クリマイ世莉が解説!「25年目の真実」。
「この男は大丈夫」と、モーガンが太鼓判を押した男が仮出所後に殺人事件を引き起こす!
やっぱりこの男はサイコパス?
それとも冤罪を粛々を受け入れていた忍耐強い男だった?
男を信じるモーガン、そして、明らかになる25年前の真実!!
ラストは涙なしでは見られません(涙)
クリミナル・マインドシーズン6 第11話「25年目の真実(25 To Life)」のあらすじと感想です。
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ストラウスはDonald Sanderson(ドナルド・サンダーソン)という妻と娘を殺害し、25年間無期懲役刑に服していた受刑者の仮釈放審査をロッシに要請した。
仮釈放審査にはホッチが適任だったが、ホッチは不在中で、代わりにモーガンがサンダーソンの審査をすることになった。
サンダーソンはサイコパスと言われていたが、実際に会ったサンダーソンはサイコパスどころか、冤罪で投獄されたという現実を受け入れながら淡々と刑に服している孤独な男だった。
サンダーソンはこれまで服役中に負傷し、診療室に16回運ばれていた。
にもかかわらず、一度も相手に殴りかかったことはなかった。
事件で生き別れになった息子(当時は赤ん坊)のことだけを考えながら刑務所での生活にじっと耐えてきたこと、釈放されたらまずはじめに息子を探す、と、力強く言い切ったサンダーソンの態度に、モーガンはサンダーソンはすでに更生して社会に出ても危険人物ではないと確信、自信を持って釈放を支持した。
サンダーソンは釈放されるが、釈放後5日後に男性を殺害するという事件を起こしてしまう。
サンダーソンに裏切られたとショックを受けるモーガンだったが、サンダーソンは正当防衛を主張してきかなかった。
モーガンの取り調べを受けるサンダーソンは、次第になぜ殺害した男性の家に行ったのかを話しだし、妻と娘が殺害された事件当日の記憶を思い出し始めた。
サンダーソンが殺害した男性は、妻と娘を殺害した犯人のひとりで(以前から一家と顔見知りで、犯行当時に「もうそれで十分だ!」と言った犯人の声から、そうだとわかった)、
更に犯人は3人組で、うち一人が女性、妻と娘を殺害した後赤ん坊の息子を連れ去った。
サンダーソンの記憶に信ぴょう性が出てきたことから、BAUメンバーはもう一度サンダーソン一家殺傷事件を検証、連れ去られた息子とその女の行方を追う。
息子の行方を突き止め住所を尋ねると、女は瀕死の状態で発見され、何者かが窓から逃げ出した。
モーガンが必死で追跡するが、犯人を取り逃がしてしまう。
そして、殺害された女の周辺を調べているうちに、第3人目の犯人は、意外な人物であることが分かった。
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サンダーソンが服役している刑務所で、モーガンは仮釈放の面接をしたのですが、サンダーソンはモーガンに自分は免罪であることを訴えます。
モーガンはそれを信じたかどうかはわかりませんが、私が感じたようにこの人は妻や娘を殺すようなサイコパスではない、冤罪の可能性があったと心のどこかで感じていたに違いありません。
でも、その期待を裏切るかのような釈放後すぐの殺人。
え~!
いったいなにが起こったの~?!
次の話の展開にドキドキしましたね~。
そして、その目的が事件のことを問いただすためであったこと、犯人は複数で、そのなかに女性が入っていること、そして3人めの犯人がいる、といったことが予想外の展開で、最後までスリルがありました。
こうしたシナリオの展開が、このエピソードが好きな理由でもあるんですがやっぱりサンダーソンを演じた役者さんがはまり役だったからかな。
冤罪を受けてる孤独な受刑者というイメージがぴったりでした。
家族円満のビデオを何度も何度も見るシーンや、息子と感動の対面をするシーンを観ると、
家族を失った悲しみ
家族を愛する気持ち
息子にどう接していいかとまどう複雑な心境
息子に会えた時の気持ち
こういうのが役者さんを通して伝わってきて胸打たれました (;_;)
冤罪で投獄されている人もいるんですよね、実際に。
「I Didn't Do It(わたしはやっていない)」という番組があるのですが、これは冤罪で服役した人を特集しています。
冤罪で長期間投獄され、やっと釈放された人たちの体験談が語られ、毎回やるせなさを感じます。
何もしていない自分は何十年も投獄され、そこで精神的にも肉体的にもひどい目にあっている
一方で真犯人は普通に生活している。
裁判所も、一度刑が決まるとなかなかそれを覆そうとはしないんですよね~。
間違った判決は裁判所のイメージにも関わるし、あと膨大な補償金もはらわないといけませんし…
番組が作れるほど、冤罪というケースがあるということなんですが、冤罪は絶対に起きてほしくないなと、心からそう思います。
いくらお金をもらっても失われた20年は戻って来ませんから…
おっと、また話がそれてしまいましたが、そういう冤罪の悲惨な話がわかるだけに、サンダーソンの冤罪が晴れたときはとてもうれしかったです。
それから、このエピソードは、正義感が強くて優しいモーガンのキャラもよく活かされていたのでかなりいい仕上がりになっていたと思います!
あ、ただひとつ、突っ込み入れるとしたら、犯人かなあ。
共犯の女を殺害しましたが、この犯人が自分で手を下すかなあ。
誰かに犯人グループの女を殺害するよう指示しそうだけど?
といった疑問が犯人逮捕の時に出てきたんですね~。
だって、体についていた傷からあっさりお縄になってしまったから^^;
そんなヘマをするようなキャラには犯人が見えなかったので…
ちょっとここは安っぽく感じました。
といっても最後まで犯人が予想できなかったり、大きく感動する場面もあるので、見応えのあるエピソードには間違いありません☆
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モーガン: "There is no such thing as part freedom." Nelson Mandela
(「部分的な自由というものは存在しない」ネルソン・マンデラ)
モーガン: "All truths are easy to understand once they are discovered; the point is to discover them." Galileo
(「すべての真実は、見つかりさえすれば簡単に理解できる。問題はいかに見つけるかだ」ガリレオ・ガリレイ)