自分の夢に固執する女が引き起こす、無情な事件!

女性シリアルキラーが登場!

 

女が探しているのは、「わが子」と、「愛しい恋人」との幸せな家庭!!

 

そのためだったら殺人もいとわない、女が突き進む禁断の恋の行方は?

 

 

そしてケビンがついにガルシアにプロポーズを決意。
果たしてケビンのプロポーズは成功する?!

 

 

クリミナル・マインドシーズン7 第17話「禁断の果実(I Love You, Tommy Brown)」のあらすじと感想です。

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「禁断の果実」のあらすじ

ワシントン州シアトルで、2組のカップルが相次いで殺害される事件が発生。

 

犯人は、クッションをサイレンサー代わりに使い、処刑するときと同じ方法で被害者たちの頭を撃ちぬいていた。
性的な暴行痕も家に押し入った形跡はなかった。

 

シアトルに移動中の機内で、犯人の動機や被害者たちの特徴について活発に意見交換しているホッチナーたちのところに、ガルシアから新しい事件発生の報告が入ってきた。

 

 

やはり今回もカップルで押し入った形跡はなく殺害方法も他の2件と同じだった。

 

室内は子供に安全なようにしてあることに気づくリード。
しかし殺害されたカップルには子供はおらず、親戚の子供か近所の子供のためだろう、と刑事は見解を示す。

 

 

2件目の被害者たちの娘、Abby(アビー)の話で、殺害された両親は週に2回、ホーリーワーシップという教会に通っており、母親はサンデースクールで教鞭をとっていた。

 

そして、3件目の被害者たちも同じ教会に通っていたことがわかる。

 

被害者たちはその教会で、犯人と接触した可能性がある。

 

 

教会の神父の話によると、教会に通っていた被害者たちはともに教会とローカルコミュニティーセンターが主催する、里親プログラムに参加しているということがわかった。

 

神父の言うローカルコミュニティーセンターは、おそらく1件目の被害者たちがボランティアとして働いていたところと同じだろう、と、ロッシは推測する。

 

 

さらに、彼らが緊急に住む場所が必要な子どもたちを一時的に預かる里親として登録していたことがわかった。

 

 

リードは、犯人がクッションを使ったのは消音のためではなく、部屋を汚さないようにするためで、つまり、犯人はおそらく女性ではないかと推理する。

 

 

臨時の里親として登録していた女性が自宅で射殺体となって発見された。

 

下着姿だったが性的暴行は受けておらず、計画通りに動いているとみられることから

 

女性シリアルキラーという線がますます濃くなった。

 

 

ここでホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。

 

  • 犯人は30代後半から40代前半の白人女性。
  • ここ何日間の間に何かが起こり、子供を得るため、殺人だけが自分に残された手段だと考えてる。
  • 母親になるためには子供がどうしても必要だと深い感情を持つ。
  • 母親願望の強い女で、それが里親家族を被害者に選ぶ動機になっている。
  • この歪んだ母親願望は、過去に自分の子供を失ったか、事情があって強制的に手放す必要があったか、子供ができない体が理由だと考えられる。
  • また、犯人は誰かの子供は自分の子供だという抑えきれない妄想を抱いている。
  • 流産した女性は他の子供を自分の子供に投影し連れ去ろうとすることがある。
  • こうした理由から、犯人は子供を誘拐しようという極端な行動に出ている。
  • 次の殺人を犯すスピードが早くなっていることから、犯人はシリアルキラーからスプリーキラーに移る徴候が見られ、このままいくともっと多くの被害者を出し、最後は刑事の前で自殺を遂げるだろう。

 

 

プロファイル発表後、Karen(カレン)という女性が、訪れた小児科医のオフィス前で撃たれ、同乗していた赤ちゃんが誘拐された。

 

目撃者の証言によると、ブロンドで40代前半の女が、カレンが小児科医を訪れたと同時にベンチに座り、出てくるまで1時間ほど待っていたという。

 

カレンは最近赤ちゃんの里親になる予定だった。
犯人はどの子供でもいいというわけではなく、カレンが連れていた子供が目的だった。

 

 

その頃犯人は、被害者が身に着けていたワンピースを身に包み、ある家の前に車を停る…

 

 

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「禁断の果実」の感想

2件目の被害者の娘が、夜中こっそり家を抜け出し、ボーイフレンドと会うというところから始まりますが、この冒頭のシーンと今回のエピソードのテーマがリンクしていていたんですね~。

 

とてもうまい使いかただなあ、と思いました。

 

 

邦題と原題を合わせると、大体わかりますよね、このエピソード。

 

自分の願望を叶えるために人を手段として使った、ムカつく女による犯罪。

 

