ニューヨークで発生した、黒人少女連続殺人事件は人種差別問題に発展!
これは憎悪犯罪なのか、それとも?
事件の真相を突き止めるのはBAUの仕事、期待してまっせ♪
プレンティスの趣味やリードの苦悩が、脇を固めてエピソードをさらに盛り上げる!
クリミナルマインドシーズン2 第16話「見えない恐怖(Fear and Loathing)」のあらすじと感想です。
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ニューヨーク郊外のウェストチェスター郡グロートンにある公園で、16歳のSandlra Davis(サンドラ・デイヴィス)と、腐れ縁の恋人、Ken Newcomb(ケン・ニューコム)の遺体が発見された。
遺体は公園近くに止められていたケンの近くに横たわっていて、ケンの車には、カギ十字と「STOP」という文字が描かれていた。
同一犯による犯行とみられる事件が、過去2件発生しており、被害者が黒人少女(ケンは白人)で、初めの2件の被害者の顔には、カギ十字が描かれていた。
このため、憎悪犯罪ではないかと見られていたのだった。
これを受けて、アフリカ系アメリカ人のコミュニティリーダー、Williams(ウィリアムズ)牧師は、これを政治的な問題としてマスコミの前で人種差別を激しく糾弾すると、ネオ・ナチグループが黒人の子供に暴行するなど、黒人と白人との対立が深まっていく。
事態を解決しようとHughes(ヒューズ)市長はBAUに捜査協力を要請した。
現場に向かう途中の機内で連続殺人事件の詳細を調べるホッチナーたち。
プレンティスは、サンドラとケンが殺害される前の2件の事件では、犯人はデートレイプドラッグであるGHBを使用していたが、性的暴行の痕は見られないということに疑問を持つ。
さらに、サンドラは殺害される少し前に、脅迫めいた手紙を受け取っていた。
そして、警察に届け出たが犯人の特定には至っていなかった。
手紙に書かれた文章を分析していたリードは、これは少女が書いたものだと推測する。
現場ではヒューズ市長と、州警察のRick Ware(リック・ウェア)刑事がホッチナーたちを出迎えた。
ウェア刑事と事件について話をしていると、ウェア刑事たちは、脅迫文を書いた容疑者として、Tania Mathers(ターニャ・マザース)という少女に
事情を聞いていたことがわかった。
ウェア刑事は、ターニャを容疑者から外したというが、モーガンは、その少女にあって話をさせて欲しいと言う。
取調室で、ターニャと話をする、モーガンとプレンティス。
始めは犯行を否定していたターニャだったが、タレントショーで優勝して以来、ケンがサンドラに夢中になったことでサンドラを憎むようになり、あの脅迫文をサンドラに送りつけたと告白する。
一方サンドラとケンの検死結果を見たホッチナーは、サンドラには殺害後にできた刺し傷があったことに注目する。
これは性的殺人で見られる特徴だった。
同一犯とみられる3件の事件の内、サンドラのケースだけは他と違っていた。
他の2件は憎悪犯罪の傾向があるが、サンドラのケースでは性的な理由による犯罪によるものだという可能性が高い。
もし同一犯によるものであれば、真の理由は性的なもので、カギ十字は、カモフラージュにすぎない。
その時、Naomi Dade(ナオミ・ディデ)という、16歳の黒人少女が行方不明になったと報告が入った。
ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
以上のプロファイルをマスコミで発表しようとすると、ヒューズ市長がそれを拒否する。
黒人が犯人である、と発表するのは、人種差別問題が激化すると恐れたためだ。
発表するか否か、選択を迫られるウェア刑事だったが、事件解決になるなら、と、ウェア刑事はホッチナーたちのプロファイルをマスコミに発表した。
ウェア刑事をパトロールに誘うモーガン。
パトロール中の車内で2人は打ち解けていく。
警察署内に設置したホットラインに、「行方不明になっているナオミの家の付近を、見知らぬ黒人が運転する黒のリンカーンを見た」という情報が入ってきた。
その情報を受けたモーガンとウェア刑事は不審車を発見、追跡する。
ふた手にわかれ運転手を探したが、それはただのカーサービスだったことがわかり、モーガンはウェア刑事にそれを伝えた。
ウェア刑事が車に戻ろうとした時に、不審者に怯えた住人が、誤ってウェア刑事に向けて発砲。
モーガンの必死の呼びかけも虚しく、ウェア刑事は殉職してしまう。
ウェア刑事の殉職に、ショックを隠し切れないモーガン。
そんな状況にさらに追い打ちを掛けるような知らせが、ホッチナーの携帯電話に入ってきた。
それは、新たに黒人少女が行方不明になったという知らせだった…
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ホッチナーたちのプロファイリング通り、犯人は黒人で音楽関係の仕事に就いています。
そして犯行の手口は、レコーディングしてみない?と女の子たちをスカウトしてスタジオで声を録音、殺害するんですが、被害者の少女たちの声を録音して保存する、いわゆる「声フェチ」なんですね~。
キモい犯人です…
このエピソードでショックだったのはやっぱりウェア刑事の殉職の場面です!
