フロリダで発生している連続殺人事件の犯人はスプリー!
さらに犯人はカメレオンのように姿を変え神出鬼没。
ギデオンたちの「くっそー、また逃したか」という声が聞こえてきそう、って笑えない!
クリミナルマインドシーズン1 第20話「スプリー・キラー(Charm and Harm)」のあらすじと感想です。
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FBIタンパ支局は、フロリダで発生している連続殺人事件について捜査をしているが、DNAから、2ヶ月間に発生した4人の女性殺害事件は、Mark Gregory(マーク・グレゴリー)の犯行と断定した。
被害者は皆、グレゴリーから拷問を受けた後、ホテルのバスタブで溺死させられていた。
現地に到着し、McCarthy(マッカーシー)FBI捜査官から事件の概要を聞いたギデオンたちは、グレゴリーが殺人鬼へシフトしたストレッサーを見つけるため、グレゴリーの過去を調べることにした。
グレゴリーのビジネスパートナーであるBloomberg(ブルームバーグ)によると、グレゴリーにはそんな事件を犯すような人物には見えないが、過去にグレゴリーは短期間だが結婚していたことがわかった。
グレゴリーの自宅には高級なスーツや靴のほか、腕時計、メカニクス風のユニフォームが残されていたが、口座から預金がすべて引き出されており、ここには戻る予定がないことを物語っていた。
ギデオンたちは、グレゴリーは短期間のうちに無差別に殺人を犯すスプリーキラーと分類する。
通常このタイプの犯人の殺人は2段階あり、はじめは自分のコンフォートゾーンで被害者のタイプを選び、計画的に犯行を重ねていくが、次第にコンフォートゾーンを抜け出し、ランダムに被害者を選び、無計画に犯行を重ねていく。
グレゴリーもこの段階のどこかにいて、「ランダム」の段階にきたときに、自分自身のコントロールを失った犯行に及ぶだろうと推理した。
そんなとき、グレゴリーに誘拐されて行方がわからなくなっていたNicole Wegener(ニコール・ウァグナー)の遺体がジョージア州で発見されたと連絡が入る。
グレゴリーはフロリダを抜け出し、ジョージアにいたのだった。
ガルシアの調査で、グレゴリーの元妻の居場所を発見したギデオンたち。
元妻は、グレゴリーは支配的で猜疑心が強く、いつも浮気しているだろうと罵られ、一緒に暮らすことがままならず、23日間で結婚生活にピリオドを打ったという。
一方、グレゴリーの父を訪ねたリードとギデオンは、グレゴリーの過去について話を聞く。
グレゴリーの母は彼が10歳の時に交通事故で死亡していた。
以来、父はグレゴリーを男で一つで育ててきたわけだが、子供の頃に犯した覗き事件などに理解を示し、暴力どころか特別しかることはしてこなかったという。
またしてもグレゴリーによる新たな犠牲者が出てしまう。
今度はサウスキャロライナの安モーテルの一室で、被害者は、感電させられたあと、溺死させられていた。
その頃ガルシアは、グレゴリーの母が事故死したとき、グレゴリーは母親と同乗していたが軽傷ですんでいたことを発見する。
もしかしたらグレゴリーの母親が、1番初めの被害者ではないだろうか。
その頃グレゴリーは、新たな変装をし、被害者に近づいていた…
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エピソードを見ながらこの犯人のモデルは、テッド・バンディともうひとり、ベルサーチを殺害したアンドリュー・クナナンかな、と予想していましたが、そのとおりでした。
どちらのシリアルキラーもチャーミングで変装をし、架空の人物を装い被害者に近づきました。
今回のグレゴリーもチャーミングで、ってこの3人のチャーミングさは、私にはわかりません…(;一_一)
こういう実在した犯人がモデルと意識しながら見ると
ああなるほど、と思えてきて面白いかもしれません。
このエピソードで一番興味深かったのは、スプリーキラーには2段階の心理的な波があるということですね。
初めは計画的にいくけど、そのうち追い詰められてくると行き当たりばったりの犯行を重ねるようになる。
言われてみれば、そういう犯行経路をたどる殺人犯はいるなあと思い当たりますし、グレゴリーが追い詰められて自暴自棄になる様子もエピソードでしっかり描かれていたので、スプリーキラーとしてはかなり現実味がありました。
なかなか捕まらなくて被害者が増える。
場面ごとに、どんどんグレゴリーの過去が明らかになってきて、とんでもない男だというのがわかってくるので
あ~、早く捕まえて!
って最後の方はかなりやきもきしました^^;
この記事の冒頭に書いた「くっそー、また逃したか」っていう声は、ひょっとしたらギデオンたちじゃなくて私だったかもですね(笑)
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ギデオン: The French philosopher Voltaire wrote, "There are some that only employ words for the purpose of disguising their thoughts."
(ヴォルテール「本心を偽るためにだけ、言葉を使う者がいる。」)
ギデオン: The author François de la Rochefoucauld wrote, "We are so accustomed to disguise ourselves to others that in the end we become disguised to ourselves."
(フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー「人は他人に対して自分を偽るうちに、ついには自分自身に対しても偽ることになる。」)