次々に姿を消す、ホームレス地区の住人!
その数60人以上とは異常すぎる!!
身元や経歴がコンピュータにはじき出されない被害者たち。
犯人逮捕はホッチたちの頭脳とマクギー刑事の執念だけ!
クリミナルマインドシーズン2 第22話「出口のない迷路(Legacy)」のあらすじと感想です。
スポンサードリンク
カンザスシティのCal McGee(カル・マクギー)刑事がJJのオフィスを訪れた。
マクギー刑事によると、カンザスシティにあるホームレス地区で、売春婦、麻薬中毒者、ホームレスといった住人が次々に姿を消し、マクギー刑事が知っているだけで63人にのぼるという。
治安向上に貢献したと、市長から表彰を受けるマクギー刑事だったが、彼は、知り合いの住人たちが、次々に姿を消していくことに事件性を感じているとJJに告白。
さらに、先週は、「この世には2つのタイプの人間がいる。ひとりは仕事をする者。もう一人はその手柄を横取りする者。恥を知るがいい」といった内容の手紙をマクギー刑事は受け取っており、BAUに捜査支援をしてほしいと訴えるのだった。
ホームレス地区の行方不明者については、マクギー刑事が単独で訴えていることで、ホッチナーたちが支援を行うには管轄署の公式要請が必要になる。
そこでホッチナーとJJは、マクギー刑事の上司と交渉するためにマクギー刑事とともに、カンザスシティに向った。
一方、BAUに残ったギデオンたちは、マクギー刑事が書き記した被害者についての情報を元にプロファイリングを始める。
JJは、マクギー刑事に送られてきた手紙の消印がカンザスシティではなく、カンザスシティ、ミズリー州になってることに気づく。
そして、捜査支援で話し合いが難航しているホッチナーとマクギー刑事の上司、キャプテンWright(ライト)にそのことを伝える。
やがてギデオン、モーガン、レンティス、リードがカンザスシティ警察に到着。
すぐにプロファイルを発表する。
その殺害行動から犯人は
ホームレス地区で住人から不審者などの情報を得ようと、聞きこみをするBAUメンバーと警察だったが、目撃情報は得られず、キャプテンライトは犯人の存在さえ疑い始める。
その時、ホームレスの女性に話しかけているソーシャルサービス風の男を発見。
ソーシャルサービスが、パトロールにあたっているという連絡を受けていないことを知ったモーガンはその場で不審な男を取り押さえた…
スポンサードリンク
ホームレス地区たちの住人を襲う
↓
この世の悪を一掃し、社会をクリーンにすべく使命を負った殺人
というのがすごくわかりやすい展開でした。
傷を負い、血だらけのホームレスと見られる男性を、ストレッチャーに乗せ口笛を吹きながら押している犯人のシーンから始まるんですが、ちょうど体の具合があんまりよくないときに見てしまったせいか、ふだんよりすごく気持ち悪さが込み上げて来ました(@_@;)
犯人は冒頭と終わり、そしてエピソード中もなんどか登場しますが、カメラアングルと真っ白な防御服かなあ、それを着て完全装備しているので、顔が殆どわからずそれがちょっと不満でしたね~。
犯人は、父親の死後譲り受けた精肉工場を殺害現場として使うのですが、そこで連れてきた被害者をすぐには殺さず出口を見つけるように指示、カメラで被害者を監視しながら自動ドアを開けたり閉めたりして、最終的に出れないようにするんですね。
その心理的拷問とでも言うのでしょうか。
その被害者が逃げまわるシーンに時間を割いているので、犯人の露出が少ないのは仕方ないかな、と思います。
邦題が「出口のない迷路」という意味がよくわかります。
被害者が追い詰められていくのをみているこっちも、追い詰められていくような息苦しさを感じ、気がついたら眉間にしわがよってるかもしれませんよ^^;
エピソードの始めのほうで、ギデオンがオフィスでチャールズ・チャップリンの活動写真を見ていました。
なんでもギデオンのひいおじいさんは、チャップリンのコメディを撮影して有名になったシカゴにあるEssanay Studios(エッサネイ・スタジオ)で会計士の仕事をしていたそうです!
クリマイは架空ですがエッサネイスタジオはちゃんと存在しているんですね^^;
思わず本当にギデオンのひいおじいさんが働いていたような錯覚を覚えてしまいます。
モーガンは古すぎる映画に興味を示さなかったけど、ホッチは座ってギデオンと一緒にチャップリンを観ますが、ここであんまり笑わないホッチの満面の笑みが見れますよ(笑)!
今回はマクギー刑事の活躍で事件解決につながりましたが、彼はかなりの潔癖症で、軽い強迫性障害があると、ホッチやキャプテンライトに見ぬかれてましたが、同じ強迫性障害を持つ犯人ともう少し絡みがあってもよかったかな、とちょっと残念に感じましたね~。
マクギー刑事を一度活躍させたんだから最後まで活躍させて欲しかった、といったところでしょうか。
まあ1時間枠なので、あれもこれもと詰め込めないのはわかりますが、2時間スペシャルにしてもよかったかな、って内容です。
それくらいどっしりとしたストーリーだったと思います。
スポンサードリンク
ホッチナー: "Of all the preposterous assumptions of humanity, nothing exceeds the criticisms made of the habits of the poor by the well-housed, well-warmed, and well-fed." – Herman Melville
(「いい住まいを持ち、寒さや飢えを知らない者が、貧しい者の人間性を批判することほどばかげた憶測はない。」ハーマン・メルヴィル)
ホッチナー: "Nothing is permanent in this wicked world, not even our troubles." – Charles Chaplin
(「このふざけた世界では、何事も永遠には続かない。我々の悩みでさえも。」チャールズ・チャップリン)
チャップリンの格言、ちょっと辛辣さが入っていて、でも悩みも続かないってところで励まされて、すごく好きです。
チャップリン、やっぱりいいなあ~。
スティーブン・ソンドハイム「ジョアンナ」 (Johanna by Stephen Sondheim)
シチズン・コープ「レフト・フォー・デッド」(Left for Dead by Citizen Cope)