48時間のうちに連続して殺人事件が発生!
信仰心の熱い、平和な街に何が起こった?
よし、早速現地へ直行だ!
え、ギデオン骨折して行けない?!
グロさの中にも笑いがある傑作エピソード♪
クリミナルマインドシーズン1 第11話「テネシーの吸血鬼(Blood Hungry)」のあらすじと感想です。
スポンサードリンク
テネシー州にある人口5,000人のハリントンヴィレは、64年間まったく殺人事件が発生したことのないほど平和な町だった。
ところが48時間で2人が相次いで惨殺されるという事件が発生。
はじめの被害者は57歳のPaul Thompson(ポール・トンプソン)。
彼は待ち伏せされ胸と首を18箇所刺され、ショットガンが盗まれた。
二人目の被害者は、39歳のAnnie Stuart(アニー・スチュアート)。
自宅でピアノを弾いている背後からトンプソンの家から盗んだ銃で頭を殴られ死亡、内臓が抜かれていた。
そして犯人は、スチュアートの家からCDやDVD、ジュエリーを少し盗んでいた。
事件の概要を聞いたBAUメンバーは、2件の事件では別の凶器が使われていたことと、物取りにしては殺し方が猟奇的ということから
2つの事件は犯人は別々か一人はかなりの精神異常者によるものと見られた。
犯人につながる手がかりを探していた時、リードは現場写真の中から血で描かれた模様のようなものを発見する。
その模様のようなものの解明は、骨折のためクウォンティコに残るギデオンに任せ、ホッチナー、モーガン、エル、リード、JJは、ハリントンヴィレに飛んだ。
2人目の被害者スチュアートの自宅を検証するリードとエル。
スチュアートの殺害のされ方と、こそ泥のような盗み方は、どうしても同一犯人によるものとは考えられず、ひとりはただの物取り、もう一人が精神病者という結論に落ち着く。
CSU(crime scene unit)の現場検証で、庭にソーダ缶が置いてあったことから、犯人がそこにいて、中の様子をうかがっていた可能性が高まった。
エルは、もしその場所で犯人が待ち伏せしていたとしたら、スチュアートから歌のレッスンを受けていた7歳の少年、Wally Brisbane(ウォーリー・ブリスベン)は犯人を目撃しているはずだと主張する。
確かにエルの言うとおり、7歳の少年の目線からはソーダ缶が発見された場所がはっきりと見える。
エルはウォーリーの自宅を訪ね、本人から事情を聞くと、ウォーリーは「痩せ型で背が高く、唇が切れて血が出ていた」と犯人の特徴を描写した。
さらに、犯人は人差し指を口に当てて、「シーッ」という合図をしたという。
保安官事務所に戻り、犯人の絞り込みをしているリードとエルのところに捜査から帰ってきたモーガンとホッチナーは、2名の容疑者が浮上したと告げる。
そのうちの1名はDomino Thacker(ドミノ・サッカー)で、殺人現場の近くに住んでおり、薬の過剰摂取と自殺未遂で病院に入院していた過去があった。
拘束したドミノを問い詰めると、ドミノは確かにスチュアートの家に侵入し、物を盗んだが、自分が盗みに入ったときはすでに彼女は死亡していて、黒いフードをかぶった男を見たと主張する。
ドミノの主張にはやや不安定さはあったものの、犯人は他にいるとBAUメンバーは確信する。
その頃ガルシアのオフィスで、例のシンボルの意味を考えていたギデオンは、ふとした拍子でそれが何なのか閃いた。
犯人は被害者の血を飲み、取り出した内蔵を容器に入れていたのだ。
犯人捜査が進められる中、また新たな殺人事件が発生する。
被害者はウォーリーの祖母で、喉を切り裂かれ、心臓が取り除かれていた。
そして、祖母の家にいたウォーリーは、行方がわからなくなっていた。
取り出された内臓や、殺害された遺体の格好などから、ギデオンは、犯人は宗教的な幻覚作用を持っていると推理する。
スチュアートの家に、内臓の入った容器が届けられたことをきっかけに、犯人は次にどう行動するか予測していたホッチナーは、ある場所を思いつく。
そして、町内に点在する教会を見張っていると、そのうちのひとつの教会に、人影が現れた…
スポンサードリンク
このエピソードを見ていると、どうしてもリチャード・チェイスというリアルのシリアルキラーを思い浮かべてしまうのですが、やっぱりこのエピソードの犯人のモデルになってるようですね。
リチャード・チェイスは、ロバート・K・レスラー氏の犯人のタイプ「無秩序型」に分類される典型的な殺人者であり、精神異常者で、殺人を犯しては被害者の血を飲んで内蔵を取り出して…って
もう、読んでるだけで容易に想像できてしまって気持ち悪くなるような犯行なんですね。
本気、エグいです。
まあ、リチャード・チェイスの話また別の機会にすることにして(え?もういいって?)
このエピソードを見てると、ここまで精神を病んでる人間を野放しにしておくのは危険なんじゃない~?
って思いますね。
その人間は普通に社会生活を送れるかどうか
周りに危害を加えないかどうか
という基準は、個人差があるので明白には決められないかもしれませんが
やっぱり怖いです。
実際に起きた話をモデルにしてるわけですし、絶対こんなこと起きない、っていう保証はないですからね…
それに、何を言っても通じない相手ですし(-_-;)
そんなことを考えさせられるエピソードでした。
猟奇的といえば猟奇的ですし、サスペンスドラマとしては面白いのかもしれませんが、私はどうしてもこのエピソードを楽しむことはできませんでした。
ただ、事件以外の所ではけっこう見どころがあったので、それはよかったですけどね。
ギデオンが松葉杖姿だったとか、クワンティコに残ることになったギデオンとガルシアの絡みとかは面白かった。
そして、エピソードの最後の最後、ギデオンが思い切ってしばらくぶりに息子に電話するシーンとか。
こういうのがなかったら見終わったあとものすごく気分が暗くなっていた、そんなエピソードでした。
スポンサードリンク
ギデオン: Harriet Beecher Stowe once said, "The bitterest tears shed over graves are for words left unsaid and deeds left undone."
(ハリエット・ビーチャー・ストウ「墓地で流される涙のうち何より苦いのは、伝えなかった言葉や、なさなかった行いを悔やむものだ。」)
メルトビー・デヴァンポート・バブクック「ディス・イズ・マイ・ファザーズ・ワールド」(This is My Father's World by Maltbie Davenport Babcock)
クリント・マンセル「ルクス・エルテナ」 (Lux Aeterna by Clint Mansell)
マーターズ・アンド・ポエッツ「ララバイ」(Lullaby by Martyrs and Poets)