クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド12第16話『ボーン・クラッシャー』。
女性の変死体が相次いで見つかったニューヨーク!
「犯人は息子もしれない」と、母が持ち込んだノートには、おぞましい妄想がぎっしり…
果たして母親の主張どおり、犯人は息子?
そして、まだまだ続く(?)スペンサーの刑務所生活に、JJじゃないけど息切れしそう!
クリミナルマインド12第16話『ボーン・クラッシャー(Assistance Is Futile)』あらすじと感想です。
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ニューヨークでは、過去6週間に3件の類似した殺人事件が発生した。
昨晩発見されたのは、3番めの被害者ジジ・スティーブンス。
いずれの被害者も20代の女性で、犯人によって裏通りに遺棄されていた。
メディアはこの事件の犯人を「ボーン・クラッシャー」と呼んだ。
なぜなら、被害者たちは、体中の血液を失うほど、細かく骨を砕かれていたからだった。
検視官によると、スティーブンスの体内から、MDMAが検出されたということだが、これは他の2人の被害者と同じだった。
はじめの2人は、拉致されてから2日以内に殺害・遺棄されているのに対し、スティーブンスは、遺体が発見される1週間前に失踪していた。
署内で犯人の分析を進めているロッシとアルヴェスのところに、バエズ刑事がやってきて、2人に「FBI捜査官に会いたいという女性が訪れている」ことを告げる。
バエズ刑事によると、女性は「ボーン・クラッシャーはうちの息子」と主張しており、証拠の日記も持参しているという。
女性の名前は、ミランダ・ホワイト。
ロッシとアルヴェスにホワイトは、ダニ-(息子)の日記を手渡した。そこには、女性の骨を砕くことに関連した記述で埋め尽くされていた。
さらにホワイトは、息子の部屋を調べて欲しいと2人に懇願する。
ダニーの部屋を訪れたロッシとアルヴェスは、その異様な様子からダニーが犯人と確信し、プレンティスに連絡を取る。
ホワイトがダニ-とともに暮らしていたアパートについて調べていたガルシアは、その建物は近々取り壊される予定であることを知る。
「その建物は、女性を監禁する場所として、ダニーが使用している可能性がある」。
アルヴェスらは建物内に突入し、監禁されていた女性を保護する。
ダニーが生活していた痕跡はあったが、本人の姿はなかった。
プレンティスたちは、ダニーのプロファイリングを発表する。
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「こんなことに快感を覚えるヤツがいるのか…」というような犯人が登場したエピソードでしたね!
犯人は早い段階でバレてしまいますが、がっくりきませんでした。
最後まで興味を持って観ることができたのは、犯人のキャラからして、次の展開がどうなるかわからず、ドキドキさせられたからかもしれません。
スペンサーの方も、気になる展開でしたからね…
ただ、牢獄ネタはあまりいいことがない、ということが分かっているので、早く終わらせてほしいなーとは思いますが。
全体的に暗くなる内容でしたが、BAUメンバーのスペンサーを思う気持ちにぐっとさせられたことと、ガルシアとルークのやり取りにくすっとされた場面に救われました。
犯人は、「骨の砕ける音にゾクゾクする?なんじゃそりゃ?!」というヤツでした。
ダニ-・ホワイト
出典
MDMAを使用することで、モジモジくんからバンディ化する犯人。
ギャップの秘密はMDMAだったんですね。
お母さんは、MDMAを息子に覚えさせた原因を作ったと、自らを責めていましたが…
さすがに骨を砕きたい願望は、どうにもならないでしょう。
ダニーは最後、追い詰められて、ビルの建物から飛び降りてしまいます。
その時「お母さんにごめんなさいと伝えて欲しい」という言葉を遺しましたが、お母さんのことを憎んでいたのかと思っていたので、ちょっとびっくりしました。
大好きなお母さんのことを悲しませて…どうしようもないヤツですね!
あ、ちなみに「バンディ」とは、若い女性を30人以上惨殺したアメリカのシリアルキラー「テッド・バンディ」のことです。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ。
テッド・バンディ:女性を翻弄し続けるシリアルキラー
JJから、薬物検査の結果を聞き、落胆するスペンサー。
なぜなら、スコポラミンが検出されなかったからです。
スコポラミンが検出されたかどうかだけが、スクラッチ関与を証明する手段でした。
スクラッチは、スコポラミンの使用をやめた?
それとも、他の誰かがスペンサーを罠にはめた?
ますますわからなくなってきましたね~。
スペンサーの刑務所生活もそうだけど、スクラッチも長いですよね。
どちらも見続けたいものではないので、そろそろやめてほしいな~。
「かばいきれない」とカルヴィンに言われ、後ろ盾を失ってしまったスペンサー。
すぐにいかつい囚人たちが、やってきて、ルイーズのことを密告した仕返しをしていましたね…
あんなに殴られて、どうなるの!?
次回はどうなることやら…
という言葉しか出てきません(涙)。
スペンサーを助け出したいけれど、何もできず無力な状況にへこむJJ。
そんなJJを励ましたのが、ロッシでした。
JJがロッシのオフィスを訪れると、ロッシはちょうど、「W」の文字が入った額縁を壁に取り付けているところでした。
これは、ロッシが言ったように、シカゴ・カブスの勝ちのサインなんですね。
シカゴ・カブスが勝った時に「青いW」、負けた時に「青いL」の旗を掲げるようになったのは、1990年代前半のこと。
それまで青い旗(勝ち)・白い旗(負け)を掲げていたのですが、白には"完全降伏"という意味を持つため、避けたかったのが理由のようです。
シカゴ・カブスは、2016年に108年ぶりのワールドチャンピオンに輝きましたが、応援した人の中には、1度も優勝を目にすることなくこの世を去ったファンも多くいました。
それでも人々がチームを応援し続けたのは、「希望」があったから。
「希望を失うな」。
ロッシはJJにそのことを伝えたかったんでしょうね。
生前、シカゴ・カブスの優勝を目にすることのなかった1人に、ロッシの同僚がいました。
ベトナム戦争で命を落としたその相棒は、誰だか気になるかもしれませんが、おそらく、ダリル・ジェンソン1等兵のことだと思います。
シーズン9 第6話『魔女裁判』で、BAUメンバーたちが故人を偲ぶシーンがありましたが、その時にロッシが偲んだ個人が、ジェンソン1等兵でした。
ロッシが祭壇にシカゴ・カブスの観戦チケットを供えたように、ジェンソン1等兵は、無類のシカゴ・カブスファンでした。
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リード: "To go against conscience is neither right nor safe. Here I stand. I can do no other." – Martin Luther
「道義心に背くことは正しくないし、安全でもない。私はここに立つ。そうするより他にない」 マルティン・ルター
リード: "Hope is being able to see that there is light, despite all of the darkness." – Desmond Tutu
「希望とは、どんな暗闇の中にも光を見出す力のことである」 デズモンド・ツツ
We-Are-Z 「ナックルヘッド」 ("Knucklehead" by We-Are-Z)
ドウェイン・シヴァーズ&キショナ・アームストロング「ウォーキング・ライト」"Waking Light" by Dwayne Shivers & Kyshona Armstrong