ウェア刑事とモーガンは、捜査視点の食い違いから、当初はかなり距離感があったんですね。
それがパトロール中の車内で会話をすることによって、縮まってきた。
いいな~(*´ω`*)
と思っていた矢先ですから…
すごく残念でした(ToT)
エピソード最後で、ウェア刑事のお葬式の場面が出てきますが、遺児たちの事を考えて胸を痛めるモーガンが悲しかったです。
モーガンもお父さんを殉職という形で失ってしまったから、その悲しみは痛いほどわかるんだと思います(涙)
エピソードの初めにBAUでエミリーがモーガンに、デートで失敗してしまったことを告白。
その理由が、「自分はオタクだから」とのこと。
ついデート中に「キルゴア・トラウト」と口に出してしまうくらい、Kurt Vonnegut(カート・ヴォネガット)の大ファン。
ちなみに、カード・ヴァネガット(1922-2007)は、アメリカの小説家、SF作家で、「バーンハウス効果に関する報告書」でデビュー。
「猫のゆりかご」「スローターハウス5」などで知られています。
キルゴア・トラウトは、ヴォネガットの作品に登場するSF作家。
「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」に初登場しますが、その後も「スローターハウス5」「チャンピオンたちの朝食」「ジェイルバード」など、複数の作品に登場していて、ヴォネガット愛読者にとってはおなじみの存在なんですね。
その「キルゴア・トラウト」を口に出すということは、エミリーは相当ハマってるようです(笑)
好きな事に夢中になると、相方が眼中に入らなくなるのはわかりますが、いきなり「キルゴア・トラウト」ってつぶやかれたら相方も引くだろうなあ(苦笑)
モーガンみたいに知ってれば盛り上がったのにね^^;
一度でいいからエミリーのデートのお相手とか見てみたいです。
前回のエピソードで拉致された経験が未だにトラウマになっているスペンサー。
被害者の現場写真を見るたびにフラッシュバックしていて辛そうでした。
そんな様子を察知したモーガンが、帰りの機内でスペンサーに聞くんですね。
初めは、「なにもないよ」と言っていたスペンサーだったんですが、今回の事件で初めて、被害者の気持ちと自分の気持ちがオーバーラップしてしまい捜査に支障が出る、と告白します。
被害者の気持ちがよく分かるようになって切なくなったということでしょうか。
私情が入ると確かにつらいものがありますよね。
でも、モーガンは
「その被害者と共鳴する気持ちは、いいプロファイラーにしてくれるだけじゃなくて人間としても成長させてくれる」と。
すてき~(*´ω`*)
もっと人間味を増したらもっといいプロファイラーになれる
スペンサーの心にも響いたことでしょうね。
今回はモーガンの活躍が目立ったかな。
そんな感想を持ったエピソードでした☆
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ギデオン: "From the deepest desires often come the deadliest hate." – Socrates
(「最も深い憎しみは、最も深い欲望から生まれる。」ソクラテス)
スペンサー: "The life of the dead is placed in the memory of the living." – Cicero
(「死者の命は、生きる者の記憶に留まる。」キケロ)