え、もしかして無罪?
重大事件を引き起こし、死刑判決を受けているとある死刑囚についてもう一度調査を始めるギデオンたち。
カギは息子の安否、手遅れになる前にはっきりさせて!
死刑執行までのカウントダウンが始まる中、無罪を信じ奮闘するギデオンに感動の嵐が巻き起こる!
涙なしでは見れないよ(涙)
クリミナルマインドシーズン1 第14話「死刑へのカウントダウン(Riding the Lightning)」のあらすじと感想です。
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12人の少女誘拐・殺害と息子Riley(ライリー)殺害の罪で死刑判決を受け、カリフォルニア州立刑務所で死刑執行を待つ、Sarah Jean(サラ・ジーン)とJacob Dawes(ヤコブ・ダウス)夫妻。
彼らの13人めの被害者が発見され、2人から話を聞くためにBAUメンバーたちが刑務所を訪れたときは、2人の死刑執行まで36時間に迫っていた。
サラ・ジーンと面会したギデオンとリード。
一方でモーガンとエルは、サラとヤコブ夫妻の家を訪れた後、サラ・ジーンの母親の家に訪れ、彼女のバックグラウンドについて母親から事情を聞いた。
そして母親は、今朝サラ・ジーンから、自分は無実だという旨の手紙を受け取ったことをモーガンとエルに告白する。
サラ・ジーンと面会中のギデオンのところにエルから連絡が入り、手紙の内容が読み上げられた。
「それはプライベートなものだから!」と、取り乱すサラ。
落ち着いた頃を見測り、ギデオンは、「なぜ(被害者の)少女たちを殺したと主張しなかった?」と聞く。
サラ・ジーンは、自分はヤコブが少女たちを連れ込んで何をしているのか知っていたにもかかわらず、無視した。
彼女たちが死んだのは、自分が無視した結果だから、と答えた。
これでサラ・ジーンは無実ではないかというギデオンの予想は、決定的なものとなった。
死刑執行まで24時間に迫る。
再びサラ・ジーンと面会したギデオンは、サラが獄中で描いていた絵を3枚持ち込んだ。
その中の1枚、12本のバラの花束は、ヤコブに殺された少女たちを意味するのは分かったが、ライリーを含めば13本になるはず。
しかしサラ・ジーンは具体的に答えることはなかった。
一方他に被害者がいないかどうかヤコブと面接するホッチナー。
性的サイコパスと診断されているヤコブは、ホッチナーの質問をはぐらかしてまともに答えようとしなかった。
これではだめだと思ったJJは、自ら進んでホッチナーとヤコブの面談室に入る。
ヤコブは、ポーカーで勝負をして勝ったら、新しい被害者の遺体をどこに埋めたか言うと約束する。
勝負はホッチナーに軍配が上がった。しかしヤコブは、被害者は13人でそれ以上はいないと言い放つ。
ホッチナーとJJが部屋を去ろうという時、政府がサラの死刑執行延期を認めたという情報を、ホッチナーは受け取る。
それを知ったヤコブは慌て、サラは息子を殺した、遺体がどこに埋まってるか教える、とある場所を指定した。
そこを調べてみると、実際に白骨化した遺体が発見されたが、その遺体はライリーではなく、ヤコブの14人めの被害者だった。
ライリーは生きている、サラ・ジーンはライリーを殺していない。
死刑執行まで時間が迫ってる中、息子の情報を必死で探すギデオン。
ついにサラ・ジーンが描いた絵の額縁に隠されていた、成人したライリーの記事の切り抜きを見つけた。
ヤコブの死刑執行が執り行われる時が来た。
執行台へ移動する前に、ヤコブは18人の少女を殺害したことをホッチナーにほのめかす。
今まさに死刑が執行されようという時、ホッチナーは成人したライリーの写真をヤコブに見せた。
ライリーは生きており、サラ・ジーンは無実で死刑にはならない、死ぬのはお前だけだ、というメッセージでもあった。
1枚の記事の切り抜きから、必死にライリーの行方を探すBAUメンバーたち。
しかし、サラ・ジーンの死刑執行の時が迫っていた。
ライリーを見つけることはできるのか?
ギデオンはサラの死刑執行を止められる?
