次々に発生する若い女性連続殺人事件!
現場に残されたDNA、そして明らかになる犯人の移動ルート。
しかし犯人特定には難航する!!
犯人は何のために女性を連れ去るの?
調べていくうちに、徐々に明らかになる犯人の真の動機に唖然!!
クリミナル・マインドシーズン5 第17話「寂しい王様(Solitary Man)」のあらすじと感想です。
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ニューメキシコ州エッジウッドで、29歳のTanya Hill(ターニャ・ヒル)の遺体が発見された。
これで国道40号線と25号線沿いの溝で発見された遺体は5人におよび、みな首を絞められて殺害されていたが、性的暴行の痕は見られなかった。
遺体が遺棄されていた場所は広範囲に及ぶが、エッジウッドに向かう沿線上にあり、犯人のコンフォートゾーン(安全圏)であるとリードは指摘する。
また、5人の被害者はすべて賑やかな場所から連れ去られ、誘拐されてから12~24時間以内に殺害されていていた。
さらに、同じ人間の皮膚が検出され、被害者全員の爪からは同じ金属片が付着していた。
ターニャの遺体が遺棄されていた場所を検証するロッシとリード。
夜中に遺体を遺棄したんだろう、というロッシの推測するが、リードは、遺棄された被害者たちはみな胎児のような姿勢であったことに気がつく。
ただ捨てるのではなく、決まったポーズを作るのは何か意味があるのだろうか。
ターニャの衣服に、ディーゼル燃料がついていたという検死結果に注目するJJ。
実はターニャだけでなく、他の被害者たちからも検出されていた。
さらにテーブルシュガーも検出されたことに気がつくと、Frank Sanders(フランク・サンダース)保安官は、「砂糖はディーゼル燃料を吸収する。砂糖を使って服についた燃料を落とすのはトラックの運転手がとる方法だ」と指摘する。
新たな誘拐事件が発生する。
誘拐されたのは、高校生の娘を持つNancy Campbell(ナンシー・キャンベル)。
娘Courtney(コートニー)を乗せて帰宅途中、公衆トイレに入ったのを最後に姿が見えなくなった。
コートニーは、大きなトラックが走り去るのを目撃したがナンバープレートまでは把握していなかった。
犯人が被害者を誘拐するにしては静かすぎるし、こういう場所は事件を起こす場所と言うよりも遺体を遺棄するような場所だ。
もしかしたら犯人は遺体を捨てに来て、偶然ナンシーを見かけて犯行に及んだかもしれない。
そう気がついたモーガンは、サンダース保安官に近辺を探すように要請すると、モーガンの予想通り絞殺され、爪に金属片がつまり、胎児のポーズで置かれている、若い女性の遺体を発見した。
ナンシーの誘拐は、同一犯人による可能性が高いが、ナンシーは他の被害者に比べて年齢が高く、しかも既婚。
これまでの犯人の行動から考えれば、ナンシーよりもコートニーをターゲットにするはずなのに、コートニーには手を出さず、目撃者としてその場に残している。
さまざまな疑問が渦巻く中、ガルシアは同じように殺害された女性が、他にも4人いることを発見する。
犯人の目的は?
そして、被害者のタイプを変えた理由は?
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犯人が身勝手すぎて嫌いなエピソードの一つです。
「寂しい王様」って犯人の事なんでしょうね~。
寂しい王様のために妃を、という感じで、被害者を連れ去らって気に入らなければ殺害する、って、本当に身勝手すぎると思いませんかヽ(`Д´)ノプンプン!?
まあ「お妃探し」をする理由はもっと深いんですけど、いや~100歩譲ってもまったく同情できないですね。
こんなリスキーな相手探しするより、普通に探して交際して、っていう地道な路を選べばいいのに!
理由はどうであれやっぱり殺人に興味があったんでしょうね…
この事件の終わりもやっぱりこの犯人の身勝手さで終わるんですが、ホント、はじめから最後まで自分勝手すぎる犯人でした。
このエピソードからでしょうか?
リード松葉杖ついてませんでした。
ようやく治ったのかな。
リードとロッシがターニャの遺体発見現場で検証を行なっている時のこと。
遺体が置かれていた溝は2人が立っている場所から、少し段差があるんですね。
そこでロッシがリードに「ここから溝まで行くのにどれくらい時間がかかる?」って聞くんですよ。
つまり降りて行って確かめてこい、っていう意味なんでしょうね。
「え?降りていくの?
僕が膝を撃たれたこと覚えてない?
登ることは医者に止められているんだよ。」と、リード。
しかしロッシは
「溝だよ、溝。」
これ以上断る理由が見つからないため
リードはしぶしぶ降りていきますが、なぜロッシが降りるのを渋ったのかというと、履いていたイタリア製のブーツを汚したくなかったから、のようです^^;
本当に汚れるのがいやらしく「ねえ、溝からあがるの手伝ってくれないの?!」というリードを置いてスタスタ歩いて行ってしまいました…
ロッシ冷たすぎ(苦笑)
「あ、そうですか、それならひとりで、よいしょ」みたいな感じで一人で上がってきたリードには笑えました(笑)
エピソードの中で引用された「The Hells Angels」は、映画「地獄の天使」のモデルにもなったオートバイ・グループ「ヘルズ・エンジェルス」。
といっても実態はアウトローバイカー集団で、非合法活動で資金調達をしたり、殺人事件を起こしたりと黒いイメージがつきまとっています。
1948年に結成され、今では「国際的バイカーギャング」と呼ばれるまでに成長していて、組織全体ではおよそ2万人が所属しているとも言われています。
このエピソードの原題は「Solitary Man」で、エピソード冒頭のパブのシーンで、同名の曲がかかっています。
オリジナルはNeil Diamond(ニール・ダイアモンド)ですが、ジョニー・キャッシュもカバーしています。
番組で使われたのはキャッシュバージョンのようです。
孤独な男の意味があり、犯人のことを表しているようですね。
にしても、もう少し考え方を変えれば自分が思い描いたようなハッピーエンドが待ってたかもしれないのに。
そう思うと残念ですね。
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プレンティス: Tennessee Williams said, "We're all of us sentenced to solitary confinement inside our own skins, for life."
(テネシー・ウィリアムズ「人はみな、皮膚という独房に生涯閉じ込められた囚人だ」)
モーガン: Christopher Lasch said, "Family is a haven in a heartless world."
(クリストファー・ラッシュ「家庭は無情な世界の安息の地」)
ニール・ダイアモンド「ソリダリティ・マン」(Solitary Man by Neil Diamond)
【ジョニー・キャッシュ版】