2件の捜査が同時進行!

クリミナルマインド3第18話忍び寄るストーカー

 

 

クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド3第18話「忍び寄るストーカー」。

 

 

ホッチ母さんとロッシ父さんはボストンで、バタードウーマン症候群と言われる犯人のプロファイリング。

 

子どもたちはメリーランドで薄気味悪い粘着タイプのストーカー捜査。

 

 

どちらの事件も結末が気になる!

 

BAU一家の今回の活躍はいかに?!

 

 

 

クリミナル・マインドシーズン3 第18話「忍び寄るストーカー(The Crossing)」のあらすじと感想です。

 

 

 


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「忍び寄るストーカー」あらすじ

今回は、2つのケースについてBAUメンバーがプロファイリングにあたっていて、エピソードの中では交互に同時進行していきますが、それと同じようにあらすじを書いていくと、ちょっと混乱してしまいますので、別々に区切ることにしました。

 

 

バタードウーマン症候群殺人事件

クリミナルマインド3第18話ホッチとロッシ

 

 

ボストンで開かれた、テロリズムセミナーに講師として参加したロッシとホッチナー。

 

そこで、Eve Alexander(イヴ・アレクサンダー)検事が2人に声をかけ、ある事件の加害者についてのプロファイリングを依頼する。

 

 

事件の加害者はAudrey Henson(オードリー・ヘンソン)で、彼女は2日前、寝室で寝ていた夫を猟銃で射殺した。

 

20年間連れ添った夫を射殺したと罪を認めたオードリーの弁護士は、彼女はバタードウーマン症候群(虐待女性症候群)だと主張してくると考えられるが、これまでドメスティックバイオレンスの被害届もメディカルレコードなく、オードリーが家庭内暴力を受けていたという目撃情報もなかった。

 

 

そこでアレクサンダー検事は、ロッシとホッチナーに、オードリーがバタードウーマン症候群でないことを、プロファイリングの見地から証明して欲しいと依頼、2人はオードリーに面接することを引き受ける。

 

 

 

オードリーと面接前にオードリーについて調べているホッチナーとロッシ。

 

オードリー側が主張する、家庭内暴力を証明するような被害届もなければ病院通院履歴もない、夫にかけられた生命保険の受取人が19歳の娘になっているなど、オードリーの名前が公に出てくる書類が出生届と結婚届以外にない、ということにホッチナーとロッシは違和感を覚える。

 

 

オードリーの2人の子どもたちに話を聞くと、2人とも父親は母親に暴力を振るったことがないと主張する。

 

更に2人は、「母は家事が下手くそで、家は汚いし、学校の行事などに参加したことは一度もなく、買い物さえろくにできない。
そんな母に父はいつも耐えていた」と、母親を蔑む調子で言い放った。

 

 

「なぜお母さんはお父さんを殺したと思う?」という質問に対して息子は、「母親は父親が自分よりも子どもたちを愛していることに嫉妬していた」と答えた。
父親がいつもそう子どもたちに言い聞かせていたのだという。

 

 

事件現場に訪れたロッシとホッチナーは、完璧なほどまでに綺麗に整理整頓されていた寝室と、子どもたちの証言の食い違いに疑問を抱く。

 

そして、夫を殺害したベッドには血痕が残っていたが、周りに飛び散った血のりが全くなかったことから、誰かが夫を殺害後、部屋を綺麗にしたとの見方が強まった。

 

 

 

オードリーと面接するロッシとホッチナー。

 

オードリーは、「2人目の子供を産んでから自分は太ってみにくくなり、家事もろくにできない、夫に迷惑をかけてばかりいるダメな人間だ」と、自分自身に憎しみを込めるかのように強く強調する。

 

なぜ子どもたちの学校行事には参加しなかったのかという質問には、「家のこともろくにできない自分が表に出たら、子どもたちが恥ずかしい思いをするから」と答えた。

 

 

面接の結果から、自分たちの見解をアレクサンダー検事に示すロッシとホッチナー。

 

しかし検事が納得しないため、ッシとホッチナーは、自分たちが判断した理由を説明するため、検事を直接オードリーに会わせる。

 

 

 

メリーランド弁護士ストーカー事件

クリミナルマインド3第18話ストーカー事件

 

JJは、「深刻なストーカー被害にあっている」と訴えるKeri Derzmond(ケリー・デズモンド)弁護士の捜査依頼を引き受けることにした。

 

ケリーはアトランタに住んでいたが、そこからストーカーに付きまとわれ始め、6ヶ月前にメリーランドに引っ越す。

 

しかし新しい自宅の玄関前に花束と手紙が届けられ身の危険を感じたケリーは、JJに連絡して捜査してほしいと懇願してきたのだった。

 

 

メリーランド シルバースプリング警察に到着したモーガンとリードは、ケリーのストーカーが今まで送ってきたという手紙を分析する。

 

