毎年同じ日に繰り返されるナニ-と子どもの誘拐事件!
同じ日に起こす犯人の動機は?
あ、また誘拐事件が!
しかも誘拐された子どもは喘息持ちで吸引が必要!
早くナニーと子どもを助けて~><
クリミナル・マインドシーズン8 第21話「子守キラー(Nanny Dearest )」のあらすじと感想です。
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毎年同じ時期に、ナニーと面倒を見ている子どもが誘拐され、毎年同じ日にナニーが遺体で発見されるという事件が5年前から続いているカリフォルニア州。
遺体が発見される日は必ず5月13日と決まっているが、その日が2週間後に迫り、今年こそは未然に事件を防ごうと意気込むホッチナーたち。
犯人は、一緒に誘拐した子どもは24時間以内に病院や教会に返していたが、ナニーは殺害していた。
発見された遺体には、焼いた痕や性的暴行といった拷問を受けた痕跡があり、死因は熱湯での溺死だった。
被害者の中で奇跡的に助かったナニー(タラ・リオス)がいたが、事件のトラウマが重く、モーガンとJJは犯人につながる話を彼女から聞くことができていなかった。
カリフォルニアに向かうホッチナーたち。
機内の中で、今回のケースについてについてディスカッションしているとき、ガルシアからGine Mendes(ジーナ・メンデス)というナニーと、2歳になるPhebe Payton(フィービー・ペイトン)が誘拐されたという報告が入った。
これまでは「記念日」より4日以上前に犯人は被害者を誘拐しなかったが、今回は変わっていた。
ジーナを雇っていたフィービーの両親はジーナを家族の一員のようだと話し、アレックスは、そうした絆が犯人のターゲットになっているのではないかと推測する。
ジーナとフィービーが誘拐された現場に訪れたロッシとスペンサー。
ジーナは毎週同じ日にフィービーを連れてこの公園に来ていたことから、犯人は2人のことを知っている人物では、と推測された。
一方唯一の生存者、タラに話を聞こうとシアトルに向かうモーガンとJJ。
再び誘拐事件が発生し、捜査に協力して欲しいと説得するが、タラは何も話すことがない、と拒否する。
犯人から何の動きもなく捜査は行き詰まる。
今回フィービーを返す気配もないのは、フィービーを殺すのが目的?
もしかしたら今回はフィービーを殺害するのが目的?
いや、犯人はジーナとフィービー両方に興味を持っているかもしれない。
ホッチナーはマスコミの前で犯人のプロファイルを発表する。
JJの提案で、フィービーの両親が記者会見を開き、犯人に対して、フィービーを返してほしいと訴える。
そして、この様子を見たタラはモーガンに捜査協力することを申し出る…
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毎年同じ日付に、しかもナニ-と子供をセットで誘拐するというのがミステリアスで、話の展開にひきこまれました。
誘拐されたフィービーが、喘息持ちというのも、「早く助けてあげて!」という気持ちを加速させましたよね。
あ~、ほんと、ドキドキしました(汗)
こういう展開は、サスペンスドラマとしては面白かったけど、あんまり何度も見たくないエピソードですね。
エグい、というか。
この手のシリアルキラーにはかなりムカムカしてしまうので^^;
女性や子供が被害者になるのがちょっと、なんですよね~。
ま、それは置いといて。
犯人は、幼い頃、ナニーの不注意で、入浴中の妹が溺れ死んでしまったことからナニーを憎むようになりました。
妹が亡くなったのは5月9日。
犯人が、この日にこだわっていたのは、こういう理由からだったんですね。
そして、ナニーには残酷になれるけど、子供には情をかけるのは、妹に対する愛情があったからなんですね。
「ナニーが子供をかわいがっているのは、偽善だ」と、勝手に思い込んでなんとも身勝手な。
そのせいで傷ついた、ジーナ、フィービーの両親やタラ。
特にタラが受けた心の傷は深く、本当に罪深いやつだと思いました。
でも、フィービーが無事に助かり、両親がタラにお礼を言って抱きしめた時、救われたのではないでしょうか。
トラウマは簡単に消えるものではありませんが、「ああよかった」と、思えるシーンでもありました。
最後は良い終わり方でよかった、ホントに。
このエピソードではJJとモーガンの活躍が一番印象に残ってるかな。
子供を思う親の気持ちに関してはJJが出ると説得力ありますし、傷ついた被害者をなぐさめるのはモーガンが適役ですよね(*´Д`)
最後の方のモーガンのドア蹴りは、お決まりですがしびれましたし(笑)
女の敵のような犯人を追いかけて銃を向けるJJの目が、私の気持ちを代弁してくれてるようで良かったです~。
エピソードの冒頭でヘンリーが登場しましたが、大きくなったのにはびっくり!
