銃器店で4人が突然襲われた!
こんな凶悪事件を起こした犯人、実は女!
犯人は女、そして「何か」に急かされている様子。
その「何か」がわかったときに、事件の全容が見えてくる!
とある哀しい女が引き起こした事件に複雑な気持ちが渦巻く!!
クリミナル・マインドシーズン6 第20話「傷を負った女(Hanley Waters)」のあらすじと感想です。
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フロリダ州タンパの銃器店で、店員と客の4人が射殺されるという事件が発生した。
店内にカメラはなかったが、目撃者情報から犯人は女ということがわかった。
事件現場となった銃器店を訪れたホッチは、女は銃を購入目的で見せを訪れたが、銃の携帯を申請してから認可されるまでの3日間が待てずに犯行に及んだと推理された。
よって、この事件は無差別殺人ではなく、女は「今日」その目的を果たすために行動している。
これまでの殺人はその目的を果たすために行われているのだ。
目的が達成されるまで殺人は繰り返されるだろう。
女の目的は?
女のプロファイリングが進められる中、ついに女は目的を達成するある場所に訪れた…
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犯人ははじめから登場します。
銃器店ではじめの殺人を犯しますが、銃をろくに撃ったことのない人間がいきなり4人殺害できる?
それに銃が欲しかったらなんで掴んでさっさと店を飛び出さなかったのだろう~?
ありえない!
と少し思ってしまいました。
弾はあるけど銃はない、という設定も不思議ですし。
結局犯人の女は事故で息子を失ってしまった悲しみから少しも立ち直ることができず、生きる希望も意味も見いだせなくなってしまったんですね。
その事故というのも自分で起こしたわけではなく、逃走中の犯人の車が激突して起きてしまったわけで。
でも、追突する瞬間、悪ふざけする息子をたしなめようと後部座席を向いていて前方不注意だった。
責任感の強い犯人は、それも自分が殺してしまったと毎日責めていたようです。
まあ、他にもいろいろな要因がありましたが。
確かにつらい過去があってそれには同情できますが、かといって殺人はよくないでしょう~。
しかも、最後は見知らぬ子供を危険な目に合わせましたからね。
どうしてもこの犯人が犯した罪には同情できません。
ホッチが最後に犯人にかけた言葉を、もう少し前に元旦那さんでもだれでもいいから犯人にかけてあげる事ができたら…
この事件は起きなかったかもしれませんね。
エピソードを観終わった後は、この犯人に同情していいやら「やりすぎ!」と怒っていいやら複雑な気持ちになりました。
さて、「愛する人を失った喪失感」というコンセプトがぴったりなこのエピソードですが、エミリーを失ったBAUメンバーたちのやるせない気持ちを垣間見ることができます。
エミリーの件で深い悲しみに包まれたBAUメンバーですが、みなエミリーの喪失感から抜け出せないようです。
モーガンは深い怒りを覚え
ガルシアはエミリーとの楽しい思い出だけを見つめ
リードはプロファイリングという仕事の価値観に疑問をいだき
ロッシも家族の一員を失った気持ちを抱えていることが
ホッチとの面談でよくわかりました。
大好きな人を失うというのはとてもつらいことですよね。
時とともに悲しみは薄れていきますが、この悲しみを乗り越えてメンバーには頑張ってもらいたいです。
にしても、こんなに家族愛を感じるクライム・サスペンスドラマも珍しいなあ。
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モーガン: Poet Antonio Porchia wrote, "Man when he does not grieve, hardly exists."
(詩人のアントニオ・ポルキア「人は嘆き悲しむからこそ、人間なのである」)
ハリー・ディクソン・ローズ「ディス・リトル・ライト・オブ・マイン」(This Little Light of Mine by Harry Dixon Loes)