JJが産休復帰で再登場!
連続誘拐事件の女性ひとりの遺体が発見され、それには防腐処理が!
そして4人目の女性が誘拐、母親はなんとサイキックにも捜査を依頼していた!!
BAUと肩を並べて捜査に加わるサイキックは果たして嘘つき、それとも…?!
クリミナル・マインドシーズン4 第14話「愛しき骸(Cold Comfort)」のあらすじと感想です。
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ワシントン州オリンピアで防腐保存された遺体が発見された。
地元で9ヶ月の間に4人の女性が行方不明になっていたが、遺体はそのうちの一番初めに行方不明になった被害者と判明する。
被害者はすべてブロンドで、青い瞳を持つ20代全般という共通点を持っていた。
遺体を防腐保存するための埋葬術の知識があり、その人が自分の元から立ち去るのを恐れる恐怖心から、いつまでもそのままにしておくため遺体をミイラ化。
しかし遺体は朽ちてしまうので、また新たに被害者を誘拐するのではないだろうか。
誘拐のサイクルが3ヶ月おきに起こっていることから、犯人はすでに3人の被害者を殺害しているだろうとロッシは予測する。
ロッシの予測通り、第1の遺体が発見された場所から、第2、第3の遺体が発見された。
遺体の首にはいずれも十字架のネックレスがかけられており、犯人が遺体を大事に思っていることが伺えた。
4人めの被害者、Brooke Lombardini(ブルック・ロンバルディーニ)が誘拐された日の足取りを追うホッチナー、プレンティス、Fullwood(フルウッド)刑事。
ブルックは仕事を終え、自分の車に近づいたところを誘拐された。
その時に身につけていたアメジストのネックレスが現場付近に落ちていたと、説明するフルウッド刑事。
そのアメジストのネックレスが見たいというホッチナーに、フルウッド刑事は、手元にはなくブルックの母親に返したと言った。
証拠を返すにはまだ早いのでは?
と不審に思ったホッチナーが尋ねると、フルウッド刑事は、「ブルックの母親は、Stanley Usher(スタンリー・アッシャー)というサイキックに娘の捜索を依頼している」と説明する。
検死結果の報告によると、被害者は全て金髪のボブカットでピアスを2つ開けており、死因はいずれも失血死だった。
さらに遺体には屍姦された痕があり、報告を聞いていたリードは言葉を失う。
犯人のプロファイリングを進めるホッチナーたち。
ホッチナーたちのプロファイルによると
犯人は20代後半の白人男性
葬儀屋や墓守などの聞きこみが進む中、ホッチナーはある検死官から、女性の死体にかつらをかぶせたり化粧をしたりしてクビになった、元見習いの話を聞く。
その元見習いのロッカーには、金髪のかつらが残されていた。
この情報から間もなく、Ivan Bakunas(アイヴァン・バクナス)という男が容疑者として逮捕される。
元恋人に薬を飲ませ昏睡状態にしてからレイプした過去のあるバクナスは、殺人とDNA採取を否定する。
フルウッド刑事はバクナスが容疑者と見ていたが、ホッチナーたちは、バクナスには経済的に犯行を犯すのは不可能であり、しかも母親と一緒に住んでいたため、犯人ではないとの見方を強めていた。
犯人は一体誰なのか。
アッシャーの霊視で生存を信じているブルックの母、捜査に行き詰まりアッシャーの霊視に頼ろうとするフルウッド刑事、そしてアッシャーに不信感むき出しのロッシ。
事件はやがて意外なところから突破口が開ける…
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犯人はエピソードの後半頃登場します。
なので、それまで誰だか全く想像出来ません。
でも、被害者のことを自分の思い入れのある人にしようとしたり、防腐保存したり、ネクロフェリアだったり、キモいやつ、というのは容易に想像出来ました^^;
これは私の想像ですけど、ネクロフェリアってよっぽど相手と話たりすることが苦手なんでしょうね。
拒否されたら怖いとか、自分の思うように相手を支配したい、とか、そういう気持ちが強すぎるので、相手を体から「追い出した」後自分がしたいことをする…
この犯人もそんなカンジですよね(;一_一)
被害者を自分の愛する人「アビー」にしか見えなくて、それを前提にした会話は怖かったです。
あと、監禁されたブルックが始めは「私はアビーじゃない!」と反抗していたのに、だんだんと、自分はアビーだと思い込むようになる過程も怖かったです。
よっぽど精神的に追い詰められていたんでしょうね…
というか、それだけ犯人が強く「アビー」を求めていたって、う~、やっぱりキモいです、犯人 ( ´Д`)キモッ
今回は死体を愛する犯人が登場(オエッ)
犯人のキャラがわかった時、「あ~、だからこのタイトルなのね」と納得しました。
ロデリック・グレス
出典
9歳の時、唯一の心の拠り所だったアビーが急死。
その時両親は外出中で、死体とともに数日過ごすという異様な体験をしました。
この一件でロデリック少年に芽生えたのは…
「死体愛好癖」だったようです。
やっぱりこの頃から普通の人とはちょっと違うものを持っていたんですね。
成長してからアビー似の被害者を誘拐して殺害、その後を楽しむネクロフィリアと化したのも自然だったのかも。
ロデリックは身近な人の死で死体に興味を覚えましたが、彼のように死体を見て興奮して、というネクロフィリアは実際に存在するから頭が痛い。
スペンサーが例に上げたエド・ゲイン(1906-1984)は有名なネクロフィリアですよね。
外部との接触を一切絶ち、母親から性欲を悪と徹底的に教え込まれるという歪んだ少年期を過ごしたエドは、母親の教えをそっくりそのまま信じて成長。
その最愛の母親が亡くなると、墓場へ出向き女性の死体を掘り起こして解体するという異様な行為をするようになりました。
解体した部分を使ってベストや食器を作り、さらに頭皮をかぶったり、もう普通の頭からは想像できない異次元さ!
