クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド10第19話「国外捜査」。
国を超えて活動するプロファイラーチームがついに登場!
バルバドス発生したアメリカ人一家誘拐事件の捜査を担当した国際捜査班。
えっ、犯人は国内で発生した事件にも関係している?!
よ~しそれならホッチたちも出動だ!!
国内担当のホッチチームと、国外担当のギャレットチームの合同捜査が始まるぞぉぉぉ~!!
クリミナルマインド10第19話「国外捜査」あらすじと感想です。
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バルバドスで観光に訪れたアメリカ人一家が誘拐された。
誘拐されたのはサリヴァン(Sullivan)一家で
の4名。
事件発生後、FBI国外担当チームのリーダー、ジャック・ギャレットは、クルーズに呼び出される。
そして、ホッチナーにもクルーズから呼び出された。
クルーズによると、サリヴァン一家を誘拐した犯人は、
と同一犯という。
どちらの家族も誘拐から24時間以内に殺害されていたことや殺害方法、遺棄する場所が類似していた。
今回のサリヴァン一家が誘拐されたのも4月の春休みシーズンで、空港の監視カメラには、シャトルバスに乗り込む一家の姿が映っていた。
犯人はアメリカ人家族をターゲットにしており、国内外で犯行に及んでいることから、ギャレットとホッチナーたちは共同でを行うことになる。
国外担当チームからは、ギャレットを筆頭に
が参加。
キャラハンとリードはサリヴァン一家の自宅に向かい、その他のメンバーはバルバドスへ向かった。
モントゴメリー分析官はクワンティコガルシアとともにサリヴァン一家の家族のサポートにあたっていた。
機内で事件の背景を分析する合同捜査チームのメンバーたち。
モーガンは、犯人が皮の帯のようなものを使って被害者たちを叩いている点を、ギャレットは犯人がかぶっている帽子の色に注目する。
サリヴァン家での捜査を続けているリードとキャラハン。
2人は、サリヴァン家の自宅はセキュリティが十分で、犯人はアメリカではなくバルバドスから一家に目をつけていたと分析する。
バルバドスに到着した合同捜査メンバーは、犯人が乗っていたとみられるシャトルバスの分析を進める。
シャトルバスは地元でもよく見かけるタイプとほぼ同じだったが、ナンバープレートは盗まれたものだった。
また、シャトルバスのドライバーはアメリカ人も多いが、ほとんどは大使館に申請していないのが現状で、正確には把握できていない。
シャトルバスを運営している業者に話を聞くホッチナーとランバート捜査官は、それらしきバンを発見、逃げ出したドライバーを捕まえるが犯人ではなかった。
犯人は、理想的な被害者を見つけるまで時間をかけて物色していた可能性があり、頻繁に空港に出没していたかもしれない。
空港周辺の監視カメラを分析したガルシアとモンゴメリー捜査官は、過去2週間にターミナル内外にいる犯人の姿を確認した。
犯人の行動を見たロッシは、想像より犯人は若く、体を鍛えている点を指摘する。
エヴァレット一家とアイザック一家の検死結果をホッチナーに伝えるキャラハン。
遺体の状況から犯人の憎悪は父親たちに向けられており、父親たちの遺体には水責めや鞭で執拗に叩かれた痕が見られた。
ホッチナーとギャレットたちは犯人のプロファイルをまとめる。
犯人が被害者の誘拐から殺害までの移動や、毎回ナンバープレートを変えている点に疑問をもつホッチナーたちだったが、捜査を進めるうちに犯人が意外な人物で、意外な場所で被害者を拉致していることが明らかになっていく…
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シーズン10で一番待っていたエピソードかもしれません♪
というのも、国外担当チームはスピンオフ「クリミナルマインド:国際捜査班」のメインキャラたちだからですね~♪
このスピンオフについてはまた詳しくあらすじや感想をお伝えしていこうと思いますが、ここで軽くメンバーの紹介をしておきますね。
国外担当チームのリーダー。
FBIに長年在籍しているベテランで、歴代のFBI捜査官一家出身。
学生時代に知り合った同級生と結婚、2人の子どもに恵まれ、息子さんはアカデミーに進学し、父と同じFBI捜査官の道を進んでいます。
国際法のエキスパート。
ジャックとは長年の信頼関係で結ばれていて、ジャックの右腕的存在。
弟がタイで犯罪に巻き込まれ、冤罪で20年感投獄されていて、それが彼女の仕事への情熱となっている。
元軍人で、オールラウンダーの肉体派。
モーガンとちょっとキャラがかぶるかな、と思いましたが、すでに既婚者で、なんと4児のパパ。
モーガンとの違いがはっきりしすぎてインパクト大です(笑)
IT分析官で、ガルシアからは「モンティ」と呼ばれていましたね。
モンティは、16歳でエンジニアリングの修士課程を終了したという秀才。
その反面テディベアのように愛されるキャラで、IT分析の他に、被害者家族のケアにもあたっています。
今回のエピソードを観ただけですが、国外担当チームのチームワークの良さが伝わってきました!