初めて送りつけられた手紙は、2006年3月21日 火曜日。
毎週火曜日はケリーの事務所のミーティングがあり、毎回違ったレストランで開かれていた。

 

このこととストーカーとの接点を調べる一方で、リードは犯人が手紙に同封してきたという自身の二の腕やヒゲといった部分的ショットを分析する。

 

以前の写真と比べると、犯人の二の腕の筋肉は盛り上がり、日焼けしていることに注目する。

 

おそらくストーカーはケリーに気に入ってもらえるように、ケリー好みの男性に変わろうとしているのだろう。

 

 

JJとプレンティスがケリーのオフィスでケリーから話を聞いていると、ケリーの婚約者Ryan(ライアン)から電話が入り、犯人が自宅に再びプレゼントと手紙が届いたという。

 

ストーカーが送り付けてきたのは、自分の祖母のものというペアのアンティークのイヤリングと、「君からの贈り物が欲しい」と訴え、ストーカー行為がどんどんエスカレートしていることを感じさせる内容だった。

 

そのため、ケリーの家の回りを私服警官を見まわりさせるなど警戒していたが、ストーカーは裏庭のゲートを開け、ケリーの飼い犬を連れ去ってしまう。

 

 

 

リードたちはストーカーについてのプロファイルを発表する。

 

  • ストーカーは望みのない女性と親密になりたいと望んでいる無能な求愛者である
  • 女性に好かれようと身体的な向上は見られるが、たとえ理想の体型になったとしても、いざケリーの前で話す段階になったら、12歳の少年のような幼さを感じるだろう
  • 男は電話をかける変わりに自分の気持を手紙に綴っているのは、自分の声や話し方に自信がないから
  • おそらく、男は教育をあまり受けていないか言語障害といった問題を抱えているためだろう

 

 

 

ある日外出先でケリーがふと前を見ると、一人の男が道を挟んだ向かい側に立っていた。

 

この男がストーカーだと直感したケリーは、すぐに警察に駆け込み似顔絵を作成する。

 

 

男がケリーに接近するのは時間の問題。

 

ケリーに近づく前に、の思いも虚しく、ついに男はケリーの自宅に侵入するのだった…

 

 

 

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「忍び寄るストーカー」感想

2つの事件を事件を一緒にしたので、ちょっとあらすじが長くなったような気がしますが…

 

単独だとちょっとインパクトに欠けるかな、と思われる2つの事件を一緒にするというのは賢い選択だな、と感心してしまいました。

 

 

ホッチとロッシのケース

ボストンのバタードウーマン症候群殺人事件ですが、オードリーの名前が公式に出てこないとか、殺害された夫の生命保険の受取人がが娘だとか、子どもたちの言うことと、オードリーのが一致していないことなどから、「一体何がどうなってるの(@_@;)?」と、ちょっと頭が混乱してしまいましたね~。

 

ようやく最後になって、あ、なるほど、と、点と線がつながったって感じで納得しました。

 

夫殺しの容疑者、オードリー・ヘンソン。
クリミナルマインド3 第18話「忍び寄るストーカー」のあらすじと感想
出典

 

 

初めはオードリーが嘘ついているかのような流れでしたね。

 

でも実際は、夫が家族をマインドコントロールしていたというオチ。

 

これはかなりびっくりしたな。

 

子どもたちも父親から「悪い母親像」を植え付けられていましたし、社会的・精神的に自分の存在を否定されていたオードリーは、夫の死後もその影に怯えていました。

 

 

そこまで支配されていたとは。
暴力があれば周りも気づきますが、目に見えない虐待は難しいですよね。

 

 

幸せそうに見える家族でも、本当にそうかどうかって中に入ってみないとわからないですね…

 

ちなみにバタードウーマン症候群とは、ドメスティックバイオレンスなど受け続けた女性が、その状態を変えようとせず、そこにとどまってしまう心理状態のこと。

 

「相手に反抗しても無駄」という、諦めた気持ちが現状維持の選択を選んでしまうようです。
⇒ ウィキペディア:被虐待症候群(バタード・ウーマン症候群)

 

オードリーも長年自己否定され続け、自発的に事態を変えよう、という気持ちが削がれてしまったのかもしれませんね。

 

あまりにも酷すぎる。

 

 

ロッシ、それは失言よ

捜査の中でロッシが思わず「子供がいたら簡単に(自分は)離婚しなかったはず」といった時、ホッチの顔が曇りましたよね。

 

あ、そういえば、ホッチ(子持ち)は離婚したんですよね。

 

 

ロッシ~(;´∀`)

 

今のホッチにその言葉はキツイよ~。

 

ホッチは家族と仕事にすべてを捧げてきました。
でもそれが報われなかった。

 

この流れで行くとヤバイかな、というようなシーンでしたが、粋なジョークを飛ばすロッシと、気の利いた切り返しをするホッチのやり取りは、漫才を見ているようでした^^;

 

好きです、この場面。

 

 

JJ、エミリー、スペンサー、モーガンのケース

もう一つ、ストーカーのほうですが、とにかく勘違いの粘着タイプでキモいです!