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少女18人を拷問して殺害した、というエグいヤコブのことは置いといて
(ポーカーゲームでホッチが負けたらJJの髪のにおいを嗅がせて、って、どうしようコイツ、といった感じでした><)
息子をすべてから守ろうと、進んで死刑を選んだサラ・ジーンからは強い母性を感じましたし、どうしてもサラの無実を証明して死刑執行をストップさせたいギデオンの情熱が光ったエピソードでした。
父親は殺人犯、母親もそれに加担した罪で服役中、その事実をもし知ったらライリーはひどく傷つくだろう。
だから息子に何も知らせず殺人犯として人生を終わらせる。
この選択が正しいかどうかは別として、ここにサラ・ジーンの強い母性を感じました。
15年前から死刑という選択に固執していたサラ・ジーンと違って、ギデオンは、無実の人間を死刑にしたくない、ライリーを探しだして無実を証明したい、という思いに突き動かされていました。
サラ・ジーンと面会を重ねるたびに友情とも言える不思議な親近感が2人に漂ってましたね~。
もうサラの心を動かすことはできない、と、ギデオンがサラを抱きしめたシーンが、それをダイレクトに物語っていた気がします(涙)。
最後の最後まで諦めなかったギデオン。
死刑が執行される、というところでライリーの居場所がわかったのですが、それでもこれで自分の人生に幕を下ろしたい、というサラ・ジーンと、息子のためにも生きてほしい、と説得するギデオン。
この場面であなただったら、どちらを支持しますか?
私だったら…って考えてしまいました。
ラストは切なかったけど、納得した終わり方でした。
あ、そうそう、ラストのラストで冒頭に出てきた、ギデオンが音楽を聞きながら涙を流すシーン。
ここでようやくなるほど、と理解出来ました。
自分がもし母親でサラ・ジーンと同じ立場だったらどうしていたかな
ギデオンだったらやっぱり同じ決断していただろうな、などと、いろいろとエピソードには考えさせられました。
サラは、ヤコブの被害者には手を下しておらず、息子ライリーを殺害した罪に問われて死刑になりました。
なので、ライリーが生存していることが証明できれば、死刑どころか無実の罪で釈放される可能性もあったわけです。
なぜこうも死刑に固執したのでしょうか。
一番目の理由は、ライリーの人生を変えてはいけない、という強い意志でした。
養父母を実の親と信じ、何不自由なく育ち、チェロ奏者として将来が期待されているバイロン。
バイロンにもし自分が母親で、父親がシリアルキラーだと告げたら…
誰が考えても、知らないほうが息子は幸せな人生を送れる、と思いますよね。
母親であるサラならなおさら。
そして、2つ目の理由は、夫の行為を見て見ぬふりをしてきた、という罪の意識。
サラは、ヤコブの恐怖に支配され、夫が何をしているかわかっているにもかかわらず、ずっと無視し続けてきた。
もし自分が何か行動を起こしていれば、少女たちは死ぬことはなかった、という気持ちが強かったんですね。
それでも、死刑になる必要はないのでは、と思ってしまいますが、ライリーのことも重なって、サラにとっては死刑以外の選択肢はなかったようです。
母性と責任感がつよい女性でしたね、サラは。
このエピソードで好きな場面の一つが、モーガンが、ライリーの養父、シェフィールドさんに事実を伝えようとした場面。
チェロ奏者として頭角を現しつつあった17歳の息子「バイロン」が、ライリーであることを突き止め、モーガンとエルがシェフィールド家に急行します。
そして、モーガンが、確認するためシェフィールドさんに近づきます。
「あなたの息子さんについて」と、切り出すモーガン。
しかし、サラの「私と息子を自由にして」という強い要望を受け入れたギデオンは、真実を伝えることを断念、そのことをモーガンに伝えます。
モーガンはシェフィールドさんに「こちらの手違いでした。すみません。」と、言い、その場を立ち去ろうとします。
シェフィールドさんはモーガンを呼び止め、「ありがとう」と一言。
シェフィールドさんはすべてを知った上でライリーを受け入れたんですね。
サラは以前、シェフィールド家でクリーナーとして働いて、ヤコブがライリー殺害をサラに命じた時、息子をこの夫婦に託したのでした。
シェフィールドさん、いい人そうでしたね。
すべてを受け入れて一生懸命育ててきたのでしょうね。
息子を守りきったサラ。
そして、愛情を注いで育ててきたシェフィールド夫婦。
これだけは救われていますね。
あ~、また涙が出てきてしまいました。
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ギデオン: "Whoso sheddeth man's blood, by man shall his blood be shed." - Genesis 9:6
(「人の血を流す者は、人に血を流される。」 創世記 9章6節)
ギデオン: Albert Pine said, "What we do for ourselves dies with us. What we do for others and the world remains and is immortal."
(アルバート・パイン「自らのための行いは死と共に消えるが、人や世界のための行いは永遠に行き続ける。」)