ジャックがお父さんでリリーがお母さんの役を果たしているような、一つの家族とも呼べる存在という設定になっているようですが、これは本家のBAUと同じですよね。
一人ひとりのキャラは違うけど、こういう結束が強いチームの活躍は、これからが楽しみ~♪
と、ワクワクしていたのですが…
残念ながらスピンオフ番組ではリリーはメンバーには入っていなくて、このエピソードが彼女の初登場であり最後の登場になるんですね~。
3人並ぶと本当にかっこよくて、何度でも観たいな~、って思ったんだけど…
と、スピンオフのネタバレはこのくらいにしておいて。
ジャックたちは、今回のエピソード初登場になりますが、ストーリーの流れに沿ってさり気なく彼らを紹介しているのはうまかったですね。
ホッチたちとジャックたちは昔からよく知っている仲ということもよく出ていましたし、ジャックたちメンバーのキャラやバックグラウンドもそれとなくこちらに知らせてくれてましたよね。
舞台は国内外、そして2チームの合同捜査ということで、かなり壮大な設定ですが、1時間でよくまとまっていて、観終わった後も不満は出てきませんでした。
犯人は早い段階で誰だかわかりますが、帽子の色とか、移動手段とか、ナンバープレートとか、なんでそうなんだろう、っていうのが後の方にじわじわと明らかになってきて、これがなかなかやきもき。
チョコレート食べるペースが早くなってしまったじゃない(笑)!!
被害者を拉致していたのが海の真ん中、なんてかなりのサプライズでしたよ~。
あと、エピソードで印象に残ったのは、バルバドスの海の青さ!
ときどきこの海の美しさに目が行ってしまって、ストーリーがかすみそうになることもありました^^;
ギャレット役のゲイリー・シニーズは、好きな役者さんですし、マシュー役のマットシモンズも素敵♪
そして舞台は海外と、海外の魅力が毎回堪能できそう~。
ということで、今回のエピソードはスピンオフへの期待をしっかりと刻印してくれました!
海外で起きた事件にBAUはどうやって対応するのか、見る前から楽しみにしていたのですが、期待は裏切られませんでした。
ビヨンド・ボーダーズへの期待も膨らみますし、色んな面で楽しめたエピソードです♪
過去のトラウマを引きずっての犯行ですが、その非情さと、会話の成り立たなさにイラッとさせられたキャラでした。
ジェリー・ティドウェル
出典
被害者の顔見ながら時々ニヤつくのが特にイラッときたかな。
実の父親から虐待を受け続けた少年時代。
しかも父親は他の家族には普通に接していて、ジェリーだけに暴力をふるっていました。
それが他の家族メンバーに対して憎悪を芽生えさせる結果になったんですよね。
いや、それだけじゃなかったですよね、お義母さんに流れているアメリカ人の血までも憎むようになりました。
アメリカ人は全て憎い!
なんだそりゃ、悪いのはお前のとーちゃんだろ?と突っ込んでしまいたくなりますが、ジェリーがそれほど憎悪をつのらせていたことがよくわかります。
自分の家族を殺害し、さらにそれだけでは飽き足らず、他のアメリカ人一家にも手をかけていきました。
今回のエピソードでは、サリヴァン一家がターゲットになりましたが、本当に扱い方が非情でしたよね。
虐待された経験で頭がいっぱいになってるから仕方ないかもしれませんが、本当にこいつからは狂気しか感じませんでした。
最後ホッチたちに包囲され、ギャレットやJJの説得も耳に入っていなかったので、最後は納得かな。
犯人に誘拐されたサリヴァン一家のお父さん、とても勇敢でしたよね。
船上に監禁されてもあきらめず、スキをみて犯人に襲いかかります。
この逃走計画は失敗してしまいましたが、それでも諦めないお父さん。
犯人がニックを抱きかかえて海に放り投げようとしたときも必死に食い止めようとしていましたよね。
これが普通の父親の姿なんだよな、と思ったら泣けてきました。
投げ出されたニックはその後救出されますが、それはちょっとドラマかな、と思ったけど助かってよかったですε-(´∀`*)ホッ
犯人がかぶっていた帽子の色に着目したところから「あ、なんかすごいな」と思っていたのですが、「犯人が船を使って移動したのでは」と気づいたときは、うわあ!
