JJの産休代理で、対テロ部門からBAUに参加していたジョーダン・トッド捜査官。
広報担当として仕事をこなしていきますが、今回ご紹介する名セリフは、彼女がシーズン4#13「逃亡家族」でホッチに言ったときのもの。
登場回数は少ないトッドですが、このセリフは印象に残りました。
エピソードの後半、ジョーダンはホッチとロッシにJJが産休を切り上げてBAUに復帰すると報告します。
そして、ジョーダン自身も対テロ部門に戻ることをホッチとロッシに告げました。
ロッシがお疲れ様の意味でジョーダンと握手を交わし、部屋を出て行った後、ジョーダンはホッチを「ちょっといいですか?」と呼び止め、話を続けます。
ジョーダン:「BAUは家族のようですね」「家族のメンバーには家長の特徴が伝わってるようで。あなたは感情を表に出さない」
このエピソードの始めのほうで、エミリーが誘拐されたケイトのことを「ターゲット」と呼んだら、「彼女にはケイトって名前があるのよ」と、ジョーダンがエミリーをたしなめるシーンがあるんですね。
こうしたやや人を個人として見ていないような姿勢を「冷たい」と、ジョーダンは感じたのかも。
それはホッチが感情をほとんど出さずに、淡々と仕事をしている影響だからかもと、ジョーダンは思ったのかもしれませんね~。
「その意味は?」とジョーダンに聞くホッチ。
ジョーダンは答えます。
「JJのデスクに座り、彼女がこなしてる仕事の半分しかして来なかったけれど、これまで出会ったこのとのない悲惨な状況を目の当たりにして来ました。」
"I hope you don't take her for granted."
(彼女(JJ)だからできて当たり前、と思わないで欲しいです)
仕事は仕事だけど、それを取り扱う当事者は、平気でやっているわけではない、ということを言いたかったのでしょうか。
悲惨な事件に心を砕かれるときもある、ということをホッチに気づいてもらいたかったのかな。
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BAUは家族みたいに絆が強いし、ホッチだって、そんなに冷徹な人間でもありません。
ホッチは、(冷たいところもあるけど)メンバーのことを気遣う気配りのある人、ということを知ってるので、ジョーダンの発言は初めちょっと「??」ってなりました。
でも、よく考えてみると、「へえ~、ジョーダンてこんなふうに感じていたんだ」と興味深かったですね。
ほんの短期間しかBAUにいませんでしたし、その間遺族に対してついた嘘についてホッチに怒られたり(「危険な出会い」)、悲惨な事件をサクサクと片付けていくメンバーのことしか見てなかったので、BAUは「冷たい家族」って感じてたのかもしれませんね。
でも、言われてみればホッチは部下ができて当たり前、みたいなところがあった気がしますし、やっぱりねぎらいの言葉は常にかけてあげないとなのかな~。
もし、クリマイ製作者がジョーダンのことを「最後までBAUのメンバーと仕事内容に馴染めないキャラ」と狙っていたとしたら、大成功ですよね。
だって、ジョーダンがホッチに言ったセリフを聞いて、そういうジョーダン像が容易に浮かび上がってきたのですから。
そうでなかったら、ジョーダンのキャラはちょっと残念ですね。
まあ、普通の仕事場でも、常にその職場にあった社員がいるわけでもなく、時には影が薄かったり、その職場に馴染めずいつのまにかやめていた、ということもあるので、ジョーダンはそういうタイプかなと思って納得します。
この生r付は、ジョーダンの視点が興味深かったので、印象に残るシーンとして取り上げてみました☆