人々のありふれた日常を破壊する普通の少年の不可解な凶行!
死をも恐れないその行動はまさに少年兵士そのもの。
一体誰が、なんのために少年たちを兵士のように訓練してるの?
解き明かされる犯人の素性に驚きを隠せない!
モーガンの、仕事とプライベートの活躍が100%楽しめるよ!!
クリミナル・マインドシーズン9 第8話「少年兵士(The Return)」のあらすじと感想です。
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シカゴのダイナーで、射殺事件が発生する。
犯人は16歳のGavin Rossler(ギャビン・ロスラー)。
生存者の話によると、ギャビンは客として来店していたが突然銃を発砲し、3人を射殺。
ギャビンも非番でダイナーに来ていた警察官Ryan Clayburn(ライアン・クレイバーン)に射殺される。
The National Center for Missing & Exploited Children (NCMEC)によると、ギャビンは4年前から行方不明になっていた。
防犯カメラから、ギャビンはダイナーに車で送ってもらったことが判明。
しかしドライバーの少年の身元を割り出すことはできなかった。
ギャビンがガーフィールドという、地元ギャングのテリトリー出身ということもあり、ギャングが関与しているとの見方が強まった。
しかし犯行現場を検証したロッシは、ギャングが絡む事件特有の金や、力の誇示をギャビンがまったくしていなかったことから、その可能性は低いと判断する。
ギャビンの司法解剖の結果を聞くリードとモーガン。
ギャビンは6ヶ月家出をしていたが、ストリート・チルドレン特有の栄養失調や健康被害の兆候は見られなかった。
誰かがギャビンの世話をしていた可能性がある。
しかし複雑螺旋(ふくざつらせん)骨折が腕に見られ、虐待を受けていたことも推測された。
ギャビンを射殺したライアンに事情を聞くJJ。
ライアンは、「ギャビンがまるで死を覚悟していた表情をしていた」と、当時の様子を語る。
さらにダイナーに入る前の様子を捉えた防犯カメラに映っていた映像を分析すると、ドライバーはギャビンを下ろし、様子を見守ることもなくギャビンが店に入る前にその場を走り去っていた。
これはまるで、ギャビンが生きて戻ってこないことがあらかじめ決められていたことを示唆しているようだった。
ロッシはギャビンのこめかみに残されていた、マズルフラッシュの痕に注目する。
マズルフラッシュは、銃を撃った時に発生する閃光のことだが、ギャビンはこめかみに向けられ、空砲を繰り返し撃たれた可能性が高くなった。
空砲でこめかみを撃つと、頭蓋骨を砕く可能性があり、ギャビンは繰り返し拷問を受けていたことになる。
ギャビンを世話していた人物は、ギャビンを「少年兵士」として訓練していたのだった。
やがて「ドライバー」の身元が判明する。
17歳のTrevor Madison(トレヴァー・マディスン)で、ギャビンが行方不明になってから24時間後に同じく失踪していた。
そのトレヴァーは車中に籠もり、交通整備をしていた警官を巻き込んだ自爆事件を起こす。
犯人のプロファイリングを発表するホッチナーたち。
その後のガルシアの調べで、キャビンとトレヴァーのように、時間差で誘拐された事件が2件発生していたことがわかる。
初めの誘拐事件は、24時間のうちに少年2人が連れ去られ、どちらの少年も後日遺体で発見されていた。
もう一つのケースも、2人の少年が誘拐されていた。
一人は遺体で見つかったものの、当時12歳だったDaniel Morrison(ダニエル・モリソン)の安否は未だわかっていない。
拉致期間の長いダニエルは犯人に従順で、犯人もある程度の自由を与えているのではないか。
そこでホッチナーたちは、ダニエルの母親に、メディアの前でダニエルに向かってメッセージを送ることを提案する…
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犯人が最後の方まで誰だかわからないエピソードは、やっぱりドキドキとスリルがあっていいですね。
あ、でも逆に「なんで事件を起こすの?」って理由がわからんくてイライラした面もあったかな^^;
犯人は、権力を盾に、容疑者に不当な暴行を加えていたことから解雇となった元刑事。
そして、そのきっかけとなったのが、犯人を告発したレイエス刑事でした。
まさかここに繋がりがあったなんて、びっくりですよね。
そしてそれがわかったときに、警察署に潜入する「少年兵士」シーンが。
びっくりとスリルが同時に弾けたシーンでもありました。
拉致された被害者たちが、犯人によって少年兵士に仕立てあげられていたとは全く想像していなかったし、それが犯人の復讐の手段というのにもびっくり。
自分は手を下さず、少年少女たちに実行させるとは。
現役時代もそして今も、卑劣さは変わりませんね。
本当にヤなやつ!
