アブノーマルな性的嗜好を持った犯人が引き起こす連続事件!

クリミナルマインド10第17話禁断のプレイ

 

 

クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド10第17話「禁断のプレイ」。

 

今回はウイスコンシン州が舞台!

 

 

女性ばかりが狙われる連続殺人事件、被害者の状態から予測されるのは"禁断のプレイ"?

 

 

犯人と被害者の接点は?

 

 

そして暴かれる真犯人の素顔とは?!

 

 

クリミナル・マインドシーズン10第17話「禁断のプレイ(Breath Play)」のあらすじと感想です。


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「禁断のプレイ」あらすじ

キャラハンが妊娠したというニュースで、喜びにあふれるBAU。

 

しかしウィスコンシン州では、異常な連続殺人事件が発生していた。

 

2週間前、メアリー・ヒーリー(Meary Healy)が殺害され、3日前にはドナ・レイバーン(Donna Rayburn)が、そしてエマ・ジーカ(Emma Zika)の遺体が今朝発見された。

 

3人の被害者とも自宅のベッドに両手両足を縛られており、レイプの後首を絞められて殺害されていた。

 

被害者の手足を縛るために使われたのは赤いスカーフで、絞殺に使われたとみられるロープはナイロン素材のものという共通点もあった。

 

また、3人からは犯人のものとみられるDNAが検出されていたが、CODIS(アメリカのDNAデータベース)ではヒットしなかった。

 

 

被害者たちが住んでいたのは中産階級の住宅地だったが、お金やジュエリーは手付かずで、強盗が目的ではない。
無理やり侵入した形跡も見られなかったことから、犯人は被害者が眠るのをじっと待っていた様子がうかがわれた。

 

1番目と2番めの被害者は27歳の独身、そして3番目の被害者は30歳既婚。
犯行の冷却期間の短さが気にかかるうえ、欲望を満たすため犯行がエスカレートしていることを感じ取ったホッチナーたちは事件の分析を急ぐ。

 

 

被害者たちはお互い3マイル(約4.8km)離れた場所に住んでいて接点はなく、社会的行動範囲は別々にあり、犯人との接触方法を調べはじめるBAUメンバーたち。

 

 

 

メアリーとドナの遺族からそれぞれ話を聞くホッチナーとJJ。メアリーはオンラインで犯人と知り合った可能性があるが、教会に通い、恋愛小説を読みふけっているドナには、その可能性が低いことがわかる。

 

 

 

3番目の被害者エマの自宅を訪れたキャラハンとモーガン。

 

自宅にはセキュリティアラームがあったにも関わらず、事件当日はセットされていなかった。

 

犯人を故意に家の中に入れたか、もしくは誰かがコードを解除していたとキャラハンは分析する。
しかしエマの夫によると、コードは90日毎に変えているし、エマはハッキングを恐れコードはスマホに登録せず紙に書いていたという。

 

そして、夫は妻の携帯から、他の男性との親密なやり取りメールを発見していたことを告げる。

 

 

その後の調べで他の被害者とも男性と関係があったことがわかる。
被害者は、殺害される1週間前に犯人と頻繁に連絡を取り合っているパターンも浮かび上がってきた。

 

 

 

検死結果を聞いていたロッシとリードは

  • 犯人は被害者の首を締めたり緩めたり繰り返していたこと
  • 殺害するまでは時間をかけているのに、殺害はいっきにしていること

 

という、プロファイリング進める上で重要な点を発見する。

 

犯人にとって、被害者と一緒に過ごす時間のほうが殺害することよりも重要な意味を持っているのだ。

 

 

 

新たな事件が発生する。

 

被害者はリン・ボイド(Lynn Boyd)という既婚女性で、遺体の状態も他の被害者とほぼ同じだった。

 

 

室内を捜索していたJJは、リンのベッドの下から「Bare Reflections(ベア リフレクション)」という官能小説を発見する。

 

ガルシアの調べによると、「ベア リフレクション」は関連グッズが販売されるほど人気で、赤いスカーフも含まれていた。リン以外の被害者たちも同じ小説を読んでいたのだった。

 

 

犯人も小説を読んでいた可能性が高く、被害者たちと犯人は小説を"実践"していたようだ。

 

 

 

ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。

  • アンサブはがっちり体型の白人男性で、年齢は30代後半から40代前半、ロールプレイの中では殺人狂的な支配者
  • 犯人が持つカリスマ的な魅力は、「ベア リフレクション」に興味を持っている女性を惹きつけるのに一役買っている。
  • 小説ではサディスティックで支配的な男性主人公が、ウブな女性教師をBDSMに引きずり込み、肉欲に溺れるという内容だが、ベッドに女性を縛り粗いセックスにふけるなど被害者と主人公は小説からシナリオを組み立てている。
  • 被害者が独身から既婚者に変わったのは、犯人自身が結婚し、家庭持ちになったことが考えられる。
  • 自分の欲望を満たすという願望が忍耐強く慎重な犯行手口に表れている。犯行が終わることはない。

 

 

「ベアリフレクション」には窒息プレイが全く出てこず、犯人独自の嗜好とリードは分析する。

 

犯人はどこでベアリフレクションに夢中になっている被害者と出会ったのか。

 

地元にある唯一のBDSMクラブ「マンチ」に出向いたロッシとキャラハンだったが、窒息プレイは王道のBDSMから外れ、それを実践した場合は除名処分を受けることを知る。

 

 

収穫がないまま捜査が行き詰まるが、捜索範囲を広げて調べていたガルシアは、過去にミネソタ州やアイオワ州、イリノイ州で娼婦が窒息プレイで絞殺されるという類似事件を発見した。

 

 

事件発生と冷却期間からケイトは「犯人に子供が誕生した時期と重なるのでは」と提案、ガルシアの調査上にある男の名前が浮かび上がる…

 

 

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「禁断のプレイ」感想

まさか官能小説を実現させたことが事件につながる、ということはわかるまで予想していなかったので、まあその点では楽しめましたが、なんか変態犯人出てきましたね^^;

 

 

赤外線メガネ?
かけながら被害者の家を"訪問する"犯人の姿はなんか間抜けっぽくて。

 

「そこまでして~?!」と、つっこんでしまいたくなりましたが、その世界に入っていると、そんな姿も素晴らしく見えるのでしょうか(;´・ω・)

 

 

ベア リフレクションの愛読者=私もアブノーマルなプレイに溺れたい

 

という、自分勝手な思考回路。
もうどうしようもないですね、この犯人┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

 

ホッチたちの推測通り、犯人は家庭持ちでしかも年頃の娘がいて、その子の気持ちを考えると最後はやりきれなくなりました。

 

 

ホッチたちはいつものように活躍したけど、なんだろ、それ以上に官能小説のことや、独りよがりな犯人のキャラとか、そっちのほうがインパクトに残ってしまったようなエピソードでした。

 

 

娘のシッターにも手を出そうとしたクズ犯人

今回引用されたウィリアム・サマセット・モームの格言そのままの嗜好を持っているような男でしたね。

 

パトリック・ジョン・マーフィー
クリミナルマインド10第17話「禁断のプレイ」あらすじと感想
出典

 

 

単なる官能小説を再現したい変態じゃなくて、窒息プレイにとりつかれたシリアルキラーでした!

 

 

「ベアリフレクション」に魅せられていたパトリックでしたが、その前から窒息プレイで殺人を繰り返していたんですよね。

 

車の中で犯行時を思い出して楽しんでるシーンが出てきたけど、ほんとキモかった。

 

 

変態シリアルキラーとは知らず、こんな男を招き入れるとは…

 

 

自業自得とは言え、被害者たちは気の毒としか言いようがありません。

 

 

パトリックの最後の被害者は、コニーのシッターで、家族ぐるみの付き合いのあったシャーロット。
「ベアリフレクション」を読んでいるというだけで「期待している!?」と勝手に妄想、襲いかかるわけですが、自分の家族とも親しくしている存在なのに、本当に見境のないクズ男ですよね!

 

 

窒息プレイで命を落とすケースも多くありますが、そんなリスクがあってもしたいというのは、命を賭けても得たいほどの強い絶頂を感じるのかもしれませんね。

 

 

そう考えると、パトリックの変態行動も少しは理解できますが…

 

変態男には変わりありませんけどね(ヤレヤレ)

 

 

これが父親の本性だと知ったコニーのショックはどれほどのことか。

 

 

ケイトが妊娠!

エピソードの冒頭で、ケイトがモーガンに妊娠を告げるシーンがありましたよね。

 

喜びにあふれたケイトとモーガンのハグ!

 

その喜びに釣られるようにガルシアも加わったトリプルハグ!