目的を達成するためにシリアルキラー化してしまうなんて。
それを知った子供や恋人はどうなるかって、あんまり考えてないんですね。

 

 

愛する男との生活を夢見て被害者を殺害し続ける犯人。

 

それだけじゃなく、最後の最後で、恋人を手段として使っていた。
しかも、彼女にとっての本当の恋人は、目の前にいる「トミー」ではなく「ジョニー・ルイス」。

 

 

このエピソード自体は嫌いですが、犯人のキャラをよく描き出していたなと思います。

 

 

メアリー・ケイ・ルトーノ

クリミナルマインド7 第17話「禁断の果実」のあらすじと感想
出典

 

このエピソードは実話からヒントを得たそうですが、犯人像があまりにもエグくなってて、ちょっとなー、と、フクザツな気分になりました^^;

 

 

小学校の教師だったメアリーは、1996年、自分が担当するクラスの、ヴィリ・フアラアウという生徒と関係を持ちました。
この時メアリーは34歳で、ヴィリ少年は13歳(小学校6年生)。

 

その後も2人の関係は続いていたのですが、1997年のある日、2人のやり取りの手紙をメアリーの夫が発見、明るみに。

 

1997年2月26日に、メアリーは児童レイプの罪で逮捕されますが、逮捕時はヴィリ少年の子供を身ごもっていて、逮捕されてから4ヶ月後に娘を出産しました。

 

懲役89ヶ月の実刑判決を受けたメアリーは、「少年に2度と会わない」という約束で、満期より早い1998年1月1日に仮釈放されました。

 

しかし、再び少年と会っていたことがわかり、逮捕。

 

仮釈放は取り下げられ、刑務所に戻されたメアリーですが、再び妊娠していることがわかります(1998年10月に次女出産)。

 

 

メアリーは仮出所が下った2004年まで服役し、2005年5月20日、ヴィリと結婚。

 

 

しかし、2017年にヴィリが離婚申請をしていることがわかりました。
離婚の理由は明らかにされていません。

 

実際のメアリーは、不謹慎ながらも、決してマギーのように、「目的のためなら-」といった凶暴さはありません。

 

といっても、「事実は小説よりも奇なり」。
この人の人生はまさにこの言葉がぴったりですね。

 

 

 

ケビンがとうとう…!

「ガルシアにプロポーズしたい」とモーガンに相談を持ちかけたケビン。

 

モーガンは全く相手にしませんでしたが、そのやり取りを見ていたガルシアが、「モーガンとケビンが話すなんておかしい!」と、2人が話していた内容をしきりに知りたがるんですね~。

 

もちろん2人ともはぐらかしてましたが…

 

 

事件が解決してクォンティコに戻ってきたモーガンにガルシアは、ケビンのパソコンをハッキングして、ケビンが指輪を探していたことを発見したことをモーガンに言います。

 

ハッキングって、ガルシアらしい^^;

 

 

モーガンとガルシアが話しているところにケビンがやってきます。

 

 

モーガンがケビンとガルシアをふたりきりにして去りますが、ケビンはガルシアにプロポーズできる?

 

そしてガルシアの答えは?!

 

 

最後まできっちり観ておきたいエピソードでしたね~。

 

 

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「禁断の果実」キャスト

  • レクシー・アインスワース(Lexi Ainsworth) アビー・ミラー
  • ジョン・バイン(John Bain) トーマス・ブラウン
  • ニコラス・ブレンドン(Nicholas Brendon) ケビン・リンチ分析官
  • ケビン・ブリーフ(Kevin Brief) ラリー・ベンソン牧師
  • B.K. カノン(B.K. Cannon) ジュリー・パーカー
  • ポリー・コール(Polly Cole) カレン・ウイルソン
  • トリーシャ・リー・フィッシャー(Tricia Leigh Fisher) サンドラ・モントゴメリー(殺害された里親)
  • ケビン・ジャクソン(Kevin Jackson) ポール・クラークソン刑事
  • クリス・カトー(Chris Kato) 救急隊員
  • テリ・ポロ(Teri Polo) マーガレット・ホールマン
  • マーク・J. レイモンド(Marc J. Raymond) ブライアン・ギルバート
  • ホーランド・リード(Holland Reid) 妊婦
  • ドナ・マリア・ウッド(Dona Maria Wood) ガイル・ギルバート

「禁断の果実」で引用された格言

モーガン: "It was once said that love is giving someone the power to destroy you, but trusting them not to."
(「愛とは、自分を滅す力を相手に与えたうえで滅されはしないと信じること」)

 

モーガン: "For every good reason there is to lie, there is a better reason to tell the truth." — Bo Bennett
(「どんな大義名分をもってしても、嘘が真実に勝ることはない」ボー・ベネット)

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