幼い女の子の誘拐事件発生!
事件が発生したのは、買い物で一人になったほんの数分。
犯人はきっとあいつだ!
しかし、その容疑者が死体で見つかるというどんでん返し!
どうなってるの、今回の誘拐事件は?
ホッチナー役トーマス・ギブソン監督が、幼い子供が巻き込まれ、時間との戦いになる事件に挑戦するBAUの活躍を描く!
クリミナル・マインドシーズン9第16話「天使の失踪(Gabby)」のあらすじと感想です。
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ミシシッピ州ティスバーグで、4歳になるGabby Haffer(ギャビー・ホッファー)が何者かに誘拐された。
Sue Walsh(スー・ウォルシュ)は、旅行に出かける従姉妹のKate(ケイト)の娘、ギャビーを預かっており、その時に起きた事件だった。
スーは、ようやく寝ついたガビーを車に乗せ、フードマートに買い物に出かける。
そして、寝ているがビーを車に残し、店で買物をして出てきた4分間の間に何者かに連れ去られてしまったのだ。
ガビーが誘拐されてから3時間後、ホッチナーたちは捜査を開始する。
そして、アメリカ南東の地域を担当するCARDチームのカニング捜査官と現地で合流する。
現地はアンバーアラートが発動され、緊迫した空気が漂っていた。
目撃情報によると、事件当時、スーの車の隣に黒っぽいバンが横付けされていて、ブレーキランプが点灯しており、ひとりがドライバーで、もうひとりがギャビーを車に連れ込んだと見られた。
ケイトとは連絡が取れたが、ケイトと離婚したガビーの実父、Doug(ダグ)とは連絡が取れずじまいだった。
トラック運転手なのに連絡が取れないというのは不自然で、しかもダグは離婚の際親権を失っている。
ホッチナーたちは黒いバンと、ダグの行方を追うことになった。
スーの自宅を訪れたJJとモーガンは、近所の人から話を聞き、「黒っぽいバンを見かけ水道の修理業者かと思った」との情報を得た。
そして、ガルシアはその情報にマッチする地元の業者を発見する。
ダグのものと見られるトラックが発見され、カニング捜査とともに現場を訪れたリードとブレイク。
トラックが放置された場所は、ギャビーが誘拐されたフードマートから約8km離れており、さらに監視カメラは、例の黒っぽいバンに乗り込むダグの姿を捉えていた。
そのバンの持ち主はIan Little(イアン・リトル)で、おじとともに配管業を営んでいた。
ケイトの話によると、ダグはイアンから麻薬を買っていたということから知り合いだった。
重要容疑者を見たホッチナーたちはイアンを拘束するが、イアンはほとんど話さず、黙秘を続ける。
さらにイアンは顔に重度の火傷を負っているにもかかわらず、病院にも行かないという不審な点もあった。
ガルシアはイアンの携帯電話の電波発信地点からイアンの両親が所有する農場を発見する。
その農場は、かつてイアンの父親が母親を殺し、自らも命を絶った場所だった。
イアンとダグが共謀してギャビーを誘拐した線が濃厚になり、農場を捜査するホッチナーたち。
やがて農場付近を流れる川で、黒いビニール袋に包まれた死体を発見する。
その死体はホッチナーたちが容疑者とみていたダグだった…
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ホッチ役のトーマス・ギブソンが監督のこのエピソード。
前回彼が監督を務めた「姉妹」と比べると、ミステリアスな誘拐・失踪事件という共通点がありますよね。
あと、容疑者が取調中に凶暴になっていくとか^^;
犯人かな?犯人かな?犯人かな?
あ、違ってた!