とどめは犯人のジェスチャー。
車にぶつかりそうになったとき、犯人は指をおでこに当てる仕草をしましたが、これはオランダ人なら当たり前にするもの。
すごいすごい、そんなことまで知ってるなんて!
ギャレットの気づきが事件解決に結びついたと言っても過言ではない展開でしたよね~。
サリヴァン一家を無事に保護できて事件は解決しました。
クワンティコに戻り、そっと祝杯をあげるロッシ、ギャレット、ランバート、ホッチの4名。
無事に事件解決できた安堵感と、大人の雰囲気が漂っていてよかったです。
そして、サリヴァン一家が無事に家族と対面を果たし、それを見守る合同捜査チームのメンバー。
再会を見守るみんなの優しい笑顔がいいですね。
あ、家族を心配していたお父さんがスペンサーに抱きついている!
という貴重な場面もあったり。
事件が無事に解決してよかった、って思ってるのは観ている私達も一緒。
あ~よかった、って心から思えるような素敵なシーンで大好きです!
事件の舞台となったバルバドス。
青い海が強烈に印象に残りましたよね。
カリブ海鏡には7000ほどの群島がありますが、バルバドスは小アンティル諸島東端に位置する島国です。
同じ島国のイギリス連邦国の一国ということで、公用語は英語。
島全体がサンゴ礁できてるって、素敵ですね~。
観光が経済を支えているというのもわかります。
バルバドスは熱帯性海洋気候ということもあり、年間を通して気温の差が少なく温かいのですが、乾季と雨季があって、雨季(6月から11月ころ)は降水量が増えます。
島国なので、どこを見渡しても真っ青な海に出会えるんでしょうね~。
ドラマでは、大使館でプロファイリングするシーンが何度も登場しますが、青い海と空を見ながら仕事ができるってなかなかありませんよね。
実際に大使館で働いている人たちはどうなんだろうってちょっと知りたくなりました。
ジェリーがかぶっていた帽子はオレンジと青でしたが、オレンジと青は、オランダのサッカー代表が身につけるユニフォームのカラーと同じということがわかりました。
オレンジがオランダのイメージカラーというのは興味深いですね。
オランダの国旗は赤・白・青ですが、オレンジはナショナルカラーと呼ばれています。
というのも、建国の父と呼ばれる「オラニエ公ヴィレム」にちなんでいて、「オラニエ」は英語でいうと「オレンジ」の意味になるそうです。
また、オランダのネーデルランド時代に使われていた旧国旗がオレンジ・白・青。
歴史的に見ると、オレンジと青は、オランダと深く関係していることがわかります。
エピソード内で事例として挙げられたのが、ナタリー・ホロウェイ(Natalee Holloway)失踪に関わっているとされる、ジョラン・ヴァン・ダー・スロート。
オランダで生まれで3才のときにアルバに一家で移り、そこで育ちました。
2005年、18歳のアメリカ人ナタリーが旅行先のアルバで失踪しますが、その容疑で逮捕されたのが17歳のヴァン・ダー・スロート。
しかし、証拠不十分で釈放されるのですが、その後失踪事件はアメリカのメディアやヴァン・ダー・スロートの父をも巻き込み、長期間世間の注目を集めることになります。
ヴァン・ダー・スロートが証言を二転三転させたり、ナタリーの遺体も見つからないことから、スロートは釈放され、ナタリー失踪は未だに未解決になっているんですね。
ただ、釈放されたヴァン・ダー・スロートは、ペルーで殺人事件を起こしました。
2010年、滞在していたホテルの部屋に女性の遺体を残し失踪。
その後チリで逮捕されますが、そうなると、ナタリー失踪にも絡んでいるのでは、と怪しくなりますよね。
逮捕された殺人事件で実刑判決を受けたスロートは、ペルーの刑務所に収監されています。
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ホッチナー: "No matter how fast light travels, it finds the darkness is always there first." — Terry Pratchett
(「どんなに光が早く進もうとも、暗闇はいつも先回りしている」テリー・プラチェット)
ギャレット: "Coming together is a beginning; keeping together is progress; working together is success." — Henry Ford
(「人が集まってくることが始まりであり、人がいっしょにいることで進歩があり、人がいっしょに働くことが成功をもたらす」ヘンリー・フォード)
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