このC・S・ルイスの格言は、クリミナルマインド5「リスキーゲーム」で引用されました。
エピソードを観ているときに、この格言がぴたっとハマってる!
って、思わずドキドキ。
いつもエピソードでは、その内容を現す格言が引用されてるけど、時々「?」時々「そう!」ってなりますよね。
今回は、「そう!」ってなった方。
しかも、どんぴしゃ!!
ということで、エピソードを振り返りながら格言をご紹介してみます~。
窒息ゲームを煽られて、ティーンエージャーが自殺するという事件を捜査したホッチたち。
この事件に特に関心を示したJJでしたが、実はJJは11歳の時に、お姉さんを自殺で失っていたんですね。
事件が解決したあと、エピソードの最後の部分でこの格言
”Experience is a brutal teacher, but you learn. My God, do you learn.”
(経験は残酷な教師だが、そこから多くを学ぶ。ああ、学ぶのだ)
が引用されるんですが、まさにこの場面にぴったりな格言だったのですごく印象に残りました。
意味もわからず突然我が子を失った両親、姉を突然失ってしまったJJ、そしてヘイリーを失ったホッチ。
身近な人を突然失ったら「なんて人生は残酷なんだ」と思うはず。
でも、時間が過ぎるとそこから多くのことを学んでいるのに気がつく。
そして、この格言を言ったとされるC.S.ルイスも、人生の中で身近な人を失うという辛い経験の持ち主でもあるのです。
だからなおさらこの言葉には人生の重みが感じられました。
どんな経験も無駄なことはない、と言われますが、本当にそうなのかもしれませんね。
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C.S.ルイス( 1898~1963)はイギリスの小説家で、「ナルニア国ものがたり」の作者としてよく知られています。
ルイスは3歳の時に、飼っていた愛犬が交通事故で突然死亡してしまうという体験をするんですね。
以降彼は自分のことを、愛犬の名前ジャクシーと名乗り、身近な人達からは”ジャック”と呼ばれるようになりました。
そして1956年に、ルイスのファンで詩人のジョイ・デイヴィッドマン・グレシャムと結婚しますが、彼女はすでに骨髄ガンにおかされていて、4年後の1960年に亡くなってしまうのです。
「唯一の女性」として愛していたジョイを失くしたルイスは、「悲しみを見つめて」を著し、彼女の死を深く悼んだということです。
人生で2度もかけがえのない存在を突然失ってしまったルイス。
すごく悲しいけれどそこから学ぶことも多かったんでしょうね。
そんなルイスのこの格言は納得出来ますが実は全く同じ引用文
”Experience is a brutal teacher, but you learn. My God, do you learn.”
というのは、ルイスの著作にもどこにも出てきていないというんです。
ですが、唯一「引用はここからではないだろうか」というのが、ルイスとジョイ夫婦を描いた「永遠の愛に生きて」(Shadowlands)のなかに出てきたセリフ
”Experience is a brutal teacher, but you learn fast.”
(経験は残酷な教師だが、人は多くを学んでいく)
という一文(参照元)
これを発見された方お疲れさまでした、といいたくなるくらい、見つけるのが大変だったようです^^;
クリマイであの引用文にしたのはなぜだろうと思いますが、私はMy God…のあとの部分が好きなので、映画の中のセリフよりも、クリマイでの引用文の方が好きですね~。
人生には必ず大きな悲しみが訪れますが、それに押しつぶされそうになった時はこの言葉を思い出してみようと思います。