とあるIT企業で発生した、大量殺人事件!
社員や経営者を無残に殺害した容疑者は、次の事件で浮上するが…?
残忍、でも犯罪の底に横たわる動機が悲しすぎる!!
クリミナル・マインドシーズン7 第3話「抜け出せない迷宮(Dorado Falls)」のあらすじと感想です。
スポンサードリンク
ヴァージニア州にあるインターネットセキュリティ会社で起きた大量殺人事件。
それは、そのフロアで勤務していた社員が、全員射殺または鋭利な刃物で刺殺されるという凄惨なものだった。
会社のCEO、Adam Werner(アダム・ウェーナー)のみが処刑スタイルで頭を撃ち抜かれていたことから、犯人のターゲットはウェーナーで、他の社員も巻き添えにしていることから、ヒットマンの犯行ではないとBAUは断定する。
その後、ある民家で夫婦が銃殺死体で発見された。
殺害されたのは、マーク・ドーランと、妻のメアリー。
夫婦を調べると、彼らの息子が元海軍にいたことがわかり、ウェーナーも元海軍のベテランという共通点があった。
さらにこの二人は、NAVY SEALという特別任務を遂行する任務についていたという共通点も見つかる。
犯人は、今度は海軍ジェネラルを拉致し、別居中の妻と娘との交換を主張する。
妻と娘がFBIに保護されていると知った犯人は「Dorado Falls」というミッションを遂行するかのごとく、じわりじわりとBAUメンバーに近づいていく…
スポンサードリンク
クリミナル・マインドの邦題って、エピソードのコンセプトをストレートに、しかも短い言葉で表現していて本当に秀逸だな~、と感心してます。
今回の「抜け出せない迷宮」もそうですね。
オリジナルは”Dorado Falls”というのですが、なかなかピンときませんから~^^;
犯人は、エピソードの初めから登場して話が進行していきます。
犯人の犯行は、すごく許せないことなのですが、怒りというより、悲しい気持ちをいだいてしまうんですね。
犯人は自分の友人であるウェーナーを殺害し、生みの親である両親まで殺害しました。
海軍での経験からPTSDを発症したため、思考回路が戦闘状態のままだからかな、と思ってたのですが
犯人はカプラ症候群と言って、自分の身近な人間はみないつの間にか替え玉とすり替わってるという妄想にとりつかれてしまっていたんですね。
NAVY SEAL時の消えない心の傷を背負っていた犯人は、交通事故によって少しずつ精神的に異常をきたし、妻と娘は何者かの陰謀によって連れ去られ、自分の周りの人間は、そのために替え玉とすり替えられてしまったと、信じて疑わないようになってしまいました。
それで自分の愛する人間を手にかけてしまうなんて悲しすぎます。
目を開けると、その人間が替え玉だと思って殺してしまうので、奥さんと再会するときも目を閉じたままなのですが、娘さんの悲痛な叫び声を聞いて暴れてしまう犯人を、無理やり押さえつけなければならない。
暴れながら連れ去られる犯人、お父さんのところに駆け寄りたいけど出来ずに泣き叫ぶ娘。
ドラマだと知りつつやるせなくなってここは涙が出てきました。
こんな病気、なければいいのに、と思ってしまいました。
PTSDとか精神的な外傷は見える傷ではないので、治療が難しいと思いますが、こうした悲劇を生むのならしっかりとしたケアが必要ですね。
この犯人のように、抜け出せない迷宮に迷い込んでしまわないように…
悲しい、の一言に尽きるエピソードでした。
スポンサードリンク
※番組の特殊効果コーディネーターでもある。シーズン4「殉職警官」では、警察官役で出演。
リード: "Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds." — Franklin D. Roosevelt
(「人は運命に囚われるのではない。人を捕らえるのは己の心だ」フランクリン・デラノ・ルーズベルト)
ロッシ: "We're born alone, we live alone, we die alone. Only through our love and friendship can we create the illusion for the moment that we're not alone." — Orson Welles
(「人間は生まれるのも死ぬのも一人。愛と友情によってほんのつかの間、自分はひとりではないという幻想を抱くだけだ」オーソン・ウェルズ)