母親のちょっとした不注意から発生してしまった、少年の誘拐事件!
しかし、少年を捜索している矢先に殺害されたのは母親だった!!
偶然、それとも犯人がターゲットにしていたのは母親?
プロファイリングが進むたびに、どんどん明らかになる犯人の真の目的。
そして、ロッシが再会した、意外な人物とは?
クリミナル・マインドシーズン7 第5話「母と子(From Childhood's Hour)」のあらすじと感想です。
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セントルイスで、Bobby Smith(ボビー・スミス)という9歳の少年が何者かに誘拐された。
ボビーの母は重度のうつで過去に2度自殺を図っており、その日も自分をコントロールすることができず、ボビーと一緒にいたら傷つけてしまうという恐怖から、実の母親の所在を確認せず、母親の家の前にボビーを降ろして去ってしまっていたのだ。
誘拐された状況と母親の話で、ボビーは犯人と顔見知りであり、母親の病状を知っている者の犯行であるとの見方を強めた。
ボビーの発見に全力をつくすBAUメンバーだったが、その矢先、ボビーの母親が遺体となって発見された。
犯人が執拗に母親の腕についているリストカットを傷つけ、模倣しようとした痕があり、犯人は母親を殺す目的でボビーを誘拐したのではないかと推理した。
現場検証をしている時に、今度は4歳の男の子が母親がちょっと目を離したすきに何者かに誘拐されてしまう。
母親はボビーの母親と違ってうつではなかったが、オキシコドン中毒者だった(ドラマでは"oxy"と言われてましたが、たぶんオキシコドンの略だと思って訳しました)。
後日この男の子は無事に保護されるが、男の子が「犯人はスーパーヒーローだから怖くない」と言った言葉をきっかけに、犯人の割り出しが加速する。
しかし一方で、犯人はすでにターゲットを決め、娘と母親を自宅から連れ去ってしまった後だった。
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犯人は早い段階でわかります。
ので、「誰がこんなことを?」という犯人の予想ができなくてちょっとつまらなかったかな^^;
BAUの予想通り、犯人の目的は、子供ではなくて母親の殺害でしたね。
家庭問題にまで発展するほど問題を抱えている母親を持つ子供にとっては、確かに犯人はスーパーヒーローかもしれませんね。
でも、だからといって子供が母親から離れたいと思うというわけでもなく、弱い立場の人間が頼れる相手、という立場にある人間がシリアルキラーだったら
一体どうなっちゃうの><
と、ちょっと末恐ろしくなりましたね~。
どんな母親でも子供は好きなのに、この犯人はなんで…
と、感じずにはいられなかったエピソードです。
自分の価値観を押し付けて、ましてや人に危害を加えてはいけませんよね。
ロバートレスラーさんの本だったかな、そこにちらっと書いてあったと記憶しますが、自分で襲った相手を救急車で助けに行くのが好きな殺人犯もいるんだそうです。
また、患者を危篤状態に陥らせて、自分がその患者の救急治療に当たるのが快感な看護師や、目撃者として警察に協力的な殺人犯など。
いわゆる「ヒーロータイプの殺人犯」なんですね。
今回の犯人も、「子供を、問題を抱えているお母さんから助ける」という使命に駆られていたのでしょうか。
勘違いもいいところですね(*_*;
そういえば、このエピソードではロッシの最初の奥さんが登場します。
元奥さんとの再会で再び恋心が芽生えてしまったロッシ。
すぐその気になるのはイタリア人の気質からでしょうか(笑)
そんなウキウキしたロッシを見て、エミリーとモーガンが、セントルイスに向かう機内でからかうんですが、年齢とか肩書きを超えてこうやって言い合える関係っていいですよね~。
まあドラマだからかもしれませんけどね^^;
ロッシと元奥さんの関係はどうなっていくのか、次回に続きますので見逃せませんね~。
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リード: "From childhood's hour I have not been as others were; I have not seen as others saw." — Edgar Allan Poe
(「子供の頃から私は、人と違うところにいて、人と違うものを見てきた」エドガー・アラン・ポー)
ロッシ: "All things truly wicked start from an innocence." — Ernest Hemingway
(「真に邪悪なものは、純心から始まる」アーネスト・ヘミングウェイ)
リードが引用した格言の始まり「From childhood's hour」は、今回のエピソードの原題にもなっていますね。
ヘミングウェイの格言は、怖さも持っていますが、的を得ていると思います。
純粋にこれが正しいと信じたものの反対(それを阻害するもの)は憎らしくなる。
純粋に子供の面倒を見ない母親が悪いと決めつけると、そうした母親の存在を消したくなる。
どんな手段を使っても。
自分なりの解釈ですが、今回のエピソードに登場した犯人を理解する一つの手段になりそうです。
シャナ・ハリガン「ドゥー・イット」(Do It by Shana Halligan)