。
真相はわからないけど、少なくともバンクシーは誰なのか知ってるようですね。
誰なんだろう、知りたいな、という好奇心に駆られますが、知らないままでいるほうがミステリアスでいいかもしれませんね。
あ、最後はちょっとクリマイから話が外れてしまいましたね^^;
今日はここまで!
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リード: "Ghosts were created when the first man woke in the night." – J.M. Barrie
(「人が初めて夜目覚めた時に幽霊は生まれた」J.M.バリー)
ルイス: A Spanish proverb says, "More grows in the garden, than the gardener knows he has planted."
(スペインのことわざ「庭には植えたものより植えたつもりの無いもののほうが多く育っている」)
Non Piu Andrai by Lorenzo da Ponte
※Lorenzo da Ponteバージョンが見つからなかったので、Bryn Terfelバージョン引用しました。