とか^^;
エピソードの冒頭は、天使のようなギャビーの可愛らしさにほっこり。
このドラマがサスペンス・ドラマということをすっかり忘れてしまいましたし、そうだったと気がついたときは「ああ、やめてほしい」って暗くなってしまいました。
「ああ、この先ギャビーどうなってしまうんだろう」って、心のなかでいろいろ考えてしまって息苦しくなりました(苦笑)
もう、このドキドキに耐えられない~><
みたいな。
ギャビーが誘拐されたあと、犯人らしき人物が川に遺体らしきものを投げ込むシーンが出てきたけど、これにも惑わされましたよね。
犯人はエピソードの後半までわからずじまいですが、私はなんとなくピンときてました。
だから犯人がわかったときは「あ、やっぱり」感が強かったですが、本当の犯人というか、最後の最後に逮捕された犯人は、想像もしてませんでしたね~。
こういう複雑さはさすがクリミナルマインド!と感心せずにはいられませんでしたね~。
犯人のスーにはいらっときてしまったところもありましたが、最後は子どもの里子に関する問題が浮かび上がって、すごく考えさせられたエピソードでもありました。
あ、あと邦題が秀逸ですよね!「天使の失踪」って。
原題は「Gabby」で、誘拐された女の子の名前ですが、親にとっては天使のような存在の子どもが誘拐されたというエピソードを象徴するような邦題ですよね。
ギャビーもホントに天使のように可愛かったですし。
ギャビーが誘拐されてその安否を本気で心配していたガルシア。
さらに事件が、里子の「闇の養子縁組」にまで関わってることを知り、さらに心を痛めるガルシア。
そんなガルシアの様子を知っていたモーガンは、最後ギャビーが無事に救出されて抱き合う姿をスマホで撮影、遠く離れたガルシアに見せます。
モーガン、GJ!
もう感動、感動。
すごく話題が暗かったのでそれまでどよんとした気持ちに包まれていたのですが、このモーガンとガルシアのやり取りを見てすごく優しい気持ちになりました。
ガルシアのこういう優しさ
モーガンのこういう優しさ
本当に好きです!。・゚・(ノ∀`)・゚・。
ギャビーが誘拐されたと偽ったスー。
始め、彼女が犯人だったとはまったく疑っていませんでした!
それがどんどん変貌して、ホッチの作戦に引っかかったときは超ヒステリックで攻撃的な本性を剥き出しにしましたね。
ココらへんでようやく目が覚めました(笑)
ケイトの信用を裏切り、ギャビーを誘拐犯に引き渡し、さらにギャビーの父、ダグまで殺害したスー。
本当にイラっとくる犯人でした。
スーは両親が死んだことで、ケイトの家に引き取られましたが、ここでケイトの父から虐待を受けたんですよね。
その怒りが事件につながったわけですが、ガビーをケイトの知らない場所に追いやろうと計画し、その計画から外れたダグを殺害。
そして計画を変えて、今度はギャビーを「ディスラプション(養子縁組の終了)」サイトで知り合った人物に渡してしまう。
スーの過去には同情できるものの、犯行の目的は、ケイトがギャビーの所在を知らずに一生苦しむことなんですから、やっぱりダメですよね。
今回のエピソードで、スーが利用した「ディスラプション」。
ディスラプション(disruption)というのは、「中断」「分裂」「崩壊」などという意味がありますが、「養子縁組の終了」という意味で、「リホーミング(re-homing)」と表現されることもあります。
具体的に言うと、養子縁組をした両親が離婚したとか、養子が手に負えないワルになってしまったといった理由で、法律で定められた期間の前に養子縁組を中断させたいケースがディスラプションになります。
アメリカでは、通常里親紹介所などがディスラプションの問題に対応しています。
でも、プライベートで行われることもあり、そのときは弁護士などが仲介に入るようです。
里親を失った子どもたちは、新しい里親が出るまでそれまでの里親のもとで暮らします。
新しい里親探しは、里親紹介所が行うこともありますが、里親が直接新しい里親を見つけることもあります。
アメリカでは、里子を受け入れるのは国内だけでなく、海外から受け入れるケースもあり、そうなると、国の制度の違いや国籍の問題などで、かなり複雑になってしまうようです。
里親制度で助かる子供もいると思いますが、里親の都合で不安定な環境に放り込まれてしまったり、今回のエピソードのように、事件に巻き込まれる可能性もあるので、なんともいえない制度ですね…
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ホッチナー: "It's often said there is no footprint too small to leave an imprint on this world."
「どんなに小さな足跡も、一度刻まれれば消えることはない」
JJ: "A mother's arms are made of tenderness and children sleep soundly in them." — Victor Hugo
(「母親の腕は優しさでできている。子どもたちがぐっすりと眠れるように」ヴィクトル・ユーゴー)