ますますJJに似てきたかも^^
それと、JJのウエストの細さにもびっくり!
とても子供を産んだとは思えませんよね~。
さすが女優さんです。
強いトラウマによって封印された、タラの記憶を呼び覚ますときに用いられた心理療法として、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)が出てきました。
日本語で、「眼球運動による脱感作および再処理法」と呼ばれています。
開発されて比較的新しい心理療法ですが、PTSDやパニック障害などの有効な治療法といわれています。
ウィキペディアによりますと、この眼球運動は「左右に振られるセラピストの指を目で追いながら、過去の外傷体験を想起する」という方法。
エピソード内では、タラの眼の前に、特別な機械が設置されて、タラは、緑色の光線の動きを目で追っていましたね。セラピストの指ではありませんでしたが、こういう方法でも療法が行われるのでしょうか。
また、EMDRは、眼球運動だけではなく、日記をつけると言ったことも含め、8段階で構成されています(眼球運動の実践は4~6段階)。
目の動きで治療につながるというのが興味深いですね。
今回のエピソードでは、同じ日付に事件を起こすシリアルキラーが登場しましたが、このベースとなった事件が「The February 9th Killer(2.9キラー)」です。
2006年2月9日、ユタ州でSonia Mejiaという妊娠6ヶ月の妊婦が何者かに自宅で殺害(お腹の赤ちゃんも死亡)されるという事件が発生しました。
目撃証言もあったのですが、犯人逮捕には至らず、捜査は暗礁に乗り上げます。
その2年後の2008年2月9日、今度はDamiana Castilloという、57歳の女性が、自宅で殺害される事件が発生しました。
被害者はどちらもユタ州に住んでいるヒスパニック系という以外共通する点がなく、初めは誰も同一犯による犯行とは見ていませんでした。
ですが、2009年に、現場に残されていたDNAが一致したことがわかり、再び捜査が開始されます。
しかし犯人逮捕に至っておらず、2011年現在2.9キラーは、コールドケースとして分類されています。
2008年以降の2月9日には、事件は起きていないそうですが
2月9日は偶然なのかそれとも…
ミステリアスですね。
1番目の事件の時の目撃証言によると、犯人はヒスパニック系の男性ということですが、早く捕まって欲しいな、と思います。
ちなみに、エピソードで犯人の妹を事故死させてしまったナニーが死んだのは2月9日。
この事件を意識しているのでしょうか。
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※シーズン1「恋に落ちた捜査官」では、ジョセフ・マルティネス役で出演。
※シーズン1「スナイパー」ではジョン・ジェンキンス役で、シーズン5「暗闇の殺人鬼」では、本人で出演。
ホッチナー: "Children are educated by what the grown up is and not by his talk." — Carl Jung
(「子供は、大人の言葉ではなく、人となりから学ぶ」カール・グスタフ・ユング)
JJ: "Alone, all alone. Nobody, but nobody can make it out here alone." — Maya Angelou
(「たったひとりで生きていく。それは、誰ひとりとしてできないこと」マヤ・アンジェロウ)
ドノヴァン「サンシャイン・スーパーマン」(Sunshine Superman by Donovan)
エステロ「クラッシュ」(Crash (featuring Jonah Johnson) by Esthero)