偶然見つかった、拷問の詳細や拷問写真の数々!
これは本当に起こったこと?それとも?!
野心家Jill Morris(ジル・モリス)捜査官と、衝突を重ねながら進むこの事件、果たしてその結末とは?!
クリミナル・マインドシーズン3 第13話「野心の果て(Limelight)」のあらすじと感想です。
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ペンシルヴァニア州サウスフィラデルフィアで、ある2人組の男性がオークションに出品されていた貸し倉庫を落札した。
落札後、倉庫内の品物の中にあった古い箱を明けたところ、中から
などが出てきた。
FBIフィラデルフィア支局から依頼を受けたロッシとリードは、現地に飛ぶ。
モリス捜査官は、到着したロッシとリードに、事件の概要を簡単に伝え、2人を証拠品が入っている箱のある部屋に案内する。
大量の証拠品を分析したロッシは、確かに精神障害のある個人が作成したとみられるが、妄想を実行したとは考えにくいと結論付ける。
去ろうとするロッシにモリス捜査官は「これは妄想ではない」と、倉庫から見つかったとされる一房のブロンドの毛髪を出した。
それを見たロッシは考えを変えて、他のメンバーとともに事件の捜査をすることにした。
貸し倉庫に残された品物を捜査するモーガンとプレンティス。
2人はそこで、健全な子供時代と母親を失って内向的な性格になったことを示唆する絵や、サイズの違うドレスを発見する。
一方、拷問ノートの筆跡を見ていたリードは、電気ショックによる拷問の箇所で、だんだんと筆跡が荒れてきたことを発見、どうやら犯人はこの拷問方法に興奮するらしいと推測する。
似たような事件が過去に起きてないか調べたガルシアは、Dona Foster(ドナ・フォスター)という34歳の不動産業者が、客を案内した物件の地下室で、電気による拷問を受け殺害されていた事件を発見した。
しかも、その客の名前と、貸し倉庫を借りていた名前が(偽名だが)一致していたのだった。
事件後にその物件に移り住んできた家主の了承を得て、現場となった地下室を捜索するホッチナーとロッシは、犯人がコンセント部分を細工して被害者に電気ショックを与えていたことを知る。
ガルシアが調べたところ、類似事件が、州をまたがって3件発生していた。
ホッチナーたちは
とプロファイリングした。
しかし、ホッチナーたちのプロファイリングを、テレビで発表しているモリス捜査官を見て愕然とするホッチナーたち。
モリス捜査官は、発表について、ホッチナーたちにはなにも相談していなかったからだ。
モリス捜査官の行動は売名行為であり、それはFBIが捜査よりも報道を優先し、被害者を忘れ、犯罪者を神格化して人々の記憶に残るだけで、事件解決のじゃまをするだけの何者でもない、と、ホッチナーはモリス捜査官に対して怒りをあらわにする。
その夜、モリス捜査官はお詫びのためロッシを飲みに誘うが、そこであの毛髪は、犯人が残したものではなく、自分のものだったことをロッシは見破った。
ホットラインに「死体が埋められている」という不審な匿名電話がかかってきた。
指示されたところを掘ってみると、女性の遺体が発見された。
更にその女性の遺体の下には、もう一体女性の遺体が埋められていた。
貸し倉庫の件といい、今回の匿名電話といい、犯人はホッチナーたちにまるで自分が犯してきた犯行を始めから見せているようだった。
そしてその頃犯人は、「最後の章」を完結するため、新たな行動に出ていた…
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このエピソードの見どころというと、やっぱりモリス捜査官の野心的なキャラでしょうね~。
そもそもこの事件をBAUに介入してもらって解決したかったのは、決して被害者のためではなく、自分が有名になるとか、支局の評判を上げることにあったようです。
彼女のオフィスに並ぶ、おびただしい表彰楯やトロフィーの数々もそうですが、シリアルキラーということがわかった途端に「犯人にニックネームをつけよう」とか、BAUメンバーをどこか部下みたいに扱う態度とか。
「己のエゴに気をつけろ」というロッシの戒めも聞かず、どこまでも野心家な女性でしたね~。
ここまではっきりキャラが描かれると、好きなキャラじゃないけど、わかりやすくておもしろかったです。
ロッシはこのモリス捜査官の姿が、「過去の自分に似ている」って言ってましたが。
ロッシ、どんなことしてきたの?!
って、気になっちゃいましたね(*´ω`*)
犯人は恐ろしい性的サディストで、被害者の服を着て、拷問当時の回想をして喜ぶという、エグいキャラなんですが、その場面があまり出て来なかったので女装して喜ぶ理由があまりよくわからなかったですね^^;
放送時間の関係で仕方ないのかもしれないですが。
DVDのボーナス映像とかに入っていたらいいのにな。
あとでチェックしてみます♪
あ、それから、貸し倉庫で見つけた拷問に関する犯人のスケッチとか構想とか、びっしりノートに書かれているわけですが、「よくここまで書いたな~」と、設定の凝りさには感心してしまいました。
犯人の出番がもう少しあっても、という不満をのぞけば、犯人やモリス捜査官のキャラ設定や、話の展開もスリリングで良かったので楽しめるエピソードだと思います。
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ロッシ: "I know indeed what evil I intend to do, but stronger than all my afterthoughts is my fury, fury that brings upon mortals the greatest evils." – Euripides
(「自分がどんなひどいことを行うかがわかっていても、怒りは抑えられない。人間に最大の禍をもたらすのが怒りである」エウリピデス)
ロッシ: "For we pay a price for everything we get or take in this world, and, although ambitions are well worth having, they are not to be cheaply won." – Lucille Maud Montgomery
(「この世で何かを手に入れるには代償が必要である。野心を持つのはいいことだが、かなえるのは高くつく」ルーシー・モード・モンゴメリ)
エピソードを観終わったらわかりますね。
モンゴメリの格言、そっくりそのままモリス捜査官に贈りたいほど意表をついていると思います。
シアン&ベン「スイート・ビリーフス」(Sweet Beliefs by Cyann & Ben)