エドは雑貨店の女主人が行方不明になった疑いで逮捕されましたが、エドの家には解体された女主人の遺体がありました。
逮捕されたエドは精神病院に送られそこで一生を終えました。
酒飲みの父を憎み、性欲は悪の何者でもない、と言い聞かせ続けた結果、エドは男性である自分を否定し、女性になろうとしていたのかもしれませんね。
その思いが異様な行動に結びつくとは。
まあ、エドのケースはかなり極端だと思いますが、思い込みって怖いですね。
オフィスで今日の運勢をケビンに聞かせるガルシア。
占いを素直に信じるケビンが可愛かった(笑)
そこへやってきたモーガンが「くだらない」と占い結果を一蹴。
そんなモーガンに対して「驚くなよ」と、ケビン(このケビンも可愛くて 笑)。
さらに近くにいたエミリーも「(占い結果は)ちんぷんかんぷん」と、モーガンに援護射撃を送ります。
モーガンとエミリーはかなり現実的なんですね。
仕事が仕事だから当たり前かもしませんが。
※魔法の材料としてエミリーが言った「スプレンダ」は、カロリーゼロの甘味料のことです。
そこへやってきたスペンサーにガルシアが星座を聞くと、「10月12日午前7時12分」と、スペンサーらしい答えが。
何気ない彼らの一コマなんだろうけど、メンバーの仲の良さとキャラが分かる、好きな場面です♪
今回事件解決に一役買ったのがアッシャー。
霊視でブルックは空腹と疲労がたまっているけど生きていると、ブルックの生存を断言したのはアッシャーだけでした。
JJやフルウッド刑事は、アッシャーの能力に一定の理解を示して好意的でしたが、これに反発しているのがロッシ。
娘は生きている、というお母さんの望みを否定するような発言をしたり、アッシャーには詐欺の逮捕歴があることを暴露したり、アッシャーのことを暗に詐欺呼ばわりしたり、敵意むき出しでびっくりしました!
でもこれには理由があったんでしたね。
昔捜査に行き詰まったロッシは、自称サイキックという女性の霊視を元に捜査をしたのですが、その霊視がまったくデタラメだったばっかりに、被害者の男の子が死亡してしまった、ということを経験していたからでした。
なるほど、そういう事情があったんですね~。
霊視で犯人を見つける企画よくやってますが、ほとんどが犯人わからずじまいで怪しいというか、見ると欲求不満になっちゃうんですよね。
こちらでも、サイキックが協力して事件解明につなげるというドキュメンタリー番組やってますが、惜しいところまで行くけどみつからない、というのが多いですね~。
ただひとつ「psychic detective(サイキック・ディテクティブ)」という番組では、ほとんどの事件がサイキックによって解決されていてこれは見ていて面白いです。
まあ、いくつもの失敗の中から成功した例だけを取り上げているからだと思うのですが。
なので、サイキックについては私は半分くらい信じているかな。
実際自分がサイキックになったらよく分かるんだけど^^;
そんな特殊な能力、身につけたいです~!
あ、話が横道にそれちゃったけど、結局この事件を解決するきっかけとなったのは、JJがアッシャーに犯人とゆかりのある手紙の霊視を頼んだことからでした。
だから今回の事件解決はアッシャーのおかげ、というところが大きいと認めざるを得ませんね!
サイキックとプロファイリングのセットは、捜査上で強力なツールになりそうですよね~。
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調べてみると、マイケル・ビーン、ヴォンディ・カーティス=ホール、シビル・シェパード、ロリータ・ダヴィドヴィッチなど、有名な熟年俳優が多数出演しているんですよね~。
つい「おお~っ」となってしまいます。
JJ: "...and so all the night tide, I lie down by the side, of my darling, my darling, my life and my bride. In the sepulcher there by the sea, in her tomb by the sounding sea." – Edgar Allan Poe
(「愛しき骸のかたわらに夜ごと、この身を横たえる。我が命、我が花嫁の眠る海辺の霊園に、美しき人の墓穴に。」エドガー・アラン・ポー)
ロッシ: "For those who believe, no proof is necessary. For those who don't believe, no proof is possible." – Stuart Chase
(「信じる者に対して証拠は不必要である。信じない者に対して証明は不可能である」スチュアート・チェイス)
「格言からヒントを得て作られたんじゃない?」っていうくらい、どんぴしゃですよね。
もしそうだったら、こうした格言を探し出すのもすごいし、そこから想像を広げるのもすごいですよね~。