 

ハイ、そのキモいストーカー男。

 

マイク・ヒックス
クリミナルマインド3 第18話「忍び寄るストーカー」のあらすじと感想
出典

 

 

顔、話し方、全てが ( ´Д`)キモッ

 

ケリーの手が偶然自分の手に触れたことをきっかけに、恋に落ちたと錯覚。
その後ず~っとケリーと結ばれるという妄想を抱いた生活を送っていたんですね。

 

ストーカーはケリーの婚約者を意識して、鍛えたり日焼けしたり、って言ってましたが、実際に現れた犯人は、色白で筋肉もありそうには見えませんでした^^;

 

 

ケリーの婚約者とは程遠かったです…

 

 

これくらいキモくないと、今回の犯人役は務まりませんが…

 

自宅にいるケリーの前にぬっと現れたときが一番キモかったかな。

 

 

ホッチたちが通常扱うようなシリアルキラーとは違いますが、この男が次に何するか、それが読めなかったので、ストーリー的にはスリルがありましたよ。

 

 

"Where's Mom and Dad?"

ロッシとホッチぬきでミーティングが始まったので、モーガンが

 

"Where's Mom and Dad?"
(おかあさんとおとうさんはどこ?)

 

これは間違いなくホッチとロッシを指してますよね~。

 

どっちも男らしいんで(笑)

 

ロッシとホッチ、どっちがどっちなのかな~、って、どう思いますか?

 

 

私はいつもみんなを見守っていて、ここぞ、というときに適確な判断を下すロッシがお父さんで、メンバーや事件の管理とか、普段細かい仕事をしているホッチがお母さん、といったイメージなんですけどね~。

 

 

JJの妊娠発覚!

事件解決後、エミリーの誘いを断ったJJ。

 

なにかあるな~、と思ったらなんとウィルに電話をかけて妊娠を報告!

 

 

メデタイことだけど、深刻になるのはなぜだろう。

 

仕事との両立ができるかどうか不安だから?
ウィルに断られたらどうしようって不安だから?

 

 

遠距離恋愛ということもあるし、やっぱりウィルの反応が心配だったのかも知れませんね。

 

 

ウィルがどう答えるか知りたい!

 

 

ケリーの犬が誘拐された!

ストーカー男がケリーの飼っていた犬を連れ去るんですが、それを刑事がモーガンたちに伝えるときに、「dognapping」っていったんですよ。

 

普通誘拐は「kidnapping」っていうんですが、kidとdogを入れ替えて、犬の誘拐。

 

この使い方には笑えました。

 

 

 

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「忍び寄るストーカー」キャスト

  • ブライアン・アペル(Brian Appel) グラント・アンダーソン捜査官
  • ジョン・バートン(Jon Barton) SWATリーダー
  • アヴィヴァ・バウマン(Aviva Baumann) サラ・ヘンソン
  • ブラッド・ベイヤー(Brad Beyer) スティーヴ・ベリー刑事
  • バーバラ・イヴ・ハリス(Barbara Eve Harris) イヴ・アレキサンダー地方検事
  • コートニー・ヘンゲラー(Courtney Henggeler) ジェナ
  • メアリー-マーガレット・ヒュームズ(Mary-Margaret Humes) オードリー・ヘンソン
  • ビクター・Z.・イサク(Victor Z. Isaac) ナサン・ヘンソン
  • スコット・ロウエル(Scott Lowell) マイケル・ヒックス
  • ガイ・ナルドゥリ(Guy Nardulli) 覆面警官
  • エンジェル・パーカー(Angel Parker) キャッシャー
  • コーシャパテル(Kosha Patel) クラーク
  • ジェフリー・ピアース(Jeffrey Pierce) ライアン・スコット
  • ボニー・ルート(Bonnie Root) ケリー・ダズモンド
  • ジュリー・サンフォード(Julie Sanford) ナンシー・ファーガソン
  • カムデン・シンガー(Camden Singer) ハンナ

「忍び寄るストーカー」で引用された格言

プレンティス: Author Christian Nestell Bovee once wrote, "No man is happy without a delusion of some kind. Delusions are as necessary to our happiness as realities."
(米作家のクリスチャン・ネステル・ボヴィー「人は何かしらの妄想なくして幸せになれない。妄想は現実と同じくらい幸せに欠かせないものなのだ」)

 

JJ: Susan B. Anthony said, "A woman must not depend on the protection of man, but must be taught to protect herself."
(スーザン・B・アンソニー「女は男に頼らず自分の身を守る術を学ぶべきである」

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