ダニエルの帰りを待つお母さんの姿が切なかったです。
ダニエルの心の片隅には、お母さんを思う気持ちが消えていないのはわかりました。
でも、逮捕されて、教えこまれたように認識番号を繰り返したり、お母さんと対面しても微動だにしないシーンは、ちょっと絶望的になりましたよね。
お母さんに抱きしめてもらいたい、でも洗脳でそれができない。
これだけでも洗脳の恐ろしさが浮き彫りになりますが、最後、爆弾に身を包んだステファニーが、犯人からのメッセージを延々としゃっべていたシーンを観ると、さらにその恐怖が増しました。
一歩間違えたら警察署が爆破、というところでしたが、モーガンの一発で事なきを得ました。
そしてさらに犯人が次の犯行を実行しようとしたところでも、モーガンがそれを制止。
仕事でもプライベートでも、モーガンが活躍してくれたので、うれしかったです♪
今回のエピソードで見逃せないのが、モーガンの恋人、サヴァンナとモーガン。
サヴァンナは、キュートな顔立ちの女医さん。
出典
初めての登場で、深夜に病院から呼び出しがかかりあのモーガンを躊躇することなく置き去りに。さらに飼い犬の散歩を頼み、そのまま仕事に飛び出して行ってしまいました!
インパクトありありでしたよね~(;・∀・)
モーガン唖然。
そのことをモーガンがガルシアに愚痴ったら、「ハイヒールを履いたモーガン♪」と表現されましたが、すごく的を得ているなあ、っておかしくなりました。
さっすがガルシア♪
自分のことはよくわからないものなんですね~。
医者もプロファイラーも、24時間体制で、プライベートより仕事ですからね。
そのあとゆっくりできなかったおわびにと、サヴァンナがロマンチックな演出をしますが、これもガルシアの「手回し」があってのこと。
まあ、きっかけはどうであれ、モーガンはとても嬉しそうでした。
モーガンとサヴァンナは、お似合いの二人なので、仲良くして欲しいですね^^
にしてもサヴァンナのベッドで寝ていたモーガンの背中、美しすぎてうっとりしてしまいました~(*´∀`*)
被害者のダニエルの母親を演じたのは、ジャン・ブロバーグ(Jan Broberg)という女優さん。
ジャンは、12歳の時に近所の男に誘拐され、監禁されたという過去を持っています。
監禁時、ジャンは犯人から「君はエイリアンに選ばれた、特別な少女」と、くり返し言われ、洗脳を受けました。
約1か月後、ジャンはFBIに発見されて、犯人も逮捕されるのですが2年後、釈放された犯人に再び誘拐されてしまうんですね。
こんな危ないヤツ、簡単に釈放するな!
って言いたくなりますが、犯人はよっぽどジャンに執着していたようで怖いです。
2度の拉致監禁と洗脳で苦しんだジャンは、苦難を乗り越え、その後女優として活躍しています。
今回のエピソードは、そのジャンの経験も反映されているようです。
ダニエルと面会した時のジャンの演技は、すごく心打たれてしまったのですが、感情移入する部分が強かったのかもしれませんね。
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モーガン: Alfred Hitchcock said, "There's no terror in the bang, only the anticipation of it."
(アルフレッド・ヒッチコック「人は突然の衝撃ではなく、衝撃の予感に恐怖する」)
JJ: "The greater the power, the more dangerous the abuse." — Edmund Burke
(「力が大きければ大きいほど乱用の危険が増す」エドマンド・バーク)
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