財界の大物を殺害するのは高級娼婦!
さらにホッチのことを知ってるのはなぜ?
財界のドロドロした黒い部分と犯人の動機がリンクする!
クリミナル・マインドシーズン4 第16話「コールガール(Pleasure Is My Business)」のあらすじと感想です。
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ホッチナーはPatrick Jackson(パトリック・ジャクソン)テキサス州検事総長の要請で、一人でダラスヘ向かった。
ジャクソン州検事総長は、Hoyt Ashford(ホイト・アシュフォード)という財界の大物が、ホテルの一室で死亡した件で、スキャンダルに発展しないようとの配慮から、ホッチナーを先に呼び寄せたのだった。
アシュフォードの弁護士は、アシュフォードが自殺したということで片付けようとしていたが、ホッチナーは、部屋にバイアグラがあることを発見、自殺ではなく娼婦が殺害したのだろうとの見方を強めた。
アシュフォードが2人目の被害者だと知ったホッチナーは、BAUメンバーを呼び寄せることを決める。
犯人は秩序型で、あらかじめ被害者を殺害すると決めてから犯行に及んでいるので、被害者の間には共通点があると見られる。
さらに、両被害者の死亡声明文が全く同じ文面ということに着目したホッチナーは、両顧問弁護士と面会を取り付ける。
待ち合わせ場所に現れたのはEllen Daniels(エレン・ダニエルズ)という、スキャンダルもみ消しを専門とする、コンサルタントで、「誰もコールガールのことについては、公に話たりすることはない」と、高級コールガールを斡旋している先の名刺をホッチナーに渡す。
斡旋先を訪れるプレンティスとリード。
元締めのマダムは、2人を出迎え、顧客を殺害している犯人は、高級コールガールの生活の糧とも言える顧客リストを潰していて、自殺行為だ、言い切る。
更にマダムは、コールガールはベッドの上だけでなく、相手が求めていること-家庭に持ち込めない悩みや不満を聞いて癒してあげる事が仕事で、自分はそれを彼女たちに指導してきたと説明する。
犯人は、マダムのところに所属しているコールガールではなさそうだった。
新たな殺人事件が発生する。
被害者は、会社のCFOJoseph Fielding(ジョセフ・フィールディング)で、半裸の状態で椅子に括りつけられ、エレベーターに放置されていたところを発見された。
死因は毒殺で、両まぶたの上には、バツマークが口紅で付けられていた。
殺害現場に駆けつけたホッチナーのところに、フィールディングの弁護士と名乗るLarry Bartlett(ラリー・バートレット)が近づいてくる。
バートレットは、このことをマスコミに公表しないよう要求する。
ホッチナーたちは、フィールディングに関する資料を見せてもらうことを条件に、応じることにした。
その資料から、殺害されたフィールディングは4度結婚しており、離婚の時に養育費の問題で争い、前妻の子どもたちに養育費の支払いを拒否していたことがわかった。
さらに、ガルシアの調べで、殺害された3人の被害者たちも複数の離婚歴があり、裕福であるのに養育費を支払っていないことが判明する。
ホッチナーたちは、被害者と同じ財界の大物や役員の企業弁護士を相手に犯人のプロファイルを発表した。
プロファイリングの発表直後、企業弁護士の一人が言いにくそうに、フィールディングが「友人のため」と購入したペントハウスの存在を告白した。
フィールディングのペントハウス内を捜索するホッチナーたち。
そこへ備え付けの電話が鳴る。
留守番電話に切り替わると、犯人と思われる女がホッチナーに呼びかけてきた。
ホッチナーが電話を取ると、女は、ホッチナーを、「金に屈服する売春婦他の奴ら同様自分を闇に葬るつもりでいるんだ」と罵る。
「そんなことはない、君を見つけたい」と答えるホッチナーだったが、女は聞く耳を持たず、隣に拉致していた新たな被害者に向けて銃の引き金を引いたのだった…
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コールガールの世界や財界という、自分の世界とはまるっきり違った世界が舞台ということで、その世界を垣間見れたということだけでも興味がありました。
その世界は金や権力が渦巻いて、って、容易に想像出来ますが、コールガールには気前よく1万ドルとか支払うのに、自分の子供には出し渋る、って想像の域超えてました(苦笑)
金持ち セコすぎ~。
でも、こうしたギャップのある部分が、なおさら現実味を増しているようで、面白かったですね。
ただ、今回の設定はどうかな~。
犯人は父親が家庭を見捨てたことを根に持ち、シリアルキラーに走るわけですが、シリアルキラーになるほどの理由になるかな、と、ちょっと疑問が出てきてしまったんですね。
エピソードに名前が上がった実在する女シリアルキラー、アイリーン・ウォルノスの生い立ちから比べれば、この犯人の環境は全然恵まれてると思いますし
父親が家庭を顧みず
家庭が粉々に崩壊して
不幸が次々に襲い掛かった
という描写があったらもうちょっと変わってきたと思いますけどね~。
そこが残念だったかな。
犯人の父親が、犯人を助けるために彼女の待つホテルの部屋で会うんですが、ここで父親のまさかの裏切りには犯人同様私もショックを受けました。
ここはこのエピソードの見どころの一つですね。
あとは最後かな。
ホッチが犯人のそばについて、誠実さを見せるところ。
犯人はホッチをチラッと見かけたときに、「他の男とは違う、この人だったら自分を見捨てたりしない」と直感したようですが、それはアタリのようですね。
ここで
「ヘイリー、こんないいダンナ捨てるって罪だよ~!」
って、思うのは私だけじゃないと思います(笑)。
あんまり好きなエピソーではないけれど、最後の場面でそれが帳消しになった、という感じです。
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ホッチナー: "The prostitute is not, as feminists claim, the victim of men, but rather their conqueror, an outlaw, who controls the sexual channels between nature and culture." – Camille Paglia
(「「娼婦は男たちの犠牲者ではない」と女性解放論者は言う。性における自然と文化の間の溝を支配する勝利者なのだ」カミール・パーリア)
ミーガン・ケーンMegan Kane: "You don't pay a prostitute for sex, you pay her to leave afterwards." – Dashiell Hammett
(「娼婦に金を払うのは後から部屋を出てもらうためだ」ダシール・ハメット)
ダッフィー「マーシー」(Mercy by Duffy)