 

このシーン大好きです♪

 

 

実際にケイト役のジェニファー・ラブ・ヒューイットが妊娠したことからこの設定になったのですが、そういえば前のエピソードでお腹周りがちょっとふっくらしてきたかな?!と思ってたので、本当だったとはびっくりです。

 

 

ケイトの妊娠でメグがちょっと不安定になってるような雲行きですが、この先どうなるのでしょうか。

 

ケイトのことだからうまくまとめていくと思いますが、気になりますね。

 

 

ベア リフレクションは架空の小説だけど

「ベアリフレクション」という官能小説は実在しません。

 

でも、奴隷関係の男女を描いていることで、実際の官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を連想させますね。

 

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は、恋愛関係の乏しい女子大生と、サディスティックな性的嗜好を持つ若い大富豪とのBDSMを描いた官能小説ですが、アメリカでベストセラーとなり、映画化もされました。

 

映画化されたときにあまりにも強い性描写で、かなり話題になりましたよね。

 

映画「フィフティ・シェイズ」はシリーズ化されて全部で三部作。
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」に続き「フィフティ・シェイズ・ダーカー」そして「フィフティ・シェイズ・フリード」があります。

 

ちなみに第2作と最終作には、ホッチの弟、ショーン役で登場したエリック・ジョンソンが、アナの上司役として出演していますよ♪

 

 

The Badger State

エピソードの始めの方、ミーティングルームで事件の概要をガルシアが伝えるときに、ガルシアがウィスコンシン州のことを「酪農が盛んで蚊が多い」などと描写していましたが、「Badger State」とも表現していましたよね。

 

Badgerって「アナグマ」のことですが、「アナグマ州」?

 

 

調べてみると、「The Badger State」は、実際のウィスコンシン州のニックネーム。

 

1830年代にウィスコンシン州の炭鉱夫たちは、仕事のため山腹に彫られた洞窟に一時的に住んでいましたが、その洞窟は「アナグマの巣」、そこに滞在していた炭鉱夫たちは「アナグマ」と呼ばれていたそうです。

 

ニックネームはその後もウィスコンシン州に浸透していき、ウィスコンシン州やそこに住む人々や家族も「Badger」と表現する場合もあるとか。

 

ちなみにアナグマは1957年、ウィスコンシン州を代表する動物になったそうです。

 

 

BDSM

BDSMというのはアブノーマルな性的ロールプレイングのこと。

 

ロールプレイングの内容は幅広いんですが、名前には

  • BとD:「ボンテージ(Bondage)」と「調教(Discipline)」
  • DとS:「支配(Dominance)」と「服従(submission)」
  • SとM:「サドイズム(Sadism)」と「マゾヒズム(Masochism)」

 

という意味があります。

 

BDSMは独自のコミュニティを持っていて、アメリカでは公の場でパレードやイベントが行われているようです。

 

 

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「禁断のプレイ」キャスト

  • サラ・アラミ(Sarah Alami) アンバー・ストーン
  • ロッチェル・エイツ(Rochelle Aytes) サバンナ・ヘイズ
  • ジェイソン・チャルチャン(Jason Charchan) カーソン・ベア
  • スコット・コナーズ(Scott Connors)ヴァーノン・ジーカ
  • マーク・デクリン(Mark Deklin) パトリック・ジョン・マーフィー
  • エミリー・ゴス(Emily Goss) シャーロット・ヤコブセン
  • ソフィア・G.・グルンオー(Sophia G. Grunow) メリッサ・マーフィー
  • ジュリエット・ジェファーズ(Juliette Jeffers) ジョセフィン・パターソン
  • アッシュリー・ラピーヌ(Ashlee Lapine) エマ・ジーカ
  • カティア・オヘダ(Catia Ojeda) リン・ボイド
  • ケイト・オルシーニ(Kate Orsini) ステイシー・マーフィー
  • デヴィッド・ポルトレアル(David Portorreal) ポール・スタンポ検視官
  • エミリー・ロビンソン(Emily Robinson) コニー・マーフィー
  • レイチェル・ローゼンブルーム(Rachel Rosenbloom) レイチェル・リッタースキー
  • フィリップ・A.J.・スミスイー(Philip A.J. Smithey) ロバート・ヒーリー
  • ハイレイ・ソール(Hailey Sole) メグ・キャラハン
  • クイン・サリバン(Quinn Sullivan) アンジェラ・ピアース刑事

「禁断のプレイ」で引用された格言

ロッシ: "There is hardly anyone whose sexual life, if it were broadcast, would not fill the world at large with surprise and horror." — W. Somerset Maugham
(「暴露されて世界に衝撃と恐怖を与えない性生活というのはほとんどないだろう」ウィリアム・サマセット・モーム)

 

キャラハン: "Children are like wet cement. Whatever falls on them makes an impression." — Haim Ginott
(「子どもたちは乾く前のセメントみたいなもの。何かが落ちてくれば、必ず跡が残る」ハイム